溜まっている映画の感想もあるのだが、書かずにはいられない。
早朝のW杯ポルトガル-スペイン戦は凄い試合だった。
少しでもサッカーが好きな人なら、結果が分かっていても、死ぬまでに一度はこの試合を見ておくべきだろう。
そのレベルの試合だ。

前半4分にいきなりポルトガルがC.ロナウドのPKで先制。
その後しばらくは、ポルトガルの堅守にスペインが攻めあぐねる展開。
これはスペイン、ボール持たされるがゴールを割れずに敗れる展開か、と思いきや、24分にジエゴ・コスタが個人技で強引に2人のDFを振り切って気合いの同点ゴール!
予想通り、第一戦から両チーム本気ガチモードの戦いになった。

そして前半44分、入ったクロスをゲテスが落としてC.ロナウドが弾丸シュート。
ボールはスペインのキーパー、デ・ヘアの手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。
ここで前半が終了。

前半を見て思ったのは、ポルトガルは単なるC.ロナウドのワンマンチームではなく、堅守速攻の戦術がチーム全体に浸透された、完成したチームということだ。
欧州予選は10試合で失点はたったの4。
速攻も単純にC.ロナウドにボールを集めるだけではなく、相手チームのバイタルエリアにボールを放り込み、それを受ける選手がDFを引き付ける。
その間にC.ロナウドが空いたスペースに走りこんでチャンスを作り、ゴール前にボールを戻す。
最後はそこからゴール前に詰めたC.ロナウドが猛スピードのシュートでゴールを割る。
中継で解説者も言っていたが、若いゲデスというFWがC.ロナウドとの相性が良く、2点目も絶妙にC.ロナウドの前にボールを出していた。

一方スペインは、華麗なパスサッカーに衰えはない。
加えてサイドからの攻撃も巧みだ。
中盤でボールを持つと必ずDFラインを押し上げ、ポルトガルにほとんどボールを持たせない。
そして後半もパスをつないでポルトガルのゴール前に迫り、後半10分に得たFKからまともやジエゴ・コスタが押し込んで再び追いついた。
その直後の後半13分、今度は左サイドから崩し最後は右サイドを駆け上がっていたナチョが逆転のゴール。
ナチョはC.ロナウドがPKを決めたときにファウルをしていたので、会心の一撃だっただろう。

その後約30分間は、スペインがボールをキープして試合は進む。
ポルトガルファン以外の世界中の誰もが、試合巧者のスペインがこのまま逃げ切ると思っただろう。
スペインは後半25分に要のイニエスタを下げ、同32分には2得点のジエゴ・コスタも下げた。
C.ロナウドも次第に苛立ち始める
しかし後半43分、一瞬の隙をついたC.ロナウドがゴール前でボールを持つ。
スペインDFがたまらずファウルで止めるが、ここで得たFKをC.ロナウドが芸術的なキックで決めハットトリック。

ここからポルトガルが勢いに乗り、アディショナルタイムではポルトガルが逆転しそうな勢いだった。
だがここでC.ロナウドが右足を痛める。
もうポルトガルはC.ロナウドにパスを出せない。
今度はスペインが押し込み始めるが、ここでタイムアップ。
前半4分のPKからタイムアップまで、まるで脚本に従って選手がプレイしたかのような、劇的な試合だった。

スペインは、2戦目はモロッコに勝ったイランとの試合になる。
イランも勝てばグループリーグ勝ち上がりが決定、引き分けてもまだ可能性が残るので、魂を込めて戦いに来るだろう。
一方初戦に負けて意気消沈しているモロッコと戦うポルトガルは、C.ロナウドの状態に不安は残るもののやや有利か。

まだ今大会はほとんど試合を見ていないが、それでもこの2チームに勝てるチームがあるのかと疑問に思う。
ひょっとしたら本当に、決勝はこの2チームの再戦になるかもしれない。


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1973年に実際にローマで起きた誘拐事件をモチーフにした作品だ。
事実に脚色を加えているらしいが、リドリー・スコットらしいスリリングな作品になっていた。

第二次世界大戦直後、ジャン・ポール・ゲティはサウジアラビアの油田採掘権を手に入れた。
当時、砂漠から石油を運び出すことは不可能だと誰もが考えていたが、ゲティは巨大なタンカーを建造して石油の輸出に成功、一躍世界一の億万長者となった。
ゲティは家族を顧みず、ビジネスに没頭していた。
そのため息子家族ともほとんど連絡を取っていなかった。

