今年の有馬記念は、キタサンブラックが勝つかどうかの一言だ。

キタサンは母方がバリバリの短距離血統のため、デビュー以降距離の壁があるといわれ続けていた。
しかしスパルタ調教の清水久厩舎で鍛えられ、540kgを超える体格で3000m以上のG1を3勝もしている。
キタサンは努力で結果を出してきた馬なのだ。
競馬ファンなら応援したくなるのは道理だ。
ちなみに、JRAのG1勝馬の最高体重は短距離で活躍したヒシアケボノの560kg。
大型馬は筋肉量も多くなり疲労も蓄積しやすい。
それでもキタサンが長距離を勝てたのは、馬のメンタル面が素晴らしく、そして厩舎の仕上げが素晴らしかったからだ。

しかし今回は、陣営が調整に失敗している。
秋初戦の天皇賞秋のドロドロ馬場を考慮して、JCは状態維持の仕上げだったが3着に敗れた。
そして有馬に向けて、1週前調教は破格のタイムを叩き出している。
これで今週もタイムを出していれば、ラストランに向けて究極の仕上げと判断できたのだが、なんと未勝利馬並みの緩いタイムで直前調教を終えた。
それでも様々なメディアは「タイムは平凡も馬体は仕上がっている」と報じたのだが、やはり陣営はあまりにも調教が緩すぎたと判断、なんと翌日も坂路に入って調教をしたのだ。
素人目に見ても、調整が巧くいっているとは思えない。
この調教過程を見て、各メディアもキタサンブラックの評価を一気に下げている。
ちなみにあのディープインパクトでさえ、有馬記念の直前に調教パターンを変えた時は負けているのだ。

もちろん、最後の坂路調教でキッチリ仕上がった可能性もある。
そして枠順抽選で武豊が1枠2番を引いたのは、これまで一生懸命走ってきたキタサンブラックに、競馬の神様が最後のご褒美をくれたのかもしれない。
状態さえまともならキタサンブラックが一番強いのはわかっている。
だが、今回はやはり厳しいのではないかと考える。

展開を考えると、明確な逃げ馬がいないので、おそらくキタサンブラックが逃げる形になると思う。
スローペースで逃げられればキタサンブラックの思う壺、切れる脚がないから3角から一まくりで一気に引き離せれば、そのまま逃げ切れるだろう。
これまで勝ってもわずかの着差だったキタサンブラックだが、ラストランで初めて圧勝するかもしれない。
だがそれほど巧く事は運ばないだろう。
どの馬もキタサンブラックを目標にレースを進めるので、3角でキタサンブラックが動けば、それにあわせてすべての馬が動き出す。
そうなると位置取りが重要だ。

週中の予想通り、本命はスワーヴリチャードにする。
ダービー2着はあるものの、一線級の古馬と対戦するのは初めてだ。
中山は皐月賞で6着に敗れており、枠順も外枠を引いてしまった。
どこまで通用するかわからないが、アルゼンチン共和国杯の勝ちタイム、鞍上がデムーロ兄、2kg軽い斤量、そして本格化した際のハーツクライ産駒の強さを考えると、やはりこの馬が一番勝利に近いと考える。

対抗もハーツクライ産駒のシュヴァルグランだ。
昨年秋から本格化し、今年に入ってから4着以下に沈んだのはやや重だった宝塚記念のみ。
昨年は6着だったが、週中の予想でも書いた通り、今年はローテーションにかなり余裕がある。
直線に入るところでキタサンブラックを捕まえられれば、末脚勝負では間違いなくこの馬の方が上である。
鞍上のボウマンとも手があっているので、G1連勝の可能性も高い。

キタサンブラックは三番手評価とする。
疲労蓄積で惨敗もあり得るが、コース形態、距離、枠順、ペースから考えると、これより評価を下げることはできない。

四番手はミッキークイーンだ。
4角までどの馬も動かず、直線入ってよーいドンになった場合は、この馬の切れ味が一番怖い。
鞍上浜中が道中じっと我慢して直線勝負に徹すれば、3強の1角を崩しても不思議はない。

