カテゴリ:未分類( 27 )

「PSYCHO-PASS SS」シリーズの最終話である。
このシリーズの3作品はそれぞれ単独のストーリーで、関連性はほとんどない。
関連性は「Case.2」と「Case.3」で前作の劇場版のSEAUnがチラッと出てくるのと、やはり「2」と「3」に新キャラとして登場する花城フレデリカだ。
そしてこの花城フレデリカの登場で、新シリーズが作られる予感がしていたのだが、「3」の公開日にオフィシャルサイトで、シーズン3制作が発表されていた。

前作の劇場版の後、SEAUnを離れた狡噛慎也は南アジアにいた。
そこで傭兵団「停戦監視団」の団長ガルシアと知り合う。
チベット・ヒマラヤ同盟王国での紛争が激化していることを知った狡噛は北に向かうことにしたのだが、ガルシアが車とドライバーを用意してくれた。
その途中、狡噛は武装ゲリラに襲撃された難民バスを救う。
そのバスには武装ゲリラに家族を殺された少女テンジンが乗っていて、彼女は武装ゲリラに復讐するために、狡噛に戦いの先生になってくれとお願いしてきた。
二人はテンジンの叔父のキンレイの紹介で、国の施設に逗留することにした。
そこで狡噛は、身を護る術をテンジンに教える。

その二人のところに、日本の外務省から花城フレデリカがやってきた。
かつてチベット・ヒマラヤ同盟王国には日本からの開発援助があり、技術者も多くやってきていたが、シビュラシステムが導入されたのち援助は打ち切り、技術者の帰国も拒否されていた。
棄民として残された日本人とその子供たちがまだ多くいることを問題視し、花城フレデリカも外務省から調査派遣されたのだった。
テンジンは父が日本人技術者であったため、彼女も調査の対象だった。
それを理由に花城フレデリカは、狡噛、テンジンと同じ施設に逗留することとなった。

チベット・ヒマラヤ同盟王国では停戦に向け、政府と内戦を続ける各グループの長が会合を行っていた。
しかし武装ゲリラだけはこの会合を受け入れなかった。
そしてこの武装ゲリラのリーダーこそが、テンジンの家族を襲ったベルモンドだった。
テンジンは復讐すべく、一人でベルモンドのもとに向かった。

サブタイトルの「恩讐の彼方に」は、もちろん菊池寛の作品名にちなんだものだ。
テンジンは日本人の父からこの文庫を受け継いでおり、たどたどしい日本語で少しずつ読み進めていた。
そして狡噛もこの作品同様、テンジンに復讐が馬鹿げた行為であると説得するのだが、若いテンジンは復讐に向かってしまう。

ストーリー自体はかなりありきたりである。
しかし作画を含めた世界観の作りこみが素晴らしい。
開発援助が途中で止まり、内戦により荒廃した山間部の都市とそこに暮らす人々、そしてそこでの狡噛の描き方が見事だ。
ラストの疾走する列車でのアクションシーンもどこかで観たような既視感はあるし、仲間を殺さないでくれと言うツェリンが思いっきり仲間に向かって発砲しているなど、粗っぽい部分もあるが、全体としてはまずまずの出来と言っていいだろう。

そして今回の3部作は、すべてシーズン3への布石なのだろう。
「Case.2」は過去の話がメインだが、花城フレデリカが須郷を外務省にスカウトしている。
須郷が外務省に移籍するかどうかわからないが、シーズン3は海外を含んだ展開となり、そこに狡噛が絡んでくるのは間違いない。

「Case.2」はすでに単体の作品として名作と言えるが、「Case.1」「Case.3」もシーズン3によっては名作として評価される可能性もある。
いずれにしろ、シーズン3が楽しみになった。


31.PSYCHO-PASS SS Case.3「恩讐の彼方に__」


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
ナイト・シャマランの最新作だ。
「アンブレイカブル」「スプリット」に続く3部作の最終話である。

一切怪我も追わず病気もしないアンブレイカブルであるデヴィット(ブルース・ウィリス)は防犯用具店を経営、接触した人物の過去を読み取る特殊能力も用いて勝手に街を警護し、ネットでは警護人として話題になっていた。
そして前作「スプリット」で逃げ出した、女子高生監禁殺人事件の犯人「群れ」を追っていたのだ。