ゲティJr.は美しい妻、子供たちとアメリカで暮らしていたが、仕事がなかった。
妻は父から仕事をもらえばと言うが、Jr.は石油関係の仕事に就きたいと思っていなかった。
しかしゲティからローマに来るようにと連絡を受け、家族を連れてローマに行くと、石油会社の副社長およびヨーロッパエリアの責任者の仕事を任されることになってしまう。
だがJr.はプレッシャーに押しつぶされ、数年でアルコール依存症になってしまった。

Jr.の妻ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は夫との離婚を決意し、財産は放棄するので子供たちの保護権を主張する。
しかしゲティはゲイルの主張を受け入れようとしない。
そんな中、長男のゲティ3世のポールが誘拐されてしまう。
犯人グループは身代金として1700万ドルを要求するが、到底ゲイルに支払える額ではない。
ゲイルはゲティに身代金の支払いを頼みに行くが、ゲティはゲイルと会おうともしない。
それどころか待ち受ける記者たちの前で、「身代金は一切払うつもりはない」と断言してしまう。
ゲイルはショックを受けていら立つが、彼女の前にゲイルから送られた元FBIの交渉人チェイスが現れた。

チェイスはさまざまな情報網を駆使して、ポールが左翼のグループとつるんでいたことを突き止める。
そして彼らと狂言誘拐を計画し、祖父から身代金を巻き上げようとしていたことも掴む。
しかし左翼グループのリーダーは、誘拐したのは自分たちではない、ポールは別のグループと手を組んだのだろうと告げる。
チェイスから狂言誘拐の可能性を聞いたゲティは、さらに身代金を払おうとしなくなる。
だがポールは狂言ではなく、本当に誘拐されていた。

ゲイルとゲティの駆け引き、間に入るチェイス、そして犯人とゲイル、チェイスの駆け引きなど、ドラマティックなストーリーが展開する。
さらに犯人がポールをマフィアに売り飛ばし、そこから必死で逃げようとするポール。
希望と絶望のメリハリのつけ方がうまく、実際に起きた話がベースとは思えないほどの面白さだ。
そしてその面白さを引き出しているのが、ミシェル・ウィリアムズの演技力である。

あまり話題になっていないのでもう公開も終了してしまいそうだが、サスペンス好きならどこかで押さえておきたい作品だ。


73.ゲティ家の身代金


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W杯はよく、初戦はどの国も負けないように大事に戦い、2戦目が本気ガチモードと言われる。
初戦で敗戦するとグループリーグを勝ち抜く可能性がほとんどなくなるからだ。
しかし近年の大会では、どの国も初戦からガチモードで戦う。
グループリーグは3戦しかなく、大事に戦っていると勝ち点1差で敗退の憂き目にあうためである。
そして今回も、グループ初戦になかなか面白いカードが組まれている。

まず注目はグループBの初戦、スペイン-ポルトガル戦だ。
このカードはそのまま、決勝戦で再戦になる可能性すらある。
日本時間は15日(土)の早朝、是が非でも見逃せないカードだ。

そしてその裏のカードとなるモロッコ-イランも面白い。
この2カ国はここで引き分けてしまうと、スペイン、ポルトガルの勝ち抜けをアシストするようなものだ。
スペイン、ポルトガルのどちらかが負けることを想定し、残り試合を有利に戦うために絶対に勝ちに行きたい試合である。
負けても引き分けてもグループリーグ敗退がほぼ決定、勝った方にのみグループリーグ通過の可能性が出てくる。

グループDのアルゼンチン-アイスランドもいいカードだ。
アイスランドは国民の規模で言えば新宿区くらい、そんな小国が欧州予選をグループ1位で通過している。
2年前のEURO2016もベスト8に入っており、いかなアルゼンチンと言えども簡単な試合ではない。

グループEは2戦とも注目だ。
ブラジル-スイスも、スペイン-ポルトガルに劣らぬ好カードだ。
ブラジルがスイスの堅守をどう破るか、あるいはスイスが間隙をぬってゴールをするか。
その裏のカードも、生き残りを賭けた1戦だ。
コスタリカは前回ブラジル大会で旋風を巻き起こしベスト8まで進んだ。
準決勝もオランダにPK戦で敗れているので、記録上ブラジル大会は無敗である。
対するセルビアは、欧州予選をグループ1位通過している。
あまり強豪のいないグループだったとは言え、欧州予選を1位通過するのは立派だ。
目立たってはいないが、マンUのマティッチをはじめ実力者をそろえており、今大会はセルビアが旋風を巻き起こす可能性もある。
このカードも、負けも引き分けも終了、勝利あるのみの試合である。