五番手以降は迷うが、まずは最内枠を引いたヤマカツエースをあげたい。
キングカメハメハ産駒は有馬記念に実績はないが、この馬は母の父が有馬を連覇したグラスワンダーだ。
秋2戦は凡走しているが、天皇賞秋は極悪馬場、JCは大外枠を引いてロスの多い競馬をした結果である。
この秋のローテーションはキタサンブラックとまったく同じだが、こちらは叩き良化型で、追い切りでも好タイムを出していた。
昨年4着馬だけに軽視できない。

ラストも迷った。
名手ムーア鞍上のサトノクラウンは本当に怖いのだが、多少荒れているとはいえ硬い馬場でこの馬が好走するイメージがどうしてもわかない。
秋のオールカマーを勝ったルージュバックも好気配のようだが、元々器用さに欠ける馬だけに、同じ中山でも内回りコースだと信頼を置きづらい。
今年の漢字「北」で言えば、ホッカイドウ競馬から出戻って札幌記念を勝ったサクラアンプルールになるのだが、キングカメハメハ産駒で2000mまでしか経験がないので強調できない。
コース適性のあるシャケトラも、本調子までは戻っていないようだ。

そして問題はレインボーライン。
どんな条件でもそこそこ走るのだが好走までで勝ち切ることができず、この馬もサトノクラウン同様本当に掴みどころがない。
ステイゴールド産駒の底力がちょっと怖いが、今回も5着前後くらいではないかと思う。

そこで抜擢したいのはブレスジャーニーだ。
週中の予想でも書いたが、もしケガをしなければ春のクラシックで主役を張っていた馬である。
前々走のドロドロの菊花賞は惨敗したが、前走のチャレンジCは外を回っての3着。
かなり未知数ではあるのだが、馬券を買うのなら人気になっていない今である。


◎スワーヴリチャード
〇シュヴァルグラン
▲キタサンブラック
△ミッキークイーン
×ヤマカツエース
×ブレスジャーニー


馬券は◎〇▲の3連単ボックスを厚めに、◎〇1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の3連単24点と、外国人騎手5人の3連複ボックスで勝負。


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今回、有馬記念にしては珍しく牝馬の出走が4頭と多い。
ただ時期的なものか、有馬記念は圧倒的に牝馬が不利である。

過去20年を見ても、有馬記念を勝った牝馬はジェンティルドンナとダイワスカーレットの2頭しかいない。
ブエナビスタも2着まで、トゥザヴィクトリーとエアグルーヴも3着までだった。
ちなみに過去40年まで広げても、これに加わるのはヒシアマゾンの2着だけである。

そして上記の馬はすべて、3歳時の挑戦ならそれまでにG1を2勝以上、4歳以上ならG1を3勝以上していた。
条件的には今回の4頭はすべて該当しないことになる。
POG指名馬だが牝馬限定重賞しか勝ち鞍のないトーセンビクトリーはかなり苦しく、G1を1勝しかしていないクイーンズリングもちょっと苦しそうだ。

ただ、ミッキークィーンは少し面白いかもしれない。
宝塚記念は強豪牡馬相手に3着し、休み明けの前走エリザベス女王杯も3着だった。
この馬も間にレースを挟まずここに直行していることで、ローテーション的には有利に働くはずである。

そしてさらに面白いのがルージュバックだ。
この馬は牝馬限定戦では勝つことができないが、牡馬との勝負では重賞を4勝している。
G1で勝ちきれない詰めの甘さはあるものの、今回オールカマーで勝利した北村宏が鞍上という事で、変わり身があるかもしれない。
オールカマーの外回りから内回りに代わる点も気になるが、ちょっと注意が必要だろう。

タイトルの関係でシャケトラの名前を挙げたが、その他の牡馬も含めて検討したい。

まずシャケトラだが、中山が得意という事で今年前半は注目されていた。
しかし秋は体が絞り切れなかったためか、天皇賞秋、JCと二けた着順だった。
得意のコースでガラリ一変と言う可能性もあるが、今回は勝ち負けまでは難しいと思われる。
実績馬のサウンズオブアース、ヤマカツエースも同様に、この秋の戦績を見ると食指を伸ばしづらい。
ただ、ヤマカツエースは内枠に入ったことで、上位に食い込んでくる可能性が出てきた。
カレンミロティックは成績は上がり目傾向だが、9歳と言う年齢からさらに上昇と言うことはないだろう。
サクラアンプルールはG2の札幌記念を勝っているが、そもそも2000mまでしか経験がない。
G1になると戦績が落ちるので、ここでも家賃が高いと思われる。