犯人のケビン(ジェームズ・マカヴォイ)は24人の人格を持つため「群れ」と呼ばれていた。
そのうちの一人ビーストになったときは、怪力でショットガンの弾も弾き返す超人となる。
デヴィットは息子のジョセフと、過去の事件から「群れ」が出没しそうなエリアを特定し、パトロールしていた。
すると偶然ケビンと接触、ケビンの過去を読み取り彼が「群れ」であると判断する。
ケビンを追いかけ、監禁中だった女子高生を開放するデヴィット。
しかしそこにケビンがビーストとなって戻ってきたため、バトルとなってしまう。
さらにバトルの途中で市警が駆け付けたため、二人はそのまま逮捕されてしまった。

その後二人は病院内に監禁される。
ケビンはフラッシュを浴びせられると人格が次々と入れ替わるため、巨大なフラッシュ付きの部屋に入れられた。
デヴィットはいきなり暴れたりはしないものの、念のためシャワーノズルに囲まれた部屋に入れられ、万一の時には放水すると警告された。
彼らを尋問するのは医師のエリー・ステイプル(サラ・ポールソン)だ。
ステイプル博士は、20年近く前に大列車事故や航空機事故を引き起こさせた天才イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)を含め、3人をヒーロー願望に取りつかれた精神病患者として研究を始めた。
3人は並んで質問を受けるのだが、イライジャだけはほとんどステイプル博士の問いに返答しない。
そして彼のずば抜けた頭脳はステイプル博士の目論見を見抜き、黙々とある計画を立てていた。

「アンブレイカブル」を観ていればわかるが、ミスター・ガラスとはイライジャの事だ。
生まれつき骨の組成が弱いため、生涯で100回近くも骨折をしており車椅子の生活である。
イライジャは壊れやすい体の自分に対して、絶対に壊れない体の人間がいるに違いない、そのアンブレイカブルを捜すために航空機事故や大列車事故を計画し、実行したのだ。
だが初めて「アンブレイカブル」を観たときは、壊れやすい自分に対して絶対に壊れない人間もいるはずだ、と言う理論があまりにも強引なため、観終わった後にドン引きしてしまった。
その後「スプリット」も観たが、その時には何も前宣伝がなかったため、ラストシーンまでまさか「アンブレイカブル」とのつながっているとは思わなかった。

そもそも「アンブレイカブル」制作の段階で「スプリット」と「ミスター・ガラス」がどこまで構想されていたのかわからない。
しかし個人的には、「アンブレイカブル」があまりにも強引な作品だったので、その補填として後の2作品が作られたのではないかと思う。
この作品のラストでは、なぜイライジャが不死身の人間を捜したのかが明らかになるのだが、「アンブレイカブル」ではその布石が描かれておらず、単純に壊れやすい自分の対極であるアンブレイカブルを捜しているように見えた。
そのため三部作ではあるものの、当初から構想されていた三部作ではなく、後付けで考えられた三部作のように思えた。

とは言うものの、「スプリット」は単体としても楽しめる作品であったし、「ミスター・ガラス」まで観れば三部作として一応の結末を得ている。
何よりケビン役のジェームズ・マカヴォイの24人格の演技が素晴らしく、それだけでも観る価値がある作品だ。


16.ミスター・ガラス


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
1980年のアメリカ大統領選において、民主党はかつてジミー・カーターの副大統領を務めたモンデールを擁立、しかし景気は好調で共和党のレーガン大統領が2期目の当選を飾った。
だがこの時の民主党の予備選で注目されたのが、若きホープのゲイリー・ハート上院議員(ヒュー・ジャックマン)だった。
並み居るベテラン議員や黒人牧師のジェシー・ジャクソンも立候補していたが、モンデールに次ぐ票を集めたのだ。
4年後の大統領選挙では、当然民主党の候補になると目されていた。

そして4年後、民主党の各候補が予備選に名乗りをあげるが、やはりゲイリー・ハートが最有力候補「フロントランナー」になっていた。
ハートの選挙参謀であるビル・ディクソン(J・K・シモンズ)も、楽観はできないとチームの引き締めをはかっていたものの、今回はハートが候補になることは間違いないと考えていた。
だがハートのスキャンダルがワシントン・ポストにすっぱ抜かれると、形成は一気に逆転してしまう。

