<   2018年 09月 ( 17 )   > この月の画像一覧

秋のG1シリーズ初戦は超大型台風が接近し、風雲急を告げる様相を呈している。
とはいえ、どうやらレース時間まではなんとか暴風雨は避けられそうだ。
人気は休み明けの前走を快勝したファインニードルと、マジック・モレイラ騎乗のナックビーナスで、単勝一桁配当はこの2頭だけだ。

ファインニードルはセントウルSを制して挑んだ昨年のこのレースが12着。
今年も同じセントウルSを制して駒を進めてきたが、5月以降で4戦していた昨年とは臨戦過程が異なり、今年は4月の香港遠征の後休養してセントウルSに備えた。
それが功を奏したか、重馬場で58kgを背負って貫禄の圧勝をしたが、逆にその反動が気になった。
レース後はやはり反動が出たようだが、今週の追切は問題がなかったので、おそらく実力を出せる状態なのだろう。
この夏のイギリス武者修行で、一皮剥けた感のある鞍上川田も心強い。
ここは人気でも本命で仕方ない。

対抗のナックビーナスも、この1年芝では2.3.3.1と安定した成績を残している。
モレイラは初参戦の中山コースも2日ですでに7勝をあげており、むしろ技術を見せつける舞台となるかもしれない。
やや外目に回ったためハナを切ることはできないかもしれないが、名手モレイラなら番手でレースをしても問題ないだろう。

三番手はワンスインナムーンにする。
重賞未勝利だが昨年のこのレースは3着に逃げ粘った。
そのスプリンターズSを含み、中山1200mは2.0.1.0と相性がいい。
昨年より1kg斤量の重かった朱鷺Sを連覇しており、状態は間違いなく昨年より上だ。
逃げ馬の中では最内に入った事も強調材料だ。

四番手はレッツゴードンキ。
この1年半で、スプリントG1を3戦連続2着で崩れていない。
すでに6歳ではあるが、週中の追切もいい動きを見せた。
晩年にさらに力を発揮するキングカメハメハ産駒なので、今回も上位争いをしてくるだろう。

五番手はアレスバローズだ。
この夏はCBC賞と北九州記念を制して夏のスプリント王のタイトルを獲得した。
夏のスプリント王を獲った馬はスプリンターズSで好走する例は少ないが、アレスバローズは夏は2戦2勝で消耗が少ない。
逃げ馬が馬場に足を取られて直線失速するようであれば、内枠で好位からレースが進められるこの馬が有利になる。

最後は迷ったがキャンベルジュニアにする。
豪州産のため半年遅生まれのため本格化が遅れたが、今年に入って連続で重賞を2着。
初G1挑戦の安田記念は11着に敗れたが、一息入れた前走のキーンランドCは4着。
一叩きされて体調は上昇カーブ、中山芝は2.3.0.1と得意としており上位に食い込んでも不思議はない。

三連覇がかかるレッドファルクスは、デムーロが騎乗停止になったことと、大外枠に回ったことで無印とする。

◎ファインニードル
〇ナックビーナス
▲ワンスインナムーン
△レッツゴードンキ
×アレスバローズ
×キャンベルジュニア

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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ここのところギンレイは、ロードショウで観た映画が多く、それ以外はあまり面白い映画が上映されない。
年会員の更新継続も10年目になり14カ月更新になっているとは言え、ややコスパが悪くなってきた。
そろそろ年会員更新をやめようかなとも思ったが、今回はもう一度継続することにした。
そして更新ついでに観に行ったうちの1作品が大当たりだった。

まず、1997年に制作された「メイド・イン・ホンコン/香港製造」のデジタルリマスター版。
中学を中退した中秋=チャウは定職に就かず、知的障害のある弟分のロンとともに、金貸しのウィンから請け負った取り立て屋をしていた。
父は女を作って家を出て、母は生活に苦労する、チャウはそんな状況の中鬱屈とした毎日を過ごしていた。
ある日取り立ての仕事で向かった部屋で、ペンと言うベリーショートの少女と出会う。
彼女は腎臓を患っており、すぐに移植をしなければならなかった。
2回目にチャウが取り立て行くと、ペンは体で支払うとチャウを挑発する。
チャウはその挑発には乗らなかったのだが、ペンはチャウに好意を抱いておりその後もチャウたちと行動を共にするようになった。
それとは別に、自殺した少女サンが遺した遺書をロンが手に入れていた。
いつしかチャウは、眠るごとにサンの夢に取りつかれ、夢精をするようになる。