最後はレインボーラインだが、この馬も取捨選択が難しい。
3歳春でNHKマイルCを3着した後、秋は菊花賞で2着。
その後は天皇賞春を除いて3~6着と安定した成績を残しているものの、適正距離がどのあたりにあるのかまったく判断できない。
今回も大負けはしないとは思うが、馬券対象にはならないような気がする。

これで全頭の検討が終わった。
最終結論は明日。


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総大将のレイデオロをはじめ牡牝のクラシックを獲った馬はすべて回避したものの、それでも今年の3歳馬たちは魅力的だ。
今年のひよっこは一味違う。

中でもダービー2着のスワーヴリチャードは、休み明けの前走アルゼンチン共和国杯の勝ちっぷりが見事だった。
好位を進んで直線に向くと、次元の違う末脚を使って快勝。
勝ちタイムの2.30.0は、過去20年で2位タイの早さである。

無理仕上げで菊花賞に向かわずに、じっくりと仕上げてアルゼンチン共和国杯から始動、さらに実績のある東京競馬場のJCではなく、あえて間隔をあけて有馬記念を狙い撃ちしてきた。
ダービー馬のレイデオロがJC2着だったことを考えると、この馬でも十分勝負になるだろう。
唯一連対を外しているのが中山の皐月賞という点はやや気になるが、本格化した今なら問題はないはずだ。
斤量で2kgアドバンテージがあるのも心強い。

この馬が勝利に一番近いと考える。

続いてブレスジャーニー。

昨秋、重賞を連勝してクラシック戦線の主役に躍り出たが、故障で春を棒に振ってしまった。
ちなみにその時にスワーヴリチャードも負かしている。
順調に行けば、この馬が皐月賞、ダービーの2冠を獲っていても不思議ではなかった。
そして秋初戦は、三冠最後の菊花賞。
レイデオロ、スワーヴリチャードがいなければ、休み明けのぶっつけ本番でも勝負になると陣営は思ったのかもしれない。
しかしレースは田んぼのようなドロドロの極悪馬場、休み明けの馬が走るにはあまりにも酷であり12着と惨敗してしまった。
その後、12月に入ってチャレンジCを3着。
この時も直線いい脚で追い込んできたが、外を回った分届かなかった。
ズバリ言って、順調に来ていればこの馬もG1を獲っていたはずだ。
陣営は今回鞍上を三浦にスイッチ。
かつての天才も、ケガによる長期離脱などで精彩を欠いているが、一度地獄を見ているだけに、逆にこういう場面で大仕事をするかもしれない。
叩き三戦目で上がり調子に来ていると思われるので、今回もまったくの無印にはできないだろう。

最後に、チャレンジCを勝ったサトノクロニクル。
半兄のサトノラーゼンは早熟血統で、生涯一番の奇跡の出来でダービー2着した。
逆に弟は、父親がハーツクライに変わったことにより晩成血統ではないかと思われる。
現状では距離も2000mまでが限界と思われ、この馬は無印でいいだろう。


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前走のJCで待望のG1制覇を果たしたシュヴァルグラン。
姉のヴィルシーナ、妹のヴィブロスもG1を2勝ずつあげており、まさに華麗なる血統である。
ではシュヴァルグランも2勝目のG1をゲットすることができるだろうか。

シュヴァルグランがオープン入りした後の、この2年間の成績は3.3.3.3である。
12戦すべてがG2以上のレースなので、この成績は立派の一言だ。
ただちょっと気になるのは、着外の3戦が宝塚記念×2、有馬記念とすべてグランプリレースであること。
初日のキタサンブラック同様、この馬も連戦によって使い減りしている可能性がある。

とは言え6着に敗れた昨年は、使い始めが11月上旬のアルゼンチン共和国杯だった。
ここを勝って中3週でJC(3着)、中4週で有馬記念(6着)と走っており、2か月で3戦と言うややキツいローテーションであった。
しかし今年はJC狙い撃ちで、10月上旬の京都大賞典から始動している。
京都大賞典(3着)のあと中7週でJC(1着)、中4週で有馬記念だから、昨年と比べるとかなり余裕がある。
2年連続で天皇賞春から宝塚記念に直行して掲示板を外しているので、必ずしも間隔を空ければいいという訳ではないのかもしれないが、3か月で3戦という事で、昨年より仕上げやすいという事は間違いないだろう。