イラン・コントラ事件でレーガン人気が低下、事前の中間選挙で民主党が過半数の議席を取り戻したこともあり、政権交代が予想されていた1988年の大統領選、その民主党予備選がテーマの作品だ。
当時は高校生だったのでここまでの裏事情はよくわからなかったが、清廉潔白のイメージのある民主党の方が、クリントンなど女性スキャンダルが多いという点は意外だった。
ただ、個人的にはハートのスキャンダルはクリントンのレベルではないと思うし、アメリカの大統領選がこの程度のスキャンダルで撤退しなければならないという点も、意外だった。

テーマとしては興味深い部分もあったのだが、ストーリーはハートの選挙チームとマスコミの攻防戦に終始しており、映画としてはやや単調だなと感じた。
事実を基にしており、関係者などもまだ生存しているから極端な演出などはできないのだろうが、それならば逆に、実際のインタビュー映像を多用するなど、もう少し見せ方に工夫があっても良かったんじゃないかと思う。


12.フロントランナー



※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF

平地G1馬が7頭出走しているとはいえ、今年平地G1を勝った馬はたったの2頭。
牝馬クラシック3冠とJCを勝ったアーモンドアイが出走しない事もあるとはいえ、春の天皇賞馬も牡馬クラシック3冠を獲った3頭もすべていないため、年の締め括りのGPとしてはかなりさびしい感じになってしまった。
しかし、オジュウチョウサンが参戦することでがぜん面白くなってきた。

オジュウチョウサンは障害のJG1の5勝を含めて現在11連勝中。
平地ではまだ1600万下の条件馬だが、ファン投票堂々の3位で出走してきた。
そして鞍上は、4000勝ジョッキー武豊だ。
武豊は、当初はスマートレイアーの騎乗予定だったが、その他にも今回の出走馬の中に過去に騎乗した馬がかなりいる。
それでもオジュウチョウサンを選択してきた。
もちろん勝算が大きいわけではないだろうが、可能性に掛けてみたのだろう。

武豊がこれまで有馬記念を勝ったのは、オグリキャップ、ディープインパクト、そして昨年のキタサンブラックの3回。
どれも記憶に残る名馬である。特に昨年のキタサンブラックは、4角手前からスパートを掛けると言う、他のジョッキーには絶対に思いつかない奇襲で見事キタサンの引退レースを制した。
さらに今回は、スタミナ勝負で先行すると思われるオジュウチョウサンをアシストするかのように、絶好の1番枠を引き当てた。
まさに持っている男である。

ただ、実力的には正直厳しいと言わざるを得ない。
オジュウチョウサンは前走の南部特別も渋太く勝ち上がっているが、同距離のJCを勝ったアーモンドアイとは4秒以上の差があった。
JCが世界レコードであったことを加味しても、ちょっと太刀打ちできるレベルではない。

それでも、何かあるんじゃないかと思わせてくれる。
この馬とジョッキーには、そういう魅力がある。
当日馬場が渋れば、さらに面白くなってくる。

オジュウチョウサンが武豊騎乗で出走するだけで、今年の有馬記念は3倍くらい面白くなった。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


14年前の作品の続編なので、ストーリーもそこそこ時間が経過した後の設定なのかと思ったら、前作の直後からのスタートだった。

前作のラストシーンで登場した悪党アンダーマイナーが街を破壊し始めた。
ボブ、ヘレン、ヴァイオレット、ダッシュの4人は力を合わせてアンダーマイナーの悪事を阻止しようとする。
しかしまたもや街は破壊され、ボブたちは一家で警察の事情聴取を受けた。
エージェントのリックのお蔭で罪に問われることはなかったが、「スーパーヒーロー保護プログラム」がなくなったため、今後はリックの世話を受けることはできず、かつ街が破壊されればヒーローと言えども罪に問われることになってしまった。
前作で家を失い、今回ボブが職も失ったため途方に暮れるボブとヘレンだが、二人の前にフロゾンが現れた。
Mr.インクレディブル、イラスティガール、フロゾンの3人に会いたい人間がいるというのだ。
3人を呼び寄せたのは、通信会社デブテックを経営する実業家のディヴァーだった。
ディヴァーはスーパーヒーロー支持者で、スーパーヒーロー復権のために一役買いたいという。
ヒーローが認められないのは、その活躍した一部始終を市民がきちんと見ていないことが原因だとディヴァーは言った。
そこでディヴァーの妹のイヴリンが開発した超マイクロカメラをスーパースーツに仕込み、ヒーローの活躍をすべてカメラに収めて市民に認めさせようと提案した。