光のない毎日を無為に過ごす少年、少女を描いた作品だ。
ハッキリ言って内容的には世界中によくある青春ストーリーだが、低予算で制作されたという事で、公開当時は話題になったそうだ。
香港返還20年という事でデジタルリマスター化され公開されたようだが、低予算で制作されたという部分以外にそれほど見所はなく、ズバリ言って退屈であった。
ただ、20年前に観ていたら別の評価になっていたかもしれない。

続いて「タクシー運転手 約束は海を越えて」。
1980年に韓国で起きた光州事件をモチーフにした作品だが、「映画の力」を感じる作品であった。

朴正煕大統領の暗殺後、韓国では民主化のムードが漂っていたが、朴正煕の後継者である全斗煥が引き続き軍事政権を樹立しようとしていた。
市民と軍部の対立は強まるばかりだが、韓国メディアは市民のデモを「北朝鮮の工作員による扇動」とし、事実が報じられることはなかった。
東京に駐在していたドイツ公共放送連盟(ARD)特派員、ユルゲン・ヒンツピーター(トーマス・クレッチマン)は韓国の真実の状態を報道すべく、単身で渡韓するのであった。

ソウルで個人タクシーの運転手をしていたキム・マンソプ(ソン・ガンホ)は、妻を亡くして幼い娘と二人暮らしだった。
借りている部屋の大家は親友のタクシー運転手だが、家賃を溜めている事で彼の妻からは常に嫌味を言われ、娘も大家の息子にバカにされケンカをしているような状態だった。
韓国内にいたキムは報道されていない光州の状態を把握していなかったこともあり、家賃を支払うために光州に向かうピーターをタクシーに乗せることにした。
道路は封鎖され、やっとの思いで光州にたどり着くと、そこではすでに軍と市民の抗争が始まっていた。
キムは当然逃れようとするのだが、その思いとは逆に抗争に巻き込まれてしまう。

韓国を代表する役者ソン・ガンホが実力を見せまくる作品だ。
序盤は貧しい生活の中でたくましく生きるコミカルな演技を見せ、中盤では争いに巻き込まれ戸惑う演技、そして終盤は自分も何かをしなければならないという迫真の演技で、見る者をどんどんストーリーに引き込んでいく。
役者の演技力だけではなく、構成も巧い。
ヒンツピーターがタクシー運転手とともに光州に潜入し、抗争に巻き込まれたと言う部分は事実で、それ以外はほとんどが創作だろう。
だが、キムが貧しくてどうしてもピーターと光州に行かなければならないと言う導入部分から、光州の人々とのトラブルへと続くストーリー展開が巧みで、キムが自分も光州のために戦おうと思う部分に、強い説得力を生んでいる。
軍部による制圧シーンの迫力もすさまじく、こんな事実があったのかと、愕然とさせられる。
実際に起きた内戦をテーマにしている部分でも近いのだが、「ホテル・ルワンダ」と同様の衝撃を受けた。

ソン・ガンホが主演だから外れはないだろうくらいの軽い気持ちで観に行ったのだが、一生に一度は観ておいた方がいいレベルの作品であった。


114.メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタルリマスター版
115.タクシー運転手 約束は海を越えて


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あまり期待はしなかったものの、予告編が面白そうなのでとりあえずくらいの感覚で観に行ったのだが、これが思いの外の傑作であった。
自分が出版業界にいるという事もあるが、かなり衝撃を受けた作品だ。

文芸誌「木蓮」の編集者花井ふみ(北川景子)は、新人賞に応募されてきた原稿を読んでいた。
Webからの応募のみ受付なので、原稿用紙で送付されたその原稿は規定を満たしていないのだが、ふみはその作品の完成度に驚愕する。
先輩を説得して二人でデジタル原稿に起こし、募集原稿としてしまった。
しかし封筒には作者名の「鮎喰響」としか記されておらず、連作先は一切記されていなかった。