ちなみに、中山も昨年の有馬記念しか走っていない点はやや気になるが、右回りを不得意にしている様子はないので、こちらはそれほど問題ないと思われる。
スタミナ自慢で、ペースが早くなっても前目に着けられる点も、この馬に有利に働くだろう。

鞍上のボウマンも自信を持っているので、この馬は本命候補の1頭である。


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サトノクラウンが正式に有馬記念出走を表明したのは先週の事。
正直、この馬には出走してほしくなかった。
なぜなら、この馬は本当に取捨選択が難しいからだ。

キタサンブラックとは同期になるが、皐月賞一番人気だったのはこの馬だ。
弥生賞を快勝し、後の2冠馬ドゥラメンテ、ドバイターフを勝つリアルスティールを押さえての一番人気である。
この皐月賞は6着に敗れるが、ダービーでは3番人気で3着で、キタサンブラック、リアルスティールに先着している。

ちなみに、これまでこの馬が1番人気に支持されたのは皐月賞のみ。
昨年末に香港ヴァーズを勝った後、今年は5戦して3番人気が4回、2番人気が1回あるものの、1番人気にはなっていない。
5戦中4回はキタサンブラックとぶつかっているので仕方ない面もあるのだが、それでもやはりみんなが信頼を置きづらいと考えているのだろう。
キタサンブラックとは天皇賞秋でクビ差の接戦をしているが、前走のJCはいいところなく10着に敗れた。
陣営が出走を迷っていたくらいだから、状態面も究極の仕上げとは考えづらく、今回も非常に判断が難しい。

特に、今回は鞍上が名手ムーアである。
ムーアはJCの時に、アイルランドから参戦した馬に騎乗していたのに、追い切りではサトノクラウンに騎乗している。
しかも追い切り後はその能力を絶賛、機会があったら騎乗させてほしいと陣営にアピールした。
その段階で、すでに有馬記念まで日本で騎乗することが決まっていたので、有馬記念は自分に騎乗させてほしいと言っていたようなものだ。
ムーアがそこまで乗りたがるという事は、勝算があるという事なのだろうか。

なお、キタサンブラックは今年で引退が決まっているが、サトノクラウンは来年も現役続行が決定している。
ただこの馬の場合、柔らかい馬場が得意と言う脚質から、おそらく日本ではなく海外のレースを軸にローテーションが組まれるだろう。
そういう部分も念頭に置き、サトノクラウンのこれまでの戦績を細かく分析してみる。

全成績は7.1.1.7、16戦中2、3着はそれぞれ1回ずつしかなく、ここからも成績にムラがあるのがわかる。
さらに馬場状態に注目したい。

良:3.0.1.5
稍:3.0.0.2
重:1.0.0.0
不:0.1.0.0.

良馬場3勝のうち1勝は香港ヴァーズ、残りの2勝は能力の差がはっきり出やすいデビュー直後の2歳戦だ。
3着に入ったのも3歳時のダービーである。
コースで見ても香港、東京競馬場以外では、良馬場だと0.0.0.5と言う成績になってしまう。
上記の戦績から、どう考えても現状狙えるのは馬場が柔らかい時期、コース限定となるだろう。

関東地方は週末まで雨の予報はない。
もし降ったとしてもお湿り程度で、馬場が悪化することはないだろう。
馬場が乾燥してカチカチになることを考慮すると、名手ムーアの腕をもってしても、今回勝つのは難しいと思われる。

よって、この馬も本命にはしない。


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日曜日はクリスマス・イヴだが、競馬ファンにとってはクリスマスより有馬記念の方が重要だ。
今年は28日にホープフルSがあるので締め括りではないものの、やはり予想にも気合が入る。
ここ数年は深く考えた予想をアップしていなかったが、今年はアップしてみようと思う。

レイエンダ、ソウルスターリングなどの人気上位だった馬が回避したものの、それでもそこそこのメンバーがそろい、「スター・ウォーズ」の様相を呈している。
そしてもちろん一番人気は、今回がラストランとなるキタサンブラックだろう。
はたしてラストにサブちゃんの「祭」を聞くことができるだろうか?
私は「否」だと思う。