グループFは、初戦でドイツとメキシコがぶつかる。
今回ドイツは連覇がかかっており、メンバーから考えるとその可能性は決して低くない。
しかしメキシコも曲者で、W杯の出場国が現在の32カ国になった1994年アメリカ大会以降、すべての大会に出場して必ずグループリーグを突破している。
2002年の日韓大会は前回3位のクロアチア、イタリアと同グループだったが見事に勝ち上がった。
W杯の戦い方を熟知しており、簡単に負けるとは思えない。
ちなみに一時期日本代表監督がアギーレになったのも、体格が似ていてW杯の勝ち方を知っているメキシコ流を取り入れようとしたからである。

最後のH組・・・、これはポーランド-セネガルの方が注目だ。
ハッキリ言って日本がコロンビアに勝つ可能性は、ほぼゼロパーセントだ。
ブラジル大会はファルカオがいなかったのでよもや、とも思ったが、今大会でコロンビアに勝つのはまず無理だろう。
ただ、いかに失点を抑えるかは重要だ。
一方で裏のポーランド-セネガルは死闘である。
勝った方がかなり有利になるのだが、この試合が引き分けになれば、日本にもチャンスが生まれる。
日本は2戦目のセネガル戦を死ぬ気で勝ちに行き、ポーランドがコロンビアに負ければ、最終戦まで可能性が残る。
焦ったポーランド相手に引き分けに持ち込めば、1勝1敗1分で通過もあるだろう。
まあ、かなり希望的観測が強いが・・・。

W杯の期間は1カ月だが、やはり一番面白いのは試合の間隔が詰まったグループリーグの期間、それも初戦が行われる最初の1週間だろう。



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さあ、いよいよW杯である。
1994年アメリカ大会以降、ずっと自分の中で優勝予想をしていたが結果は以下の通り。

1994年アメリカ大会:コロンビア
予想:"ライオンヘッド"バルデラマが大活躍してコロンビアが7か国目の優勝国になる。
結果:バルデラマが不発で予選グループ敗退。選手が帰国した後、DFのエスコバルが地元マフィアに射殺される。

1998年フランス大会:スペイン
予想:W杯前まで無敗のスペイン無敵艦隊、イエロ、ルイス・エンリケ、ラウールに新鋭モリエンテスが加わって、スペインが7か国目の優勝国になる。
結果:グループリーグ初戦のナイジェリア戦がノーガードの打ち合いとなり3-2で逆転負け。そのまま予選グループ敗退。

2002年日韓大会:アルゼンチン
予想:2チームが作れるほど選手層が厚いアルゼンチン、南米予選も余裕の1位通過で普通に考えれば優勝しかありえない。
結果:初戦のナイジェリア戦は無難に引き分けるも、2戦目の因縁のイングランド戦でベッカムにPKを決められ敗北。3戦目のスウェーデン戦はまんまと引き分けに持ち込まれて予選グループ敗退。

2006年ドイツ大会:チェコ
予想:強豪国が多くかなり難しいグループリーグに入ったが、ポボルスキー、ロシツキー、ネドベド、コラーとタレントの揃ったチェコが8か国目の優勝国になる。
結果:初戦のアメリカ戦は3-0で勝利するも、その試合でコラーが怪我で離脱、ガーナ、イタリアに息の根を止められて予選グループ敗退。

2010年南ア大会:ブラジル
ヨーロッパ以外で実施された大会は、すべてブラジルかアルゼンチンが優勝している。次回地元開催を見据えたブラジルが優勝。
結果:準々決勝までは余裕で勝ち上がるが、堅守オランダに爆発力を封じられ2-1で敗退。

2014年ブラジル大会:オランダ
予想:2010年大会準優勝のメンバーがずらりと残っており、準優勝3回のオランダが悲願の初優勝を遂げる。
結果:準決勝のアルゼンチン戦で0-0からPK戦で敗戦するも3位。

こう見てみると、かつては「DEATH NOTE」予想だったが、ここ2大会はまずまずいい線いっている。
では、今大会の優勝候補はと言うと、これはかなり難しい。

まず、ヨーロッパで開催の大会では、過去に一度だけブラジルが優勝したことがあるが、それ以外はすべてヨーロッパの国が優勝している。
ブラジルは地区予選を快進撃しているが、意外と地区予選を快進撃したときは本選での成績が良くなかったりする。
優勝した2002年日韓大会の地区予選も南米予選3位通過で、たしか途中で監督の交代があったと思う。
その後2大会は地区予選を余裕のトップで通過するも優勝しておらず(前回は地区予選なし)、今回も余裕のトップ通過だ。
アルゼンチンもメッシの集大成の大会となり、今回は優勝を狙える。
だが、メッシの「人間としてあり得ない」という発言でイカルディは代表を外されたらしい。
日本のような弱小国のエースなら求心力となるだろうが、タレント揃いのアルゼンチンで極端な発言、行動をすると、ほかの選手が反発をするかもしれない。