まずイラスティガールが治安の悪いニューアーバムで待機することになった。
すると、スクリーンやモニタ画面に催眠プログラムを流して人々を操るスクリーンスレイヴァーと言う悪党が登場し、街を混乱させようとした。
イラスティガールは見事危機を乗り切るのだが、スクリーンスレイヴァーの正体はわからない。
ディヴァー、イブリン、イラスティガールは、スクリーンスレイヴァーをおびき寄せるための罠を張った。

一方、イラスティガールが出張している間、家族の面倒はボブが見ていた。
ボブは自分が活躍したいのを我慢していたうえ、家事に追われてストレスが貯まる。
さらにその上、末っ子のジャック=ジャックの能力が覚醒し、手に負えない状態になってしまう。
極限状態にまで追い込まれたボブは、前作でも登場したスーパースーツのデザイナーエドナに助けを求める。

前作から引き続いているため、今回もテーマは「市民を守る戦いで街を壊してしまうヒーロー」である。
しかし前作のヴィランであったシンドロームは、このテーマをダイレクトに反映していたわけではないので少々わかりづらい部分もあった。
しかし今回のヴィランはヒーローを恨んでおり、明確にヒーロー復権に反対しているためストーリーはわかりやすくなっている。

さらに、いろいろなスーパーヒーローが登場するの面白い。
前作はフロゾン以外のヒーローはハッキリ描かれておらず、ゲーザー・ビームなどもほとんど名前のみの登場だった。
しかし今回は、個性豊かなスーパーヒーローが多数登場する。
特に、こじるりが声をあてているヴォイドはなかなか強力な能力を持っていて面白かった。

登場人物が増えたことで、この後のストーリーも制作しやすくなったと思う。
日本でも興行成績は悪くないようなので、ぜひ続編も制作してほしい。



94.インクレティブル・ファミリー


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
さあ、いよいよW杯である。
1994年アメリカ大会以降、ずっと自分の中で優勝予想をしていたが結果は以下の通り。

1994年アメリカ大会:コロンビア
予想:"ライオンヘッド"バルデラマが大活躍してコロンビアが7か国目の優勝国になる。
結果:バルデラマが不発で予選グループ敗退。選手が帰国した後、DFのエスコバルが地元マフィアに射殺される。

1998年フランス大会:スペイン
予想:W杯前まで無敗のスペイン無敵艦隊、イエロ、ルイス・エンリケ、ラウールに新鋭モリエンテスが加わって、スペインが7か国目の優勝国になる。
結果:グループリーグ初戦のナイジェリア戦がノーガードの打ち合いとなり3-2で逆転負け。そのまま予選グループ敗退。

2002年日韓大会:アルゼンチン
予想:2チームが作れるほど選手層が厚いアルゼンチン、南米予選も余裕の1位通過で普通に考えれば優勝しかありえない。
結果:初戦のナイジェリア戦は無難に引き分けるも、2戦目の因縁のイングランド戦でベッカムにPKを決められ敗北。3戦目のスウェーデン戦はまんまと引き分けに持ち込まれて予選グループ敗退。

2006年ドイツ大会:チェコ
予想:強豪国が多くかなり難しいグループリーグに入ったが、ポボルスキー、ロシツキー、ネドベド、コラーとタレントの揃ったチェコが8か国目の優勝国になる。
結果:初戦のアメリカ戦は3-0で勝利するも、その試合でコラーが怪我で離脱、ガーナ、イタリアに息の根を止められて予選グループ敗退。

2010年南ア大会:ブラジル
ヨーロッパ以外で実施された大会は、すべてブラジルかアルゼンチンが優勝している。次回地元開催を見据えたブラジルが優勝。
結果:準々決勝までは余裕で勝ち上がるが、堅守オランダに爆発力を封じられ2-1で敗退。

