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新作を観る前に、復習のつもりで地上波放送を録画して見た。
ただ、記憶と異なる内容だったので、他の映画と勘違いしていたのかもしれない。
メインは、地下鉄内でゴースト退治するシーンだったように記憶していたのだけども・・・。

ピーター・ヴェンクマン(ビル・マーレイ)、レイモンド・スタンツ(ダン・エイクロイド)、イゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)の3人は、コロンビア大学で超常現象の研究をしていた。
ある日、NY市立図書館の地下に幽霊が現れ、彼らに調査の依頼が入る。
駆け付けた3人が見た物はまさに幽霊!
捕獲には失敗したものの手応えを感じた3人は、意気揚々と研究室に引き上げてきた。
しかし彼らを待ち受けていたのは、研究打ち切りの大学の決定だった。

大学から放り出された3人は、ゴースト退治の会社「ゴーストバスターズ」を設立する。
最初の依頼は、ディナ・バレット(シガニー・ウィーバー)だった。
彼女が買い物から部屋に帰ると、冷蔵庫の中に謎の空間と化物が存在していたと言うのだ。
ピーターが調査に向かったが、そこには大きな異変はなかった。

ディナの部屋は空振りだったが、その後3人は高級ホテルでゴースト退治をして名を馳せる。
NY各所にゴーストが出現したため彼らの出動も増え、ゴーストバスターズは大繁盛だった。
そこで新たにウィンストン(アーニー・ハドソン)を採用した。
だがそんなゴーストバスターズに目を付けたのが、市の環境保護局局長ウォルターだ。
彼はゴーストバスターズの行為が環境破壊している疑いがあると言い、オフィス内のゴースト保管庫を見せろと言いだした。
一度は門前払いを食うが、ウォルターは令状を持って再来し、強引にゴースト保管庫の電源を落とす。
すると保管庫が破裂して捕まえたゴーストがすべて逃げてしまった。
3人は爆発物所持の容疑で逮捕されてしまう。

一方その件とは別に、ディナの部屋の化物が行動を起こしていた。
化物は自ら「門の神ズール」と名乗ってディナの体を乗っ取り、「鍵の神ビンツ」の到着を待っていた。
やがてディナの向かいの部屋に住むルイスの体を乗っ取った「鍵の神ビンツ」が現れ、二人の神は「破壊神ゴーザ」を呼び出した。
「破壊神ゴーザ」と逃げ出したゴーストたちにより、NYはメチャクチャになってしまう。


個人的には80年代が一番いい時代だったと思うが、その古き良き80年代が表現された映画だ。
マイケル・ジャクソンの「スリラー」以降MPVが大流行し、この映画でもところどころMPV風に役者が歌いながら演技をしている。
レイ・パーカー・Jrが歌う主題歌も、今聞いても心地いい。

最新作の評判は今一つのようだが、そもそもが続編として構想され、制作総指揮にダン・エイクロイドが名前を連ねている事もあるので、個人的には期待したい。



61.ゴーストバスターズ(1984年版)



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小夜子(大竹しのぶ)はシニア向けの結婚紹介所に登録している。
見た目も仕草も小可愛い小夜子はいつもお見合いパーティで人気となり、すぐに相手も見つかる。
しかし小夜子と結婚した相手は、必ず数年以内に命を落としていた。

現在の9番目の夫である元女子大教授の中瀬(津川雅彦)も、そこそこの資産を持っていた。
ある日小夜子は外出先に中瀬を置いて帰り、中瀬はそのまま倒れて病院に運び込まれる。
しかし中瀬はなかなか渋太く、病院で回復しそうになっていた。
小夜子のブレーンである結婚紹介所所長の柏木(豊川悦司)は、まず中瀬の資産を現金化してから中瀬の命を絶つように入れ知恵する。

なんとか資産を現金化して山分けした小夜子と柏木だが、不審に思った中瀬の次女朋美(尾野真千子)が二人の身辺の調査を始めた。
調査を担当するのは、元大阪府警の刑事で私立探偵をしている本多(永瀬正敏)だ。
本多は、小夜子がまだ中瀬と籍を入れておらず、その理由が前夫の財産を手に入れていないためである事まで突きとめる。
さらに柏木の情婦である繭美(水川あさみ)の発言から、小夜子と柏木がかつての夫たちを殺害した証拠を付きとめる。

ストーリー自体はいい意味で想像通りだった。
また、大竹しのぶと豊川悦司の、カネに執着する演技も見事だ。
相続にまつわる殺人事件だけに、ややもすると作品全体に重苦しいムードが漂いそうだが、小夜子の突き抜けたキャラクターと、随所にお笑いをちりばめた脚本で、見事にダークな部分をマイルドにしている。
ただそれでも、30代以下の人は生々しくて嫌悪感を覚えるかもしれない。