その頃作者の鮎喰響(平手友梨奈)は高校に入学し、幼馴染みの椿涼太郎(板垣瑞生)と文芸部に入部した。
部室をたまり場としていたヤンキーを蹴散らし、部長の凛夏(りか、アヤカ・ウィルソン)に部員を勧誘してきてといわれ、蹴散らしたヤンキーのうち一番のリーダーを入部させてしまう。
響はありえないほど頑固なまでに自分の考えを貫き通し、人の意見など耳に入れないどころか言葉と時には暴力で相手をねじ伏せてしまう。
そんなある日、ふみは響からの電話を受ける。
響はふみの感想だけ聞くと満足し、連絡先を告げずに電話を切ってしまう。
響から連絡がありながら、連絡先を聞けなかった事で落ち込むふみ。
世間では祖父江秋人(吉田栄作)の新作が話題になっていた頃だった。

祖父江秋人は、文芸人気低迷の中、初刷が数十万部を誇る超人気作家だった。
ふみは祖父江の担当もしていたのだが、その関係で祖父江の娘の凛夏とも知り合いであった。
そして凛夏にも文章の才能がある事を見抜き、ひそかに凛夏のデビューを狙っていた。
ある日祖父江のエッセイ原稿を受け取りに自宅に行くのだが、その場で凛夏と凛夏のデビューの打ち合わせをする。
そこで偶然、遊びに来ていた響と出会うのだった。
別の日にふみは響を会社に呼び出し、面談をしていた。
凛夏も付き添いで来て待合スペースで待っていたのだが、そこにベテラン作家の鬼島(北村有起哉)がやってくる。
祖父江とも親しかった鬼島は凛夏とも顔見知りであったが、凛夏のデビューの噂を聞いていたため、その場でネチネチと嫌味を言いだした。
そこに面談を終えたふみと響がやってくるのだが、様子を見ていた響はいきなり鬼島の顔面を激しく蹴り上げた。
その場はふみが平謝りでいったん収まるのだが、後で3人で話をしていた時に、凛夏が「ちょっと困るかな」と言うと、響は鬼島と編集者が打ち合わせているバーに乗り込む。
そして鬼島に「文句があるなら私にどうぞ」と告げる。

とにかく痛快の一言である。
高校生という事で響自身や友達である凛夏を軽く見る人間を、次々と理屈と暴力でコテンパンにねじ伏せてしまう。
そこには、自分を大きく見せようという上昇志向はまるでない。
文章を楽しむ、この一言のみが、響の唯一の行動原理である。
そしてそれだけではなく、響の才能の前に敗れ去り落ち込んでいる者にも、響は容赦ない追い打ちをかける。
そこにも、自分の才能に対する驕りは一かけらもない。
響があまりにも正論で追い込んでいるのを見ているうちに、落ち込んでいる人間というのは、誰かにやさしい言葉を掛けてもらいたいがために落ち込んでいるのでは、とさえ思ってしまう。
響にとって文章を書くという事は、感情の入り込む余地などない、何よりも価値のある行動なのだ。

この現代で、芥川賞と直木賞の同時候補になること自体が「トンデモな設定」とも言えるだろう。
ただ、響が異常な行動をとればとるほど、発達障害の超天才が現れたら、実際に芥川賞と直木賞の同時候補になるかもしれない、そう思えてしまった。

そしてこの作品は、映画としてきちんと完結している点が素晴らしい。
ちょうどYahoo!ブックスで1~3巻が無料公開されていたので読み始めたが、原作から登場人物やエピソードをうまくカットするなど、きちんと映画用にストーリーを再構築している。
脚本、監督のセンスを感じる作品だ。

中でも、響役の平手友梨奈の存在感が圧倒的だ。
ある意味、原作の響よりも響らしいと言っていい。
これは監督の月川翔の手腕によるところが大きいだろう。

月川翔は実写版「君の膵臓をたべたい」でも、主演の浜辺美波のピュアな演技を引き出していた。
元々浜辺美波は演技力があるとはいえ、その存在感は素晴らしかった。
そして「君の膵臓をたべたい」は限りなくライトノベルに近い。
原作は読んでいないので推測でしかないが、映画を観た限りでは、2016年の本屋大賞2位を取っているもののティーンズ向けの作品であると思われる。
その原作を、ヒゲ面のover50のオッサンでもギリギリ観られる作品に仕上げていた。
監督自身がティーンズ向けのラブストーリー作品を量産しているため、これまであまり話題になっていなかったのかもしれないが、この作品「響-HIBIKI-」でしっかりと実力を世に知らしめた。