2014年ブラジル大会:オランダ
予想:2010年大会準優勝のメンバーがずらりと残っており、準優勝3回のオランダが悲願の初優勝を遂げる。
結果:準決勝のアルゼンチン戦で0-0からPK戦で敗戦するも3位。

こう見てみると、かつては「DEATH NOTE」予想だったが、ここ2大会はまずまずいい線いっている。
では、今大会の優勝候補はと言うと、これはかなり難しい。

まず、ヨーロッパで開催の大会では、過去に一度だけブラジルが優勝したことがあるが、それ以外はすべてヨーロッパの国が優勝している。
ブラジルは地区予選を快進撃しているが、意外と地区予選を快進撃したときは本選での成績が良くなかったりする。
優勝した2002年日韓大会の地区予選も南米予選3位通過で、たしか途中で監督の交代があったと思う。
その後2大会は地区予選を余裕のトップで通過するも優勝しておらず(前回は地区予選なし)、今回も余裕のトップ通過だ。
アルゼンチンもメッシの集大成の大会となり、今回は優勝を狙える。
だが、メッシの「人間としてあり得ない」という発言でイカルディは代表を外されたらしい。
日本のような弱小国のエースなら求心力となるだろうが、タレント揃いのアルゼンチンで極端な発言、行動をすると、ほかの選手が反発をするかもしれない。

ヨーロッパでは、ドイツの連覇に期待がかかっている。
しかしこれまでW杯を連覇した国はイタリアとブラジルのみで、どちらも50年以上前の出場国が少なかった時代の話だ。
そして今回のドイツは、2002年日韓大会のアルゼンチンと同じ匂いがして仕方がない。
あの時のアルゼンチンも選手層が厚く、南米予選もダントツの強さで1位通過しバリバリの優勝候補だったが、初戦を大事に戦いすぎて引き分け、2戦目にイングランドに沈められている。
今回のドイツは初戦が曲者のメキシコ、そして2戦目は、欧州予選のプレーオフでイタリアを破って出場を決めたスウェーデンだ。
初戦引き分けて2戦目に敗戦すると、グループリーグ勝ち上がりもかなり厳しくなる。
メンバーがそろったフランスもかなり有力だが、これもなんとなく1998年フランス大会のスペインに似ている気がして仕方がない。
ただ、フランスのグループCは爆発力のあるアフリカ勢がいないので、グループリーグ敗退はないだろう。
ベルギー、ポーランドも優勝する可能性はあると思うが、今一つ決め手に欠ける。

となると、やはりスペイン、ポルトガルあたりが優勝候補か。
この2カ国は、グループリーグBの初戦で対決する。
この初戦で勝ったチームが優勝と予想しよう。
どちらも全力で第一戦目に入るはずなので引き分けはないと思うが、もし引き分けた場合はスペインか。

いずれにしろ、今大会は優勝経験国から優勝国が出そうで、もし初優勝するとしたらポルトガルかベルギーくらいだろう。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
天才が登場する東野圭吾作品と言う事で、「ガリレオ」シリーズをイメージして楽しみにしていたのだが、ちょっと毛色の異なる作品であった。

物理学者の青江(櫻井翔)は、温泉地で起きた硫化水素のガス中毒死について調べていた。
事故か事件か、警察から見解を求められた青江は、解放された空間で故意に致死量の硫化水素を撒くことはできないと結論付ける。
しかし刑事の中岡(玉木宏)は、死んだ映像プロデューサー水城の若き後妻千佐都(佐藤江梨子)が犯人ではないかと、推理する。
そして青江は、温泉地で調査を行っているとき若い女性と出会った。
彼女は友達を捜していて、その友達はこの温泉地を事件の少し前の訪ねていたようだった。

その後、別の事件で似たような硫化水素のガス中毒死が発生する。
今度は新聞社に調査を依頼された青江は現地に赴くが、あまりにも前回と似た状況であることを不審に思う。
そしてその現場に、温泉地で出会った若い女性が現れた。
若い女性は円華(広瀬すず)と名乗り、中毒死の現場に案内するよう青江に懇願する。
現場を訪れると円華は状況を見て、寒さで空気が地上に滞留しやすい冬を選んだのだろうとつぶやく。