そろそろ人生のゴールが見え始めた、40代以上の人にオススメの映画である。

60.後妻業の女


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アリスは女性でありながら東方貿易船の船長をしていた。
3年の航海から戻ると、母親は貿易会社の株式をかつての婚約者ヘイミッシュに譲渡しており、かつ自宅の所有権を担保にヘイミッシュから金を借りていた。
ヘイミッシュは自宅の所有権の担保と引き換えに、船のワンダー号を要求する。
アリスの母は、アリスに船から降りて普通の結婚をしてもらいたくて、ヘイミッシュからその資金を借りていたのだ。
ヘイミッシュに船と自宅のどちらを選択するか迫られたアリスは、契約書を破棄して逃げ出してしまう。
そしてそんなアリスの前に、前作で芋虫だったアブソレムが蝶となって現れる。
アブソレムに導かれたアリスは再び不思議な国を訪れるのだが、なんだか以前と様子が違っていた。
マッド・ハッターがおかしくなっていると言うのだ。
マッド・ハッターは、自らが子どもの頃に初めて作ったおもちゃのような帽子を偶然発見、それは自分が父に渡したはずで、この帽子が存在するのなら自分の家族も生きていると主張。
アリスは白の女王の助言を受け、時間を移動できるアイテム、クロノスフィアを使ってマッド・ハッターの家族を探しに行こうとする。
クロノスフィアは時間の番人であるタイムが管理しており、取り出すと大時計が壊れる事を理由に貸し出しを拒否した。
しかしアリスはタイムの目を盗んでクロノスフィアを手に入れる。
そして時間を遡り、白の女王、赤の女王の過去、そしてマッド・ハッターと彼の家族の秘密を知る事になる。

当初はそれほど期待をしていなかったのだが、赤の女王誕生のエピソードが描かれると聞いて、一応観に行く事にした。
しかしハッキリ言って駄作だ。
ストーリーは、過去を変えてはいけないと言うありきたりのタイプトリップ物で、何の捻りもない。
主な登場人物も、アリス、タイム、赤の女王で、その他のキャラクターは顔だし程度の関わり方だ。
わざわざ続編を作った意味が、まったくわからない。

ただ、映像だけはかなり美麗だ。
CGに制作費の95%くらい掛けたんじゃないかと言うくらいの美しさである。
そう言う意味では子どもには喜ばれるかもしれないが、大人にとっては「なんだかなぁ」的な作品であった。


59.アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅


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2014年公開の「GODZILLA ゴジラ」はグズグズだったし、本作も予告編を観た段階ではイマイチな感じがしていたので「もう『ゴジラ』の栄光は終わった」と思って期待していなかった。
しかしここに『ゴジラ』は見事に復活した。
世界よ、これこそが『GODZILLA』だ!

東京湾アクアラインの海底トンネル付近で大量の水蒸気が発生、同時に崩落事故も起きていた。
内閣はすぐに東京湾を封鎖、危機回避のための会議を開いていた。
現場からの第一報を受けた内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)は、状況から単純な事故ではないのではないかと推理。
各省庁の代表者が海底火山の活動による水蒸気噴出と結論付けようとする中、一人、謎の生物が原因の可能性があると主張する。
公式な会議の場でバカな発言をするなと矢口を嘲笑する声が上がったその時、TVモニタに会場から現れた尻尾のような物体が映し出される。

謎の生物は羽田沖から呑川を遡上、蒲田付近で上陸してそのまま第一京浜を北上し始めた。
内閣総理大臣の大河内(大杉漣)は自衛隊の出動を命じるものの、住民の避難がまったく進んでいないため、謎の生物に対しての攻撃が出来ない状態にあった。
謎の生物は北品川付近に達したあたりで腹ばい状態から2足直立を始め、そこでいったん活動を停止。
ちょうど上空に到着していた自衛隊の対潜ヘリは住民の避難完了を確認して攻撃状態に入ったのだが、発射の直前に避難途中の住人を発見して砲撃を中止した。
謎の生物はその後、天王洲アイランド付近から再び東京湾へと去って行った。
政府は謎の生物対策として巨大不明生物特設災害対策本部を設置、事務局長に矢口を任命した。
矢口は各省庁からその道のプロを招集して謎の生物の分析を開始するのだが、その段階で謎の生物の移動経路沿いの放射線量が高くなっている事を発見する。
そして謎の生物自体が、体内で核分裂を行っている可能性について検討を始めた。

それとは別に、矢口の先輩にあたる内閣総理大臣補佐官の赤坂(竹野内豊)は、アメリカからの特使カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)と接触していた。
カヨコは、アメリカは独自に謎の生物の研究を進めていて、アメリカで研究活動をしていた科学者牧悟郎がこの生物の正体を知っていると告げ、牧の研究データを提供した。
赤坂は公安を使って牧の行方を探るが、牧は謎の生物が現れた当日、羽田沖からボートに乗り行方がわからくなっていた。