そして鬼島を蹴るシーン以外にも、響が屋上から落ちるシーン、パイプ椅子で後ろからぶん殴るシーン、踏切のシーンなど、かなり驚かされるシーンが多い。
これらに対比するように、時折微笑む響の表情の差し込み方や、響に振り回される人々の心情変化の描き方も巧い。
編集者としてのふみの矜持にも強く共感した。
この監督ならではの演出力だと思う。

ひょっとすると、平手友梨奈自身に相当な演技力があるのかもしれない。
演技はこの作品が丸っきりのデビューらしいが、それでもどこかの映画賞で主演女優賞を獲得してもまったくおかしくない。

そして少しでも出版業界に身を置いたことがある人間なら、一度は観ておく事を強く薦める作品である。


115.響-HIBIKI-


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「プレデター」シリーズの設定を引き継ぐものの、完全な続編とは言えない微妙な位置付けの作品だ。

地球外で2隻の宇宙船が逃走、追走ををしていた。
そのうち逃げていた宇宙船が地球に降下、乗組員は脱出ポッドでメキシコに落下した。

アメリカ軍の特殊スナイパーであったマッケンナは、仲間と3人で麻薬取引の現場で狙撃にミッションを受けていた。
まさに一人を狙撃した瞬間、脱出ポッドが近くに落下する。
仲間と連絡を取りながらマッケンナが捜索をすると、そこには見たこともない生物がいた。
仲間が襲われる中、マッケンナはその場から宇宙人のマスクと腕を覆う鎧ガントレットを持ち去り逃げ延びた。
マッケンナはそれを自分の私書箱宛に送付する。
そしてマッケンナが立ち去った後、プレデターを研究する機関スターゲイザーが現れプレデターを捕獲した。
アメリカに帰還したマッケンナは、ミッション中に仲間を殺した罪で尋問を受ける。
しかしそれはスターゲイザーの策略で、マッケンナは精神障害の罪を着せられ収監されることになった。

一方マッケンナの自宅に、私書箱に送ったプレデターの装備が届いてしまった。
受け取ったのはマッケンナの息子ローリー、彼は天才的な解析能力を持つものの、発達障害の傾向があり学校でいじめられていた。
ローリーがプレデターの装備を触っているうちに装置が起動するのだが、ローリーはその装備の状態を理解してしまう。

スターゲイザーは捕獲したプレデターを調べていたが、個人でプレデターを調べていた生態学者ブラケット博士を研究所に召喚する。
博士たちがプレデターを調査しているうちにプレデターは目を覚まし脱走、周囲にいた研究員、警備員たちを次々に殺害して研究所外へ逃れようとした。
マッケンナはやはり精神障害の診断を受けた数人の兵士たちとバスの中に閉じ込められていたが、その兵士たちと一緒にプレデターを追いかけ、ブラケット博士も合流する。
そしてプレデターの目指す場所が、マッケンナが送付したプレデターの装備品、すなわちローリーの元だということが判明する。

設定はなかなか面白く、アクションシーンもいいのだが、脚本がかなり雑だ。
まず、ローリーが天才的な能力を持っていることが、最初にわかりづらい。
ただのいじめられっ子がプレデターのマスクをイタズラしているだけのように見えた。
ネットルズたちがあまりにも簡単にヘリコプターを調達できるのも、ちょっと安易すぎる。
プレデターが連れてきた宇宙犬についても、なぜすぐに地球人になつくのか、よくわからない。
あるいはそれは、翻訳が悪いのかもしれない。
いずれにしろ、よくわからない部分が多すぎだ。

今回の作品がリブートといえるのか微妙な感じだが、次回作を構想に入れた作品であることは間違いない。
次回作はもう少しこなれたストーリー展開にして欲しい。


114.ザ・プレデター


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地元の船橋市が舞台の作品で、撮影時にはエキストラ募集の告知もあった。
とは言え、それほど期待しないで観に行ったのだが、それなりの作品であった。