ヨーロッパでは、ドイツの連覇に期待がかかっている。
しかしこれまでW杯を連覇した国はイタリアとブラジルのみで、どちらも50年以上前の出場国が少なかった時代の話だ。
そして今回のドイツは、2002年日韓大会のアルゼンチンと同じ匂いがして仕方がない。
あの時のアルゼンチンも選手層が厚く、南米予選もダントツの強さで1位通過しバリバリの優勝候補だったが、初戦を大事に戦いすぎて引き分け、2戦目にイングランドに沈められている。
今回のドイツは初戦が曲者のメキシコ、そして2戦目は、欧州予選のプレーオフでイタリアを破って出場を決めたスウェーデンだ。
初戦引き分けて2戦目に敗戦すると、グループリーグ勝ち上がりもかなり厳しくなる。
メンバーがそろったフランスもかなり有力だが、これもなんとなく1998年フランス大会のスペインに似ている気がして仕方がない。
ただ、フランスのグループCは爆発力のあるアフリカ勢がいないので、グループリーグ敗退はないだろう。
ベルギー、ポーランドも優勝する可能性はあると思うが、今一つ決め手に欠ける。

となると、やはりスペイン、ポルトガルあたりが優勝候補か。
この2カ国は、グループリーグBの初戦で対決する。
この初戦で勝ったチームが優勝と予想しよう。
どちらも全力で第一戦目に入るはずなので引き分けはないと思うが、もし引き分けた場合はスペインか。

いずれにしろ、今大会は優勝経験国から優勝国が出そうで、もし初優勝するとしたらポルトガルかベルギーくらいだろう。


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予告編を見た段階では、神戸連続児童殺傷事件をモチーフにしているのかと思ったが、原作者が執筆時に事件の影響を受けているものの、作品自体は事件とはまったく異なる内容だった。

元週刊誌の記者である益田(生田斗真)は、上司を殴ったことで仕事をクビになり、部品工場に再就職しようとしていた。
益田が工場に行くと、鈴木(瑛太)と名乗る男も入社することになっており、一緒に紹介された。
鈴木は溶接の免許を持っており、工場での仕事に慣れているようだった。
しかし無愛想で同僚と仲良くしようともしない。
寮の先輩とも打ち解けようとせず、みんなが寝静まるまで寮に戻らず、街をフラフラしていた。

そんな中で、ふとした出来事から鈴木は美代子(夏帆)と出会う。
ストーカー的に美代子を追い回す男(忍成修吾)を護ったことがきっかけだった。
二人は少しずつ距離を近づけていく。
そして寮の中でも浮いた存在だった鈴木だが、ある日泥酔して帰ってきた先輩の介抱をして、少しずつ同僚にも心を開くようになっていった。

そんなある日、益田は不注意から工場の機械で指を落としてしまう。
大騒ぎになるなか、鈴木は冷静に益田の指を氷漬けにして病院に向かわせる。
その病院に向かうタクシーの運転手は、山内(佐藤浩市)と言う男だった。

山内の息子はかつて、小学生の子供を殺めていた。
山内はタクシーの運転手をしながら、今でも遺族にお詫びを続けていた。
そして山内は義父の葬儀の時に、別居していた妻(西田尚美)と10年ぶりに再会する。
そこで息子が結婚を考えていることを知る。
息子のために家族を解散したのに、当の息子が家族を作ろうとしていることに激怒する山内だった。

益田は入院中、かつての彼女で雑誌記者の清美(山本美月)の見舞いを受ける。
清美は、埼玉で起こった子供が被害者の殺人事件の取材に行き詰っていた。
この事件は、10年以上前に起きていた猟奇的な連続殺人事件に似ている部分があり、当時犯人として捕まり、現在は行方がわからない少年Aが犯人ではないかと噂されていた。
事件当時にネットで拡散された中学生時代の犯人の写真を見て、益田は鈴木が少年Aではないかと疑い始める。

鈴木は益田の予想通り、少年Aであった。
鈴木はかつての少年院の教育係白石(富田靖子)にだけ心をゆるし、時折連絡を取っていた。
白石は現在も少年院の教育係を続けていたが、少年Aの教育係をしていたことが原因で離婚をし、娘とも疎遠になっていた。