一方中岡は、二つの事件の死亡者の共通点を見出した。
二つ目の事件の死亡者は売れない役者で、映像プロデューサーの水城とは甘粕才生(豊川悦司)と言うプロデューサーでつながっていた。
中岡が甘粕才生のブログを調べると、彼は8年前に娘を硫化水素による自殺で失っており、巻き添えとなった妻も死亡、息子は意識不明の重体になっていた。
しかし息子は手術により奇跡的に意識を回復、しかしそれまでの記憶はすべてなくしてしまうという悲劇に見舞われていた。
そしてその息子謙人(福士蒼汰)の手術をしたのが、円華の父である羽原教授(リリー・フランキー)であった。

映画の予告編で「ラプラスの悪魔」の話が簡単に語られている。
そして事件の鍵を握るのが、物理学上ではあり得ないオープンスペースでの硫化水素中毒死。
もうこの段階で、ストーリーの大半はわかってしまう。
「ガリレオ」シリーズのように、事件のトリックとなる部分が後から明かされる訳ではない。

また「ガリレオ」シリーズが、天才科学者の湯川が主役だったのに比べ、今回の主役の青江は天才ではない。
事件の周辺を調べるのは刑事の中岡で、核心に気付くのは円華、青江は傍観者に近くなってしまっている。
このあたりも興醒めだった。
だったら最初から円華を主役に脚本を書き変えた方がよかったかもしれない。

トリックをすべて「ラプラスの悪魔」の能力で片付けている点も、ご都合主義に思えた。
東野圭吾作品という事で期待が大きかっただけに、ガッカリ感も大きかった。


66.ラプラスの魔女


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
アンジェリーナ・ジョリーで一世を風靡した「トゥームレイダー」のリブート作品だ。
今回ララ・クラフトを演じるのは「リリーのすべて」でゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデル。
「リリーのすべて」では倒錯する夫を支える繊細な役どころだったが、今回はバリバリのアクションスターになっていた。

ララ・クラフトは自転車便の配達の仕事をしていたが、金銭的にはかなり苦しく、自転車のキツネ狩りゲームで逃げるラビット役をしたりもしていた。
だがそのゲームで事故を起こし、7年間行方不明になっている父リチャードの秘書で、現在はララの後見人のアナに迎えに来てもらうことになった。
リチャードは歴史を研究しており、その調査のためにどこかに旅立って戻っていなかったのだ。
アナは、ララが父の死を認めて相続をしないと、父が経営していた会社も住んでいた屋敷も人手に渡ってしまうと告げる。
ララは父の死を認めたくないものの、アナに促されて相続の書類に目を通す。
その時弁護士が、リチャードが残したパズルをララに渡した。
ララがそのパズルを解くと、中からカギとメッセージが現れた。
ララはメッセージに従い、屋敷内の隠し扉を開け、父が卑弥呼の墓を調査しにアジアに渡ったことを突き止める。
すぐに荷物をまとめ、ララもアジアへと旅立った。

私は1996年の最初のゲームシリーズしか知らなかったが、今回の作品は単純に映画のリブート作品ではなく、2013年にリブートされたゲームシリーズの原作をベースにしているらしい。
卑弥呼の謎に迫るというテーマも、そのゲームから用いられているようだ。
ゲームも続編が作られているが、映画も「ファースト・ミッション」と言うサブタイトルからわかるように、この後もシリーズ化することを前提とされている。
そのためララのトレードマークの2丁拳銃も、今回は次回作への布石としてラストに登場するのみである。
父の死を認めず、体を鍛えて自分だけの力で生きてきたララがどうしてトレジャーハンターになったか、まさにスタート作品としてストーリー構成されている。
これはこれでアリだとは思うが、一つの作品としてはやや物足りない部分もある。
アクションシーンはかなり見応えがあるものの、洞窟のシーンは「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」シリーズでよく観たアクションになっている。
元々の原作の新ゲームシリーズもそうなのかもしれないが、最初のゲームシリーズは派手なガンアクションがウリだったので、ややおとなしい印象を受けてしまった。
ストーリーも、父の意志を継ぐ事が主眼となっているので、謎解き部分にはあまり重きが置かれていない。