鉄道会社に勤務する立花明海(金井浩人)は、数年前に恋人を失くしてから失意の日々を送っていた。
明海に思いを寄せる同僚もいるが、明海は興味がなかった。
そんなある日、明海が古本屋で買った本の中に名刺が挟まっていた。
明海はその本の前の所有者に興味を持ち、連絡を試みる。
会いに来たのは少し年上の女性あかね(池脇千鶴)だった。
彼女はとても明るく、たまたまあかねが明海の勤める路線の沿線に住んでいたこともあり、二人はその後も会う事になった。

何度か会ううちに、明海はあかねに思いを寄せるようになった。
しかしあかねには裕二(安藤政信)と言う恋人がいた。
裕二は若年性のガンを患っており、余命1年を宣告されていた。
完全に回復の見込みがないことがわかった裕二は次第に自暴自棄になるのだが、それでもあかねはしっかり裕二を支えようとしていた。
そんなあかねを、明海は切なく見守るのだった。

はっきり言って、映画としてはかなり退屈だ。
監督が若いせいか、ロングショットが多いうえにカット割りが少ないため冗長な感じで、一つ一つのシーンも少しずつだが無駄に長い。
インパクトの強い、キーとなるシーンも少ない。
そうやって見ているとさらにいろいろと粗も見えてくるのだが、勝浦での撮影も、明海の高校時代と現代を一気に撮影していたようで、周囲の風景に時間経過が感じられない。
店の窓の張り紙くらいは変更して欲しかった。
出演者も、メインとなる池脇千鶴、安藤政信、明海の同僚の鉄道会社の社員以外は素人同然で、演技としてはかなり厳しい。

ロケ地に縁のある人や、知人がエキストラで出演していた人以外には、かなり退屈な作品と言わざるを得ないだろう。


113.きらきら眼鏡


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B級パニック映画かと思い、あまり期待しないで観に行ったのだが、期待を大きく上回る作品だった。

潜水レスキューのジョナス(ジェイソン・ステイサム)は、マリアナ海溝で事故を起こした潜水艦の救出に向かった。
だがその最中に巨大な物体が救助船に激突、ジョナスは緊急措置を取り、仲間二人と何人かの要救助者を潜水艦内に残して退避した。
ジョナスは巨大物体が太古の巨大ザメのメガロドンであったと主張、しかしその主張は信じられず、ジョナスは精神に異常をきたしていると診断され、レスキューを辞めてタイで暮らしていた。

数年後、米国人の実業家モリスは、自身が投資した東シナ海の海洋研究所「マナ・ワン」を訪れていた。
この研究所では海洋学者ジャン博士を中心に、マリアナ海溝の深海の研究を行っていた。
ジャン博士は、海を深く潜ると温度を遮断する層があり、そこを突破すると温暖な海水層があると言う仮説を立てていた。
そして「マナ・ワン」の研究者たちは、その理論を実証するためにマリアナ海溝の深部に潜水を実施する。
潜水艇は博士の理論通り温度を遮断する層を突破、その下には温暖な海水層があり未知の生物が多数生存していた。
研究所のメンバーは喚起するが、潜水艇は探索中に巨大な生物に襲われ通信不能となる。
潜水艇から生存信号が発せられているため、乗組員がまだ生存していることがわかると、ジャン博士はジョナスに救助を依頼することを提案。
当時ジョナスを精神異常と診断したヘラー博士は反対するが、今回の状況がかつての潜水艦事故に酷似しているため、ジョナスに救助を依頼することとなった。
そして全員ではないが、ジョナスは乗組員を救出する。
その中にはジョナスのかつての妻もいた。

今回の事故がメガロドンが原因であることがわかったが、そのことで「マナ・ワン」内では会議が行われていた。
モリスは、メガロドンは世紀の発見だから生きたまま捕獲することを主張、しかし深海からあの化け物を捕獲するなんて不可能だ、と言う意見も多かった。
その会議が行われていたころ、研究所全体に大きな衝撃が起こった。
研究所員たちが、衝撃の元と思われる海中部分の強化ガラスを点検に行ったところ、そこには大きな歯形があった。
そして海中の向こうから、メガロドンが姿を現した。
メガロドンは低水温では生存できないため、深海の温水帯から浮上することはできないはずだった。
しかしジョナスたちが救助艇で深海から浮上する際に温水の塊ができ、その塊の中に入って低水温帯を抜け、海面近くまで浮上してきたのだ。
その後近隣の船舶から次々と救難信号が入るが、メガロドンに襲われていることは間違いなかった。
研究所のメンバーは船を出し、メガドロンを追う事にした。