益田は独自にかつての事件の取材をはじめるのだが、そのことを清美に話すと、清美が鈴木の画像を勝手に自分の雑誌に掲載してしまった。
鈴木は一気に好奇の目さらされてしまい、美代子にも距離を置かれてしまう。
だがそんな時、美代子のストーカーだった男が美代子に再接触、人を雇ってレイプさせ、それをDVDに録画させていた。
さらにかつて美代子が出演していたアダルトDVDを、益田と鈴木の住む寮のポストにも投函した。

映画の内容紹介で、ほぼストーリーの全編を書くことになってしまった。
なぜそうなるのかと言うと、登場人物のエピソードがばらばらに動いているからだ。
登場人物にはそれぞれにバックグランドがあり、それを掘り下げる形になっているのだが、益田と鈴木以外は関連性がまったくない。
山内などは、なんで登場しているのかわからないほどの中途半端さだ。

益田の掘り下げ方もかなり平凡で何の捻りもない。
さらに鈴木に関しては、現在の彼の心の闇は表現されているものの、事件の発生時から現在に行きつくまでの内面がまったく表現されていない。
もしこれが原作に忠実であるのならば、作者は事件の影響を受けて、思いつくままに漫然とストーリーを綴ったのではないかと思えてしまう。

出演者も実力者を揃えているだけに、非常に残念作品になってしまった。


72.友罪

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独特の世界観だった「グランド・ブダペスト・ホテル」の監督、ウェス・アンダーソンがアニメを作ったという事でかなり期待していた。
だが、世界観やアニメの見せ方は面白いものの、ストーリーはありきたりな印象を受ける作品だった。

かつて日本では、犬を嫌う小林一族と犬の間で戦争が怒っていた。
犬は小林一族に絶滅寸前まで追い込まれるが、そこに少年侍が現れ小林一族を退治する。
その後少年の魂は祀られるのだが、犬も人間に服従することになった。

そして現在、メガ崎市の小林市長は、犬の伝染病「ドッグ病」対策として、犬をゴミ島に隔離する政策を打ち出す。
血清を開発中の渡辺教授は反対をするものの、小林市長は自分の家で飼っていた犬を隔離第一号として、強引に政策を進めてしまった。
隔離された犬は、市長の養子である小林アタリが飼っていたスポッツだった。
アタリは両親が事故死した後、遠縁の小林市長に引き取られた。
そしてスポッツは、ボディガード犬としてアタリを警護する任務を与えられていた。

スポッツが隔離された6か月後、ゴミ島には多数の犬が隔離されていたが、アタリはそこに小型飛行機でスポッツを捜しに行く。
飛行機は島にたどり着いた後墜落、アタリはレックス、キング、デューク、ボス、チーフの4匹の犬に助けられ、スポッツレックスたちとスポッツを捜すことになる。

犬が英語を話し、人間が日本語を話すという、独特の世界観である。
アニメの動きもかなり計算されており、映画の途中まではかなり興味を持って観ることができた。
しかし犬達に助けられたアタリが小林市長を倒すというストーリーは、平凡の一言、
それぞれの犬にバックグラウンドはあるのだが、特に捻りはなかった。
あえてわかりやすく昔話風な展開にしたのかもしれないが、アニメの動きが抑揚を押さえられているだけに、ストーリー展開が非常に淡泊に感じた。

もうひと捻りあれば評価も違ったと思うが、「実験的作品」の域を出ない作品であった。


71.犬ヶ島


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「後妻業の女」の鶴橋康夫が監督、脚本と言う事で期待して観に行ったが、やや期待はずれであった。
理由は、短編の原作を3本寄り合わせてストーリーを作っているからかもしれない。

長岡藩の勘定方小林寛之進(阿部寛)は、ある日藩主の怒りを買い藩士の任を解かれてしまう。
それでも生真面目な寛之進は、「猫ののみとりになって暮らせ」と言う藩主の言葉を実践するため、のみとり屋を探してそこで働かせてくれと頼みこむ。
のみとり屋の主(風間杜夫)は面倒見のいい男で、侍がのみとり屋に来たという事に意気を感じ、住む場所を含めて寛之進の面倒を見ることにした。
だが寛之進は、肝心ののみとりの仕事が何なのかよくわかっていない。

その翌日、仕事初日に寛之進は、初めてのみとりの仕事内容を知る。
猫ののみとりは建前で、実際には女性と寝る男娼が主な仕事だった。
寛之進は戸惑いながら街に出るが、仲間が次々と客を捕まえて消えていくので、一人ぼっちになってしまう。
だがその寛之進に声を掛けた女(寺島しのぶ)がいた。
女は亡き妻千鶴(寺島しのぶの二役)にそっくりで、寛之進は誘われるまま女と寝てしまう。
だが、事が終わった後に女から「へたくそ」となじられ、寛之進の自尊心は思い切り気づ付けられてしまった。