天皇賞秋とJCの予想でも書いたが、キタサンブラックは休み明けが一番走り、その後次第に成績が落ちる傾向がある。
過去の戦績は以下の通り、見方は上から下へと過去にさかのぼっていく。

レース名       人気  着順

ジャパンC(G1)    1    3
天皇賞秋(G1)    1    1
---------------休養---------------
宝塚記念(G1)    1    9
天皇賞春(G1)    1    1
大阪杯(G1)      1    1
---------------休養---------------
有馬記念(G1)    2    2
ジャパンC(G1)    1    1
京都大賞典(G2)   1    1
---------------休養---------------
宝塚記念(G1)     2    3
天皇賞春(G1)     2    1
産経大阪杯(G2)   5    2
---------------休養---------------
有馬記念(G1)     4    3
菊花賞(G1)      5    1
セントライト記念(G2) 6    1
---------------休養---------------
東京優駿(G1)     6    14
皐月賞(G1)      4    3
スプリングS(G2)   5    1
3歳500万下      9    1
3歳新馬         3    1


休み明けは5戦して4勝2着1回でパーフェクト連対。
それに引き替え休む前は5戦して0勝2着1回3着2回で、9着と14着の時もあった。
一言でいえば「使い減り」するのだ。

菊花賞を勝ち、天皇賞春を連覇しているが、そもそもキタサンブラックにはサクラバクシンオーの血が流れている。
非常に賢い馬で、レースでも本当に一生懸命走るのだろうが、蓄積疲労で気力が体力に追い付けず、休養前には負けるのではないかと思う。

そしてこの20年、天皇賞秋、JC、有馬記念の黄金ローテを3連勝した馬は、テイエムオペラオーとゼンノロブロイしかいない。
3歳馬は菊花賞を選択するし、昨今は凱旋門賞に挑戦する馬も多くなった。
だから必ずしも天皇賞秋、JC、有馬記念のローテを選ぶとは限らないのだが、それでも秋シーズンにG1を3連勝した馬は他にはいない。
ただし、ディープインパクトは凱旋門賞を失格になったあと、JCと有馬記念を勝った。
もし天皇賞秋を使っていたら、3連勝したかもしれない。

また、黄金ローテを3戦とも使って2勝以上した馬は、上記の3頭に加え、天皇賞秋と有馬をそれぞれ2連覇したシンボリクリスエスもいる。
シンボリクリスエスは2年連続で間のJCを3着しており、キタサンブラックと若干かぶる部分もある。
しかし黄金ローテを2勝以上した馬はすべて4歳までに達成しており、テイエムオペラオーも5歳時には黄金ローテで1勝もできなかった。

今回がラストランという事で、陣営も目一杯に仕上げてくる可能性もあるが、最後の最後で力尽きそうな気がしてならない。
予想初日だが、キタサンブラックを本命にしない事だけは決定した。


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「最後のジェダイ」を観る前の復習として、地上波で放送された「フォースの覚醒」を見る。
もちろん劇場で観ているが、2年前で忘れている部分も多く、そもそもストーリー展開に圧倒されて、細かい部分を見落としている可能性もあるからだ。
なので、きちんとした復習が必要だ。

まず気になったのが、カイロ・レンに指示を与えているスノーク。
一応最高指導者と言う事であるが、この作品ではスノークがフォースを使っているシーンはなかった。
そのため、フォースが使えるシスではない可能性もある。
正体がまったくわからないが、このあたりはエピソード8「最後のジェダイ」で明らかになるのかもしれない。

続いてフィン。
劇場で最初に観たときは、ライト・セーバーを使っているものの、フォースが使えるかどうかはわからない、と思っていた。
なぜならエピソード5の「帝国の逆襲」の冒頭で、ジェダイの騎士ではないハン・ソロもライト・セーバーを使っているからである。
カイロ・レンの父なので、実はハン・ソロもフォースが使えた、というビックリな設定があるのかもしれないが、そうなるとエピソード4~6の設定がだいぶ狂ってしまうので、おそらくそうはしないだろう。
そして同様に、エピソード1~3に登場したグリーバス将軍も、フォースはないがライト・セーバーを使っている。
ライト・セーバー自体は、フォースがなくとも使用することは可能なのだ。