「ジョーズ」以降、海洋生物に襲われるパニック映画は数多くあったが、どれもB級の域を出る物はなく、トンデモな映画も少なくなかった。
だがこの作品は、久しぶりに見応えのある海洋パニック映画だ。
まず、CGのサメの動きが秀逸で迫力満点だ。
巨大ザメが攻撃する際の衝撃など重量感もリアリティがあり、観ていて違和感を感じない。
加えて脚本もよく、緊張と緩和のメリハリの付け方も、スピーディーで巧い。
登場人物のキャラクター設定、相関図もわかりやすいので、どんどん作品に引きずり込まれてしまう。

サメに食いちぎられるシーンはややグロテスクであるが、ストーリーはカップルで観ても楽しめる部分もあるので、大人であれば誰でも楽しめる作品だと思う。


112.MEG ザ・モンスター


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土屋太鳳、芳根京子の二人の朝ドラ女優が共演した作品だ。
ズバリ言って見所は、土屋太鳳の劇中劇の演技力だろう。

淵累(ふちかさね、芳根京子)頬に大きな傷跡があり、そのため誰にも心を開かない性格であった。
母の淵透世(ふちすけよ、檀れい)は絶世の美女と言われた女優だがすでにこの世を去り、母の13回忌の時に、累はかつて母親と一緒に仕事をした演出家の羽生田(はぶた、浅野忠信)と再会する。
羽生田は現在はマネージャーをしており、自分の担当する女優の舞台に累を誘った。

舞台で演じていたのは丹沢ニナ(土屋太鳳)で、演技はお世辞にも巧いと言えなかった。
羽生田は累が、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅を持っていることを知っていて、その口紅を使って二人の顔を入れ替えることを画策していた。
そしてニナの顔を持った累に演技をさせ、新進の若手演出家烏合(うごう、横山裕)の作品の主役を取ろうと考えていた。
累とニナはお互いを罵り合うが、結局羽生田の計画に乗り、チェーホフの「かもめ」のニーナ役をオーディションで勝ち取った。

舞台の稽古には、ニナに顔を変えた累が参加していた。
その間ニナは待機することになるのだが、だんだん自分自身を累に乗っ取られるのではないかと恐れ始めた。
累は演出家の烏合に恋心を抱き始め、ニナの顔を借りたまま烏合と関係を持とうとする。
しかしニナはそれを邪魔し、自分が烏合と関係を持ってしまった。
累とニナは決定的な別れを迎えようとするのだが、そこでニナが突然倒れてしまう。
ニナは突然意識を失い、何カ月も目を覚まさない奇病だったのだ。
次にニナが目覚めたときには5カ月が経過していて、その間累はニナの顔でニーナ役を演じて大絶賛、一気にスターの座に上り詰めていた。

顔が入れ替わる口紅、そしてその効果が12時間であること、何カ月も目覚めない奇病の3つがこの作品キーポイントだ。
口紅はともかく、奇病については稀ではあるが実際に症例があるようだし、設定、演出ともそこそこリアリティがある。
累とニナの性格もうまく書き分けられ、土屋太鳳と芳根京子が巧く演じている。
そして特筆すべきは、土屋太鳳の劇中劇の演技だ。
単純に演技が巧い問いことではなく、ニナ本人だったときの下手な演技と、累に入れ替わった時の上手な演技の切り替えが秀逸である。
芳根京子の過去を引きずった累の演技も悪くない。
ただ、作品としてあまり面白いと思えず、その原因はちょっと内容が暗すぎたことかもしれない。
累、ニナとも終始感情をぶつけ合うのだが、その欲望が生々しすぎて感情移入ができなかった。
二人とも特殊な環境に置かれていたとはいえ、ここまで感情をむき出しにされると、ちょっと引いてしまう。
土屋太鳳、芳根京子とも演技力があるからなおさらかもしれない。

それと土屋太鳳には申し訳ないが、大きな傷があっても芳根京子の方が美しく見えてしまった点も、ちょっと違和感を感じた要因かもしれない。
もちろん土屋太鳳も美しいが、芳根京子はそれ以上、と言う意味である。