その後寛之進は、小間物問屋の婿養子清兵衛(豊川悦司)と出会い、彼からテクニックを教わることになる。
やがて寛之進は立派なのみとりとなるのだが、老中田沼意次(桂文枝)の失脚によりのみとりの罪で捕われてしまった。

寛之進が清兵衛にテクニックを教わるシーンまではなかなか面白い。
だがそこから先がグズグズになってしまう。
田沼意次と寛之進の関係の布石が希薄なので、ストーリーの転換となる二人の邂逅シーンに唐突感が出てしまっている。
また藩主の思惑の描き方も、非常にわかりづらい。

もう少し脚本を練り込んで、わかりやすい布石を前半に打っておけば、印象もかなり変わったんじゃないかと思われる。
役者のキャスティングも豪華だったが、作品としてはイマイチな感じになってしまった。


70.のみとり侍



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ポター原作「ピーターラビット」の実写映画だ。
原作を読んだことはないのだが、ポターの「ピーターラビット」の設定は引き継ぐものの、かなりアレンジされた作品になっているようだ。

イギリスの田園地域に暮らす野ウサギのピーターラビットは、三つ子の妹、従妹のベンジャミンと暮らしていた。
5匹はたびたび、近所に住む偏屈な老人マグレガーが耕す小さな畑から野菜を盗んでいた。
ピーターたちの父親はかつて、畑から野菜を盗み出す際にマグレガーに捕まってしまい、ミートパイにされていた。
そんな事もあり、野ウサギとマグレガーは仇敵の間柄になっていた。

ある日、ピーターは野菜を盗み出すのに失敗し、マグレガーに捕まりそうになった。
すんでのところを、マグレガーの隣人ビアに助けてもらうのだが、畑に置き忘れた父の形見のジャケットを取り戻ってマグレガーに再び捕まってしまう。
ところが、マグレガーはピーターを捕まえたまま心臓発作で死亡してしまった。
そしてピーターを含めた近隣の小動物は、マグレガーの屋敷で大騒ぎを始める。

マグレガーの親類であるトーマスは、ロンドンのハロッズに勤務していたがいろいろな事が重なりクビになってしまう。
トーマスはハロッズのおもちゃ売り場に対抗する店を開くため、マグレガーの屋敷を売ろうと画策した。
トーマスが屋敷に到着すると、そこでは動物たちが騒いでいる最中だった。

基本はコミカル作品である。
見た目はかわいい野ウサギたちが、人間にさまざまなイタズラを仕掛け、それが成功したり失敗したりする。
かつ、ピーターとトーマスが隣人のビアを取り合う構図にもなっている。

ストーリーはテンポよく進み、ブラックジョークなども組み込まれていて大人でもそこそこ楽しめる。
さらに野ウサギのCGが素晴らしく、かわいさの中の憎らしさまで的確に表現されている。
想像していたより完成度が高い作品であった。

家族で観てもいいし、初めてのデートで観てもいい、そういう感じの作品だった。


69.ピーターラビット


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国内外あわせて7頭のG1馬が出走して混戦の様相を呈している今年の安田記念、大穴を空けそうな馬も見当たらず、実力馬で決着する可能性が高そうだ。

実績で言えばG1を2勝しているレッドファルクスが1番手である。
しかしこの馬は短距離が主戦場で、1600mは0.0.1.2の戦績。
唯一の3着は昨年のこのレースだが、昨年は高松宮記念3着の後京王杯SCを制して挑んできた。
状態もピークであったのに比べ、今年は高松宮記念8着からの直行だ。
高松宮記念は上り最速の脚を使っているとはいえ、鞍上も3年半ぶりの騎乗となる田辺なので上位争いは難しそうだ。

展開を考えると、ウインガニオンが大外から強引にハナを奪い、そこにアエロリットが続く隊列になるだろう。
先週までは非常に速い馬場で直線も前が止まらなかったが、今週は差しも決まる展開になっている。
アエロリットは前走のヴィクトリアマイルを落鉄しながら4着に逃げ粘った。
状態はキープされているうえ、鞍上戸崎は先週のダービーでエポカロード絶妙の逃げを見せている。
逃げ粘りは本当に怖いが、ウインガニオンが早めに潰れて直線向いたところで先頭に立つと、やはり格好の目標になってしまうだろう。