ただ、アクションシーンでSFXに頼りすぎていない部分は評価したい。
卑弥呼の謎と言う内容的に、魔術的なSFXを多用してもおかしくないところだが、そこに頼っておらず骨太なアクションシーンとなっている。

現在新シリーズのゲームは続編が1本発売、それ以降のタイトルは開発中らしい。
だがゲームの開発状況に影響されず、映画の方は先行してシリーズ作品をバンバン作ってもらいたいとも思う。


49.トゥームレイダー ファースト・ミッション


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
予告編を観て「ちょっと大味そうな歴史映画だな」と思ったが、歴史映画ではなくホラーに近いファンタジー映画であった。

空海(染谷将太)は遣唐使として唐の都にいた。
その時の皇帝が謎の病死をするのだが、宮廷は皇帝の死因を風邪である公表していた。
また同じ頃、都の役人の家に黒い猫が現れる。
黒猫は役人の妻に地中に財宝が埋まっていると話し、喜んだ妻は黒猫を家に入れてしまう。
だがこの黒猫が、宮中の災いを呼び起こしている元凶であった。
空海は都で親友となった白楽天とともに事件の真相を調べるが、かつて皇帝の寵愛を受けていた楊貴妃が関係しているのではないかと考える。

一言で言って、SFXに頼りすぎの映画である。
ベースが黒猫の怨念ではあるが、それ以外にもきちんとした歴史的な要素も多い。
しかし脚本でそれらをフィーチャリングすることなく、とにかくSFXの勢いだけで押しまくろうとしている。
実際、SFXはかなり作りこまれていて美しい。
それがこの作品をホラーではなくファンタジー映画にしていると言ってもいいだろう。
ただその結果、それ以外の演出や肝心のストーリー構成がかなり大味になってしまっていた。
監督が役者に対しての演技指導をあまりしてないと思われ、日本人の役者もかなりの演技派を起用しているのに、ほとんどその効果を見ることができない。
これだけSFXを駆使しているのだから、おそらく多くのシーンで役者はブルーバックの前で演技をしていると思われる。
であるならば、監督からきちんと指示がなされなければ、演技に深みがなくなるのは仕方ないことである。

そもそもこの作り方であれば、設定が空海と安倍仲麻呂である必要性があまり感じられない。
夢枕獏の原作ではおそらく空海と安倍仲麻呂視線でストーリーが描かれていると思うが、映画は空海ではなく黒猫の方が主演のように見える(映画の中国タイトルは「妖猫伝」)。

日中合作と言う企画が持ち上がり、話がどんどん広がって収拾が付かなくなってしまったんだろうなと、想像させる作品であった。


36.空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
シリーズ物という事で、観に行く前はそれほど期待していなかった。
TVのSP版2本は見ていなかったが、TVドラマ版、「麒麟の翼」は見ており、どちらもまずまずくらいの評価だったので今回もそれなりに面白い、程度の期待だった。
しかし予想を大きく上回る、感動作であった。

葛飾区小菅の古びたアパートで、絞殺された女性の遺体が発見された。
遺体は腐乱が激しかったものの、家族の捜索願から滋賀県の清掃会社に勤める押谷道子(中島ひろ子)であることが判明する。
アパートの契約者は越川睦夫と言う男性だったが、数か月前から行方不明で押谷道子との関係も不明であった。

事件を担当していた捜査一課の松宮脩平(溝端淳平)は、この事件と5kmほど離れた河川敷のホームレスのテントで発見された焼死体が、犯行の日時も近く、どちらも死因が絞殺、そしてアパートの部屋がホームレスのテントのように生活感がないことに着目した。
松宮は事件の関連性を調べるために、アパートの部屋に残された数少ない遺留品からDNA鑑定を依頼する。
しかしアパートの住人と焼死体のDNAは不一致、関連性がないようにも見えた。
松宮はその事を、従妹で日本橋署勤務の加賀恭一郎(阿部寛)に相談する。
すると加賀は、犯人が捜査を混乱させるために、アパートの遺留品をわざと入れ替えている可能性があると指摘、松宮が別の遺留品から再度DNA鑑定を依頼すると、やはり焼死体はアパートの住人越川であることがわかった。そのことを松宮が加賀に報告したとき、偶然、アパートに残されたカレンダーの書き込みと、加賀の母親が生前暮らしていた部屋に残されたカレンダーの書き込みが同じであることが判明する。
カレンダーには毎月、日本橋周辺の橋の名前が一つずつ記されていたのだ。