話をフィンに戻すが、終盤でスターキラー基地からフィンとレイが脱出し、カイロ・レンと戦うシーンがある。
ここで、フィンはカイロ・レンに一太刀浴びせている。
冒頭部でカイロ・レンは、自分に向かって撃たれたレーザービームを空中で止めるほど強いフォースを見せている。
それほど力のあるカイロ・レンに対抗できるという事は、フィンもフォースが使える可能性が高い。
前出のグリーバス将軍は、サイボーグでありながらジェダイに対抗する能力を持ち「ジェダイ・キラー」と呼ばれていたが、彼の場合は戦闘に特化したサイボーグだ。
兵士としての訓練しか受けていないフィンがにカイロ・レンに対抗できたのは、フォースが使えると考えた方が筋が通るだろう。
そもそも、ミディ・クロリアンの数値が高ければフォースは使える。
異常にミディ・クロリアン値が高かったアナキン・スカイウォーカーの血を引く、ルーク、カイロ・レン、レイは世襲的にミディ・クロリアン値が高く、フォースを使えるようだが、それ以外のジェダイ、シスとも世襲ではなく突然この世に誕生しているので、フィンがフォースを使えても何の矛盾もない。
そして、幼少時にさらわれてきたというフィンの設定から、さらに話が広がっていくのではないかと言う気もする。

さらに謎の人物が、惑星タコダナにあるカンティーナの女主人マズ・カナタである。
地下にルークのライト・セーバーを保管していて、ハン・ソロに「なぜ持っているんだ?」と聞かれると、あっさり「それは別の機会に話す」といなしてしまう。
最初にレイがカンティーナに訪れた時から、レイの正体に感づいていた節もあるので、彼女自身もフォースでいろいろと物事を見通す能力があるのかもしれない。
フィンとマズ・カナタの出自についてもエピソード8、9で明らかになるとは思うのだが、このシリーズは脇役をそのまま置き去りにすることもよくあるので、ひょっとしたら何も語られない可能性もある。

人物以外では、カイロ・レンに気になるセリフが多かった。

まず、ダース・ベイダーのマスクに向かっての「あなたが始めたことを、私が終わらせます」。
この「始めたこと」は、普通に考えればジェダイの抹殺である。
そしてダークサイドのフォースを使う自分たちが支配する世の中を作る、という事のように思える。
ただ、「始めたこと」を「継承します」とか「実現します」ではなく、「終わらせます」としている点が気になる。
すべてのジェダイを抹殺してそこで「終了」、と言う考え方もできなくはないが、どうもそんな簡単な話ではないような気がする。
実はダース・ベイダーは、シスの支配下にありながらも何かを考えていたのではないか。
そしてそれをカイロ・レンは発見してしまったのではないか。

さらにカイロ・レンは、レイがベイダー、ルークと受け継がれたライト・セーバーを持っているのを見て「それは俺の物だ」と言う。
これまでのシリーズでは、ライト・セーバーは特に受け継がれるものではなく、個人がそれぞれ自分の物を使っていた。
シリーズ中で唯一ライト・セーバーが受け継がれたと思われるシーンは、エピソード1でクワイ=ガンとオビ=ワンのコンビがダース・モールと戦ったとき、オビ=ワンがクワイ=ガンのライト・セーバーでダース・モールを仕留めた時だ。
ただ、たしかこれについても、クワイ=ガンからライト・セーバーを託されたという訳でなく、自分のライト・セーバーを叩き落されたオビ=ワンが、クワイ=ガンのライト・セーバーをその後も使い続けた、という流れだったと記憶している。
設定としては、ただの武器のはずのライト・セーバーに、カイロ・レンはなぜそこまで執着するのか?
これについては、レイがルークのライト・セーバーに触れた途端、いろいろな幻視を見たことから何か特別なパワーを保持しているのではないかと予想される。
この幻視は、ルークがカイロ・レンの騎士団に敗れるシーンや、レイが母親から引き離されるシーンだった。
おそらくエピソード6と7の間の話で、これについてもエピソード8、9で明らかにされるのだろう。