111.累-かさね-


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近所のTOHOシネマズで、なんの予告もなくいきなり1週間限定で公開され、偶然観た作品だ。
まったく予備知識なく観たのだが、何とも言えない感動を覚える佳作だった。

ジェームズは外界と隔離された家に両親と住んでいた。
彼が接するのは毎週届けられる「ブリグズビー・ベア」と言う子供向けのビデオテープのみ。
着ぐるみのクマが活躍する子供向け特撮番組だが、その中に数学問題なども組み込まれていた。
そして古いPCで、ブリグズビー・ベアのファンの掲示板に書き込みをするのがジェームズの楽しみだった。
だがある日家に警官がやってきて、ジェームズは25年前に別の両親の元から誘拐され、現在の両親に軟禁されていたのだと告げられる。

いきなり本当の家族と面会し、これまでの自分の常識とはかけ離れた社会に放り出され、ジェームズは戸惑う。
両親はジェームズを気遣い、社会に慣れさせようとするのだが、ジェームズ自身はブリグズビー・ベアの新作ビデオを要求した。
ブリグズリー・ベアは、ジェームズを誘拐した父親が街外れのスタジオで独自に撮影したものだった。
当然新作のビデオは届かない。
ジェームズは自分を保護してくれた刑事に頼み、警察に証拠品として押収されたから撮影用アイテムを何点か譲り受ける。
そこから、自分がブリグズリー・ベアの新しいストーリーを考え始めた。
その頃ジェームズは偶然、妹の友人のSF映画オタクで、自らCGアニメを制作しているスペンサーと出会う。
スペンサーはジェームズに興味を持ち、ブリグズリー・ベアのビデオを借りて帰った。
ビデオを見たスペンサーはブリグズリー・ベアを絶賛、二人は意気投合し、ブリグズリー・ベアの新作を作り始める。

映画が始まったときには、社会に馴染めない主人公がドタバタを繰り広げるコメディかと思っていた。
しかしジェームズの行動はコメディではなく、実際に25年間軟禁された後、いきなり社会に放り出された人間はこんな風に戸惑うのかもしれないと、かなり説得力のある行動をする。
そして両親や妹の戸惑いもリアルで、ひょっとしたらこの映画はシリアスなストーリーで、悲しいエンディングを迎えるのかとドキドキしてしまう。
だが、ジェームズがスペンサーと出会った場面から希望が見え始める。
刑事もジェームズのために危ない橋を渡ったり、誰もがジェームズを気遣って行動する。
途中、ジェームズの行動が逸脱する場面もあるのだが、それもコメディではなくきちんとストーリーのアクセントになっていた。

主役を務めたカイル・ムーニーは共同脚本を担当し、監督とともに「サタデー・ナイト・ライブ」にも出演しているらしい。
従って日本では無名でも、アメリカでは実力を認められているのだろう。
この作品からも、映画製作に関するセンスを感じる。
これからもきっと面白い作品を作ってくれるに違いない。
彼らの次回作が楽しみだ。


110.ブリグズビー・ベア


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評価の高かった「聖の青春」同様、実在の将棋棋士が主人公の作品である。

瀬川昌司(松田龍平)小学生の頃から将棋が得意で、隣に住む同学年の鈴木悠野(野田洋次郎)と毎日将棋を指していた。
そんな二人を見た昌司の父(國村隼)は、二人を街の将棋道場に連れて行く。
そこで大人相手にいい勝負をしていたことで二人は席主(イッセー尾形)に認められ、奨励会に入ることを薦められる。
昌司は奨励会への受験を決めるが、悠野は中学生の大会で優勝できなければ奨励会を受験しないと言った。
そして悠野は準優勝となり、奨励会を受験しなかった。

昌司は奨励会に入ることができ、三段リーグで腕を磨いた。
しかし何度か四段への昇段のチャンスがありながらそれを生かすことができず、年齢制限で奨励会を去ることになった。
夢を失った両親は昌司を気遣い、昌司も夜間大学に入り直し、就職することにする。
だがある日、悠野が将棋のアマ名人になったことを知った。
自分が本当に将棋が好きだったことに気付いた昌司は、再び町の将棋道場に通い始めるのだが、そこにいた藤田(小林薫)の薦めでアマチュアの大会に積極的に出場するようになる。
アマの大会でも優秀な成績を収める昌司を見て、藤田は将棋記者とともに将棋連盟に、昌司にもう一度プロになるチャンスを与えてほしいと掛け合うのだった。