加賀は優秀でありながらも、警視庁に戻らずずっと日本橋署勤務を続けていた。
その理由は、加賀の母親の部屋に残されたカレンダーの書き込みが母親の筆跡ではなく、おそらく死ぬ直前まで付き合っていた男性のものであったからだ。
加賀はその男性から生前の母親の話を聞くために、ずっと手掛かりである日本橋周辺の管轄署の勤務を希望していたのだった。

一方被害者の押谷道子の足取りをたどると、中学時代の友人で有名な演出家であった浅居博美(松嶋菜々子)に会うために東京に来ていたことがわかった。
押谷道子は、得意先の老人ホームにいた身元不明の老女が浅居博美の母親だと思い、確認するために上京していたのだ。
そのことを松宮が確認にしに行くと浅居博美は、母親は自分と父親を捨てて男に走り、さらにその時に父親の実印を使って膨大な借金を作った、その返済のために父親は自殺をし、その後自分は施設に送られることになった、そんな母親を母親とは思っていない、と告げる。
その後、浅居博美には押谷道子殺害の犯行時刻に完全なアリバイがあることも判明した。
浅居博美はこの事件と関連性がないように思えたが、松宮は浅居博美の事務所で、加賀と浅居博美が映った写真を発見する。

ストーリーはTVドラマ版、そして「麒麟の翼」以上に練りこまれている。
二つの殺人事件と加賀の母親のエピソードを巧みにシンクロさせ、かつ展開にほとんど無理がない。
映画をみているうちにどんどんストーリーに引き込まれてしまい、中盤以降、事件の謎を解明するシーンでは、不覚にも涙がこぼれてしまった。

若干ネタバレになってしまうが、印象としては「砂の器」に似ていると思った。
中盤以降で刑事が事件の真相を推測すると言う演出も、2004年にTBSで放送された「砂の器」(中居正広、渡辺謙バージョン)に酷似している。
このドラマも非常に秀逸な出来であったが、映画を観た後にWikiで調べたところ、監督の福澤克雄と言う人はTBS所属で、この「砂の器」の演出を担当していたそうだ。
そして同じくWikiには、原作も東野版「砂の器」として高く評価されていると書かれている。
福澤克雄の力量で、原作の持ち味を巧く生かして映画を撮った、と言えるだろう。
また中盤以降の刑事の推測で、物語のキーマンとして小日向文世が出演しているのだが、この小日向文世が強烈に機能していた。
このキーマンに小日向文世を配したことにも、制作者のセンスを感じる。
もちろん、その他の役者の演技も素晴らしい。

唯一整合性が合わない点は、横山一俊がホームレスのテントがあるのに、アパートの部屋も契約していたことである。
原発の作業員手帳用には愛知の住所を登録しているはずなので、アパートを契約する必要性はない。
逆にアパートを契約しているのであれば、ホームレスのテントは必要ない。
ただ、この部分は映画ではわかりづらかっただけで、ひょっとすると原作には明確な説明があるのかもしれない。

福澤克雄と言う人は、最近では「半沢直樹」など一連の「日曜21時 池井戸潤シリーズ」の演出を担当しているようだ。
「半沢直樹」は見ていないが「ルーズヴェルト・ゲーム」や「下町ロケット」は、「半沢直樹」を意識したせいか勧善懲悪の土下座的演出を無理やりいれていたため、かなりゲンナリした。
そのため、最近はこの枠のドラマは見ないようにしている。
一方で、同じ枠で放送された「流星ワゴン」は面白かったし、かつての「さとうきび畑の唄」も非常にいいドラマだった。
視聴者に媚びるために無理に「半沢直樹」系の演出をさせるのではなく、もっとこの人自身の力量を発揮できるような作品を担当してもらいたいと思う。
そうすれば素晴らしい作品が出来上がることを、本作品が証明している。


21.祈りの幕が下りる時


※こんな本書いてみました。よろしかったらご購読ください

●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
スカパー!

冬の5大テーマ祭り「映画」をもっと見る