最後に、同じくカイロ・レンがレイ、フィンと戦う際に、フィンに向かって放った「裏切り者」の一言。
これは劇場で観たときにも不思議に思ったが、一介の兵士が裏切って逃げ出したくらいで、相当な地位のカイロ・レンが「裏切り者」などと激昂するだろうか?
おそらくカイロ・レンはフィンの能力に気付いている、もしくはもっと前から気づいていて、敵に回すと厄介だと思っていたのではないだろうか。
この後レイとフィンは恋仲になると予想されるし、カイロ・レン、レイ、フィンの関係も非常に気になる部分である。

エピソード10以降についても構想があることが発表されたが、たぶんエピソード9まででいったんシリーズは完結するはずである。
そうなると残り2話で、すべての風呂敷がたためるのか若干の不安は残るが、まずは「最後のジェダイ」を楽しみに観に行くことにしよう。


141.スター・ウォーズ/フォースの覚醒(再)


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先週の阪神JFは最後にリリーノーブルを入れたので、◎△で的中。
子供のお小遣い程度の勝ちだったが、有馬に向けて勝つことが重要だ。
今週も馬連で予想する。

一番人気はダノンプレミアムだ。
前走のサウジアラビアRCは、やや重馬場ながら2番手からレコードタイムで勝利した。
能力的には頭一つ抜けているといっていいだろう。
ただ、今回はマークがきつくなるため、先行馬であることが裏目に出るのではないか。
ケイティクレーバーが逃げてペースが早くなると思われ、さらにダノンプレミアムは内に包まれないように早く動く必要があるので、ゴール前で刺される可能性がある。
となると、ラストの脚がある馬が勝ち馬候補になる。

本命はタワーオブロンドンにする。
過去4戦中、3戦で上り最速の脚を使っていて、残り1戦も逃げて上り2番目の脚を使っており直線は着実に追い込んでくる。
近親にディーマジェスティがいるので、2000mまでは距離も大丈夫だろう。

以下、ダノンプレミアム、重馬場以外の2戦で上り最速のステルヴィオ、同じく3戦中2戦で上り最速のダノンスマッシュを厚めに、重賞勝ちがあるのに人気の盲点になっているフロンティア、アサクサゲンキ、重賞で好走歴のあるケイアイノーテック、ファストアプローチ、カシアス、ダブルシャープ、ケイティクレーバーまで。


◎タワーオブロンドン
〇ダノンプレミアム
▲ステルヴィオ
△ダノンスマッシュ
△フロンティア
△アサクサゲンキ
×ケイアイノーテック
×ファストアプローチ
×カシアス
×ダブルシャープ
×ケイティクレーバー

◎から馬連10点勝負。


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山崎貴らしいファンタジー作品で、ノスタルジックを楽しむ大人の童話、と言った作品だ。

鎌倉で暮らす作家の一色正和(堺雅人)、原稿取のアルバイトだった亜紀子(高畑充希)と年の差婚をして、一緒に暮らし始めていた。
鎌倉は800年も魑魅魍魎が跋扈する土地で、幽霊や神様、魔物が時折姿を現す。
最初はそんな鎌倉に面食らっていた亜紀子だが、次第に生活に慣れ、貧乏神(田中泯)と友達になったりもした。
だがある日、亜紀子はあるきっかけで幽体離脱してしまう。
幽体は家に戻るものの、本体の体が行方不明だ。
エリアを担当する死神(安藤サクラ)からは、本体が見つからない以上、亜紀子は黄泉の国に旅立たたなければならないと言う。
亜紀子は正和に迷惑を掛けたくないため、黄泉の国に行くことを決意、だが納得の行かなかった正和は、執念で亜紀子の本体を探し出す。
その後正和はかつて書かれた文献を参考にして、亜紀子を連れ戻すために自ら幽体離脱して黄泉の国へと向かった。

原作は西岸良平で、元々は一色正和が主人公の探偵モノのようだ。
舞台を鎌倉に設定した1話完結型のミステリー作品で、この映画のようなファンタジーではないらしい。
しかし映画は、山崎貴らしいファンタジックな作品に仕上がっている。
鎌倉の古く美しい街並みをうまく使い、車両や人々の服装なども昭和30年代風にアレンジし、ノスタルジックな香りが巧く醸し出されていた。
亜紀子のセリフに「100円ショップ」と言う単語があったため本当の時代設定がよくわからないのだが、逆にそれがファンタジーな雰囲気作りに一役買ってもいた。
魔物や黄泉の国、そして黄泉の国へと向かう江ノ電のCGも本当にすばらしい。