人類が奏功している間に、謎の生物が相模湾沖から鎌倉に上陸した。
しかも変態を行ったらしく、前回の上陸時よりも数倍の大きさになっていた。
矢口は牧の研究データから謎の生物を「ゴジラ」と命名、ゴジラは神奈川から東京に向かって進撃を開始した。

まず一言、やはり庵野秀明は天才である。
ゴジラにしろウルトラマンにしろ、怪獣特撮モノと言えばどうしても、メチャメチャ強烈な兵器や人間に都合のいい自然現象など、現実ではあり得ないいろいろなご都合主義が起きて当たり前だった。
だが、この庵野版「ゴジラ」は、とにかくリアリティを追及している。
未知の危機が迫った時の逃げ惑う人々、総理大臣が攻撃を判断するまでの逡巡、実際に巨大生物が現れた際に現在の兵器の火力、日本以外の各国の対応、反応など、本当にゴジラが現れた実際に怒るのではないかと思われるストーリーになっている。

さらに、放射能の捕らえ方も絶妙だ。
東日本大震災以降、日本人の放射線量に対する日常の感度は上がっている。
そして当然、唯一核攻撃を受けた日本ならではこその、核兵器に対する深い思いもある。
それらの表現の仕方が素晴らしい。
世界に出しても恥ずかしくない、いや、世界中の人に観てもらいたい作品である。
ゴジラに対する最終作戦決行直前の矢口の演説は、怪獣映画でありながら心にアツい物を感じた。

ズバリ言って、非常に高度な政治判断なども入るため、ストーリー的には子どもにはわかりづらい部分もあるだろう。
その一方で、自衛隊の協力を得て実際の兵器を忠実に表現して迫力を演出したり、あるいはゴジラ攻撃に関しても子どもが喜びそうな演出を入れるなど、映画館に来た人がみな満足できる作りになっている。
BGMの使い方も心憎いばかりだ。
庵野秀明は、この映画を観に来た人が何を期待しているかをきちんと理解している。

大森一樹版ゴジラは観ていないのだが、私的にはゴジラシリーズ史上最高傑作、少なくともハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」や北村龍平の「ゴジラ FINAL WARS」などとは比較してはいけない作品だ。


58.シン・ゴジラ


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前作から20年、地球人はアメリカを中心に、再び宇宙からの侵攻があった時の備えを着々と進めていた。
奇しくも、20年前に侵略者たちが残した科学技術が、装備の進化を飛躍的に早めていた。

対侵略者の前線防衛拠点として月面にも巨大なレーザー砲が装備され、その基地でタグボートの操縦をしていたのは主人公のジェイク・モリソンだった。
彼はパイロット候補生だったが、訓練中に無理な飛行をして同じ候補生だった親友のディランの機体に接触、ディランを危うく一命を取り留めたものの、命を失ってもおかしくない状況だった。
その後、親友のチャーリーとともにタグボートのパイロットをしていた。

ジェイクには、やはりかつてパイロット候補生だったパトリシアという婚約者がいた。
彼女は、20年前の侵略当時にアメリカ合衆国大統領をしていたトーマスの娘で、現在は地球で父親の介護をしている。
トーマスは20年前にエイリアンのテレパシーを受けており、いまだにその後遺症に悩んでいたのだが、その症状がだんだん強くなり始めていた。
時を同じくして、アフリカでエイリアンの残存部隊が残した宇宙船が起動を始めていた。
かつてエイリアンの信号を解読したデイヴィッドは現地に赴き、10年以上エイリアンの残存部隊と戦い続けた部族の族長と会い、新たなる情報を仕入れて月面に向かう。

さらに、月面の基地の目の前にいきなり謎の物体が現れた。
交信を試みるも反応がないため、現アメリカ大統領は月面基地からの攻撃を許可する。
レーザー砲の攻撃で謎の物体は破壊され、その残骸の調査に向かったデイビット、ジェイク、チャーリーは、残骸の一部を地球に持ち帰った。
その頃、エリア51ではかつての戦いで捕獲され、眠っていたはずのエイリアンたちが一斉に目覚めて騒ぎ出していた。

一言でまとめると、正当的なハリウッドSF大作である。
物語のキーとなる球体とエイリアンの関係はすべてセリフで一気に説明されるなど、ストーリー的にはかなり荒っぽい部分もある。
ただ、家族愛、友情、自己犠牲などをうまく取り込んでメリハリを付け、さらに圧倒的なスケールの映像の迫力で押しまくってくる。

「ホワイトハウス・ダウン」は舞台を狭めた中でかなり面白く展開していたが、ローランド・エメリッヒはやはりこれくらいのスケールの映画を作らせた方が、より面白く仕上がるような気もする。


57.インデペンデンス・デイ:リサージェンス

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