そうなると、やはりスワーヴリチャードが有利になる。
出遅れがやや心配だが、好位抜け出しから前を捕まえる戦法がこの馬の持ち味。
連体を外したのはスローペースだった皐月賞と有馬記念だけ。
どちらも位置取りが後ろ過ぎたことが原因だが、今回はもし出遅れても道中のペースが緩むことは考えられず、直線でキッチリ前を捕えてくれるだろう。

スワーヴリチャードが負けるとしたら、後ろから差される形か。
その可能性があるのは、サトノアレス、ペルシアンナイト、リアルスティール、リスグラシュー、サングレーザーの5頭だろう。
中でもリアルスティールは、その可能性が一番高そうだ。

リアルスティールは、これまで1600mを走ったのは一昨年のこのレースのみ。
その時は11着に敗れた。
しかしドバイ帰りの後に仕上げすぎてしまい、当日のテンションが高くなってしまった。
陣営は今回はそのことを考慮して調整している。
東京コースで掲示板を外したのはその1回のみ、それ以外も距離が長いと思われるダービー4着、JC5着、不良馬場だった昨年の秋の天皇賞の4着、それ以外は2.1.0.0の戦績である。
今回は負ける理由がないので、おそらく好勝負してくるだろう。

その他の馬は、枠順がカギになりそうだ。
先週のダービーで福永は好位置を取って、ワグネリアンを勝利に導いた。
しかし先週と異なり、マイルでペースが緩むことはないだろう。
外枠のサングレーザーがうかつに好位置を取りに行けば、足が溜まらず直線で伸びを欠いてしまう。
先週のステルヴィオがそうだったように、追い込んで届かずになってしまうだろう。
リスグラシューとともに、内枠なら本命にする予定だったが今回は評価を下げる。

逆に2番に入ったサトノアレスはチャンスである。
昨春のスプリングS、皐月賞は順調さを欠いたが、復帰初戦の巴賞を快勝。
その後2戦は重馬場に泣かされたが、ここ3戦は2着2回、3着1回と安定し、東京コースも1.2.1.1と得意にしている。
週中の追切の動きもよく、位置取り次第ではスワーブを逆転するかもしれない。

ペルシアンナイトも侮れない。
本来ならこの馬も本命候補なのだが、鞍上の川田が1年半以上振りの騎乗となる。
さらに東京コースは0.1.0.2で、スワーヴ、リアル、サトノと比べるとやや見劣る。
一気に突き抜ける可能性もあるが、今回は押さえ評価とした。

それ以外の馬も念のため検討した。
まず、香港からの刺客ウエスタンエクスプレスだが、おそらく左回りは初めてと思われる。
さらに、騎乗予定だったボウマンが騎乗停止になったため、急遽クリッパートンが来日した。
これで勝たれたら香港のレベルが高いということで仕方ない。

レーヌミノルは桜花賞馬を勝った後8戦して3着以内が一度もない。
モズアスコットは堅実だが、連投でG1戦はさすがに家賃が高いだろう
早い時計のレースが得意のキャンベルジュニアはかなり気になったが、重賞勝ちがなくG1初挑戦ということで見送ることにした。


◎スワーヴリチャード
〇リアルスティール
▲サトノアレス
△ペルシアンナイト
×サングレーザー
×リスグラシュー

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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この10の年ダービー勝ち馬は皐月賞組が8頭、京都新聞杯、NHKマイルCがそれぞれ1頭。
トレンドは皐月賞組だが、今年は別路線組が人気になっている点が面白い。
皐月賞馬のエポカドーロはまだ4番人気だが、2着のサンリヴァルに至っては大外枠ということもあり12番人気だ。
1番人気のダノンプレミアムが2倍台で人気になっているが、どの馬にもチャンスがありそうだ。

人気が割れている要因の一つは、展開が読みづらいこと。
皐月賞はアイトーンが大逃げを打ったが、今回は明確な逃げ馬がいない。
皐月賞2番手だったジェネラーレウーノが外枠に回ってしまい、先行タイプのダノンプレミアムが最内に入った。
1番人気の馬がダービーで逃げるかという部分でも、展開が読みづらい。

何が逃げるかはわからないが、皐月賞をハイペースで追いかけたジェネラーレウーノは、3~4角で先頭近くにとりついているだろう。
単なる貯め逃げではなく、そこそこそのペースで逃げて二枚腰を使うのがこの馬の勝ちパターンだ。
この馬に自由に走らせると振り切られてしまうのがわかっているので、どの陣営も早めに仕掛けてくるだろう。
となると、3コーナーから一気にペースが上がることが予想される。
そこから考えると、追い出しを我慢した馬が最後に伸びてくる可能性が強い。