ただ、ストーリーとしてはかなり安直だ。
前半は鎌倉で起こる小さなエピソードが積み重なり、これはこれで面白い。
そのうちの一部は後編への布石にもなっているのだが、後半に正和が黄泉の国へと旅立ってからは、「日本昔話」的な展開となってしまう。
夫婦愛がクローズアップされており感動はするものの、正直、あまりにもストレートな展開に拍子抜けしてしまった。

そして一番気になったのは、黄泉の国の描き方だ。
黄泉の国への江ノ電も含めて、「千と千尋の神隠し」にかなりオーバーラップしてしまう。
黄泉の国は見る者の印象によって見え方が異なる、と言う設定があるものの、建築物の構造や軒先の提灯などがあまりにも「千と千尋」っぽく、これはどうなのかな、と言う気がした。
前半に登場する魔物の市も、「千と千尋」の要素が強かった。
今、黄泉の国を描こうとすると、誰でもこうなってしまうのかもしれないが、それを加味してもやっぱり「どうなのかな」と思ってしまった。

ただし映画としてはまとまっているので、子供が魔物を怖がりさえしなければ、家族で観ても楽しめる作品だと思う。


140.DESTINY 鎌倉ものがたり


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アガサ・クリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」である。
実力派の俳優を集めた、正当派の「オリエント急行殺人事件」だった。

常に物事のバランスを重視する探偵エルキュール・ポワロ(ケネス・ブラナー)は、エルサレムでの窃盗事件を解決した後、次の事件のためにロンドンに戻ろうとしていた。
移動したイスタンブールで旧知の知人のブーク(トム・ベイトマン)とばったり再会するのだが、ちょうどブークが今オリエント急行の鉄道会社に勤めているというので彼に列車の手配を頼んだ。
ブークは、冬のこの時期は列車はガラ空きですよと言うが、実際にはほぼ満室状態だった。
それでもポワロはなんとか列車に乗り込み、ロンドンへと向かう。

列車にはいろいろな人物が乗車していたが、ポワロはその中の一人、美術商を名乗るラチェット(ジョニー・デップ)から身辺警護を依頼される。
ラチェットは敵が多く、警告文も届いていたのだが、ポワロは彼を好きになれないと言う理由で固辞した。

やがて列車は雪の山間部に差し掛かるが、雪崩のため脱線して止まってしまう。
乗客と乗員は救援部隊を待つことになるが、その間にラチェットが自室で殺されていることが発覚、ブークはポワロに事件解決を依頼した。

何から何まで正統派「オリエント急行殺人事件」だ。
原作をきちんと読んだことはないが、2015年の正月に三谷幸喜脚本のTVドラマを見ていたので、ストーリーはすべて頭に入っていた。
ネタバレになってしまうが、事件の発生からポワロの謎解きまできちんと原作に沿って作られている。

では面白くないかと言えば、脚本と俳優の演技が素晴らしく、かつCGも美麗なため非常に見応えのある作品になっていた。
ラストシーンで、乗員、乗客をトンネル内に並べてポワロが熱弁をふるうシーンは、圧巻の一言だった。
ただどうしても、なぜ21世紀のこの時代にあえて、何の捻りもなく「オリエント急行殺人事件」を映画化したのか、という疑問は残ってしまう。
前回制作されたのが1974年で、それは私も観ていないから、最近の観客向けに作った、と言う部分はわかる。
そして改めて作るからには前作以上の作品にしなければならず、豪華な俳優陣を揃え、CGで美しい映像にした、と言う部分もわかる。
しかし観終わった後は、面白かったと思ったが、もう一度観たい、とは思わなかった。

そしてさらに言うならば、原作の内容をきちんと理解していないと、この映画だけでは人物相関がややわかりづらい。
私自身も、非常に相関図のわかりやすかった三谷版のドラマを見ていなければ、登場人物全員の相関図は理解できなかったと思う。
そう考えると、この映画が誰のために作られたのか、と言う疑問がわいてくる。
原作を知らない映画ファンにとってはややわかりづらく、原作を知っている人にとっては、今一つ新鮮味に欠ける。

次作は「ナイル殺人事件」のようだが、こちらはどこかで一捻り入れてもいいんじゃないかと言う気がする。


139.オリエント急行殺人事件


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