自分自身は将棋の世界とは無縁だが、かつて「週間将棋」を発行していたマイナビ(当時は毎日コミュニケーションズ)に在籍していた事もあり、将棋世界の話は少し知識があった。
その中で、奨励会を退会した後にプロになった人物がいたという事も知っていたので、かなり期待して観に行ったのだが、正直期待したほどの出来ではなかった。

まず、全体的に説明が不足しており、この原作を読んでいない者にはよくわからない展開が多い。
イッセー尾形演じる街の将棋道場の席主がなんで将棋道場を辞めなければならないのか、小林薫の藤田がなぜ突然街の将棋道場に現れ昌司と知り合えたのか、疑問が残る展開になっている。
二人とも昌司の人生に大きく関与する人物だけに、もう少し深く掘り下げる必要があったのではないか。
出演者も、無駄に豪華な感じだ。
奨励会仲間だった永山絢斗や染谷将太は後からも登場するが、新井浩文や妻夫木聡はチョイ役に過ぎない。
藤原竜也はTV版「聖の青春」で聖を演じたことによる出演だと思うが、登場するのはほんの数秒だけ、いくらなんでももう少し他の役があったのではないかと思う。
また、プロ棋士試験の6番勝負も、合格に必要なのは3番と言う説明がない。
私はその事を知らなかったため、合格の基準は4勝かと思いながら見てしまい、3勝の時点プロ合格が決まったときに少し拍子抜けしてしまった。

6番勝負に神吉宏充本人を登場させたのも面白かったし、中井広恵役の人も雰囲気が似てると思った。
ただ逆にそういう部分も、ちょっと将棋マニアに寄せすぎているという気もした。
全体的に、原作を読まずに映画に興味を持って観に来た人には、やや不親切な印象を受けた作品だった。


109.泣き虫しょったんの奇跡


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「JUNO/ジュノ」のジェイソン・ライトマン監督という事で、観終わった後ハッピーな気分になれる映画化と期待して観に行ったのだが、まったく予想と異なる内容だった。

マーロは40歳を超えて3人目の子供を授かった。
しかしまだ上の二人の子供も手がかかるうえ、2番目の子はやや問題を抱え、学校から呼び出される日々が続いている。
兄は事業で成功しているが、夫はそのことで引け目を感じているのか、兄にあまりいい印象を持っていない。
兄家族との食事も気が進まない様子だ。

毎日がいっぱいいっぱいのマーロに、兄は夜間のシッターを雇う事を勧める。
その費用も兄が持つというのだが、もちろん夫はいい顔をしない。
マーロも気が進まなかったため断ろうとしたが、3番目の子供が生まれてどうしようもなくなり、仕方なく夜間シッターを頼むことにした。

夜間シッターに来たのはタリーだった。
タリーは奔放な面があり、マーロにも遠慮なく近づいてきたりした。
最初はマーロも戸惑ったが、部屋の掃除などいろいろな部分にも気付いてくれるタリーに感謝せざるを得ず、次第に全幅の信頼を置くようになった。
タリーが来てから毎日がうまく運ぶようになり、マーロの毎日も張り合いが出てきた。
しかしある晩、タリーはシッターを辞めたいとマーロに告げる。

シャリーズ・セロンが、出産直後のブヨブヨの体を演じている。
最初は特殊メイクかCGかと思ったが、この映画のために16kg増量したそうだ。
さらに生活に疲れ切ったマーロ役が非常にうまいのだが、あまりにも内容が生々しすぎてちょっと引いてしまった。
おそらく日本の共働きのお母さんは、少なからずマーロと同じ環境になっているはずだ。
そういうお母さんを励ます作品かと思いきや、ラストは内容が重すぎて、逆にそういうお母さんたちは観ない方がいいかな、とも思った。

表現したいことはわかるのだが、途中でもっと笑えたり和やかなシーンを入れるとか、ラストをもう少し明るい描き方にできたのではないかとも思う。
やや残念な印象な作品になってしまった。


108.タリーと私の秘密の時間


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