本命はステルヴィオにする。
ロードカナロア産駒は先週アーモンドアイがオークスを勝った。
アーモンドアイは母系のスタミナで勝ったのかもしれないが、3歳春の段階では他馬との完成度の比較でロードカナロア産駒は2400mも持つのではないかと思う。
皐月賞は後方から上がり最速タイの脚で4着、それを含めて全6戦中4戦で上がり最速、2戦で2番目の上がりを記録し、直線では必ず脚を伸ばしてくる。
週中の追切も、ゴールを過ぎてもしっかり追っていた。
外枠の不利は否めないが、先週ルメールは同じ7枠のアーモンドアイを優勝に導いた。
人気になっていない今回はマークされることもないので、ルメールが巧く立ち回れればこの馬が一番勝利に近い。

対抗はダノンプレミアムだ。
皐月賞を挫跖で回避したが、調整過程は問題なさそうだ。
だが2000mの弥生賞でもやや掛かった仕草を見せており、メインスタンド前スタートのダービーは歓声で入れ込む可能性がある。
1番枠なので巧く内々で抑えが効けば完成度の違いで勝てるとは思うが、人気になっている分マークもきつくなるので対抗評価とした。

三番手はジェネラーレウーノ。
皐月賞は逃げた3頭はハイペースだったが、勝ったエポカドーロの位置取りは平均よりやや遅いくらいだった。
逃げたアイトーンが8着、同位置にいたジュンヴァルロがブービーに沈む中、ジェネラーレウーノは3着に残っている。
そして週中の追切の動きが圧巻、皐月賞よりも状態が上がっていることは間違いない。
この馬がハナを切る可能性が高いので、マークされてしまう部分では不利だが、渋太さで粘る可能性は十分ある。

四番手はブラストワンピースにする。
これまで3戦3勝、東京の2400mも体験済みで死角が少ない。
毎日杯からの直行も予定通りということで、先週まではこの馬も本命候補の一頭だった。
だが追切時の馬体重が539kgで、前走比+17kg。
順調に使われてのものならば単純に成長分と考えられるが、2カ月開いていることを考えると、重目残りのようにも思える。
最後の直線で息切れ、というパターンもありそうなので4番手評価にした。

五番手はワグネリアンだ。
皐月賞は堂々の一番人気だったが7着に敗れたが、これは馬場に泣かされて切れ味が発揮できなかったからだろう。
切れ味勝負になればこの馬にも勝機があるが、ステルヴィオよりもさらに外枠なので評価を一枚下げた。

最後は迷った。
皐月賞馬は人気がなくとも上位に来るケースが多い。
特にエポカドーロは、人気薄を逃げて2冠馬になったサニーブライアンを思い出させる部分もある。
しかしサニーブライアンは、週中の追切で猛時計を出し状態が最高潮であった。
今回エポカドーロは追切の動きに不満が残り、皐月賞からの上がり目がなさそうだ。

切れ味勝負で言えば、キタノコマンドールとグレイルが面白い。
キタノコマンドールは3戦すべて、グレイルも4戦中3戦で上がり最速を記録している。
だが、この10年ダービーで連対した馬は、例外なくそれまでに重賞で連対があった。
キタノコマンドールはOP勝ちはあるが重賞は皐月賞の5着のみである。
ダービーに出走できた運はあるものの、ゴール前で消耗戦になった場合にキャリアの差が出そうな気がする。
グレイルは、唯一上がり最速を記録できなかったのが共同通信杯であり、左回りに不安が残る。

青葉賞、京都新聞杯を勝った2頭では、ゴーフォザサミットの方が上か。
ステイフーリッシュは暮れのホープフルSで3着、共同通信杯は10着に沈んだが、京都新聞杯できっちり立て直してきた。
兄弟にはG1を勝ったブラックホーク、ピンクカメオがいて底力もありそうだ。
だがダービーは、乗り代わりが大きな不利となる。
名手横山ノリと言えども、テンノリでは苦しいか。
一方ゴーフォザサミットは、スプリングCは7着に敗れたが青葉賞を勝って出走権を獲得した。
この馬も6戦して上がり最速が3回、2位が2回あり、着実に最後の脚を伸ばしてくる。
この馬もそれほど人気になっていないので、直線勝負に掛ければ上位進出は十分あるだろう。


◎ステルヴィオ
〇ダノンプレミアム
▲ジェネラーレウーノ
△ブラストワンピース
×ワグネリアン
×ゴーフォザサミット


馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。



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