ギンレイの2本だが、今回の目的は「ワンダー 君は太陽」。

まずその「ワンダー 君は太陽」。
観る前は、よくある教科書的な正義を突き付ける、感動の押し売り作品かと思ったがそうではなく、きちんと泣かせてくれるストーリーだった。

オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は生まれつき障害があったため、27回もの手術を受け顔には大きな傷が残っていた。
そのため学校に通う事もできなかったのだが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は5年生になるのを機に、オギーを学校に通わせることを決断する。
学校の説明を受ける日、オギーは校長先生が選んだ3人の友人に学校を案内してもらう。
オギーはそのうちの一人のジャック・ウィルと気が合いやがて仲良くなる。
だが、ジャスティンは嫌なヤツだった。

オギーは姉であるヴィアの親友ミランダからプレゼントされた、宇宙飛行士のヘルメットを被って学校に行くが、学校に入るときに両親はそのヘルメットを脱がせる。
オギーの顔は子どもたちには異様に映り、ジャスティンをはじめとしてオギーを病原菌扱いしようとする。
しかし障害に負けずに育ったオギーはなかなかメンタルが強く、やがてクラスの仲間もオギーを受け入れ始める。
だがハロウィンの日、オギーはジャック・ウィルが自分の容姿を悪く言っている事を、偶然知ってしまう。

まず、映画全体の構成が巧みだ。
最初はもちろんオギー目線でストーリーは進行するのだが、途中で姉のヴィアやジャック・ウィル、そして姉の親友のミランダの目線へと変わっていく。
そして、オギーだけではなくそれぞれ思春期の子どもたちの悩みを、オギーのエピソードに絡めて展開する。
その悩みもいかにもという悩みで、それぞれの葛藤に感情移入してしまう。
途中、ジャック・ウィルと校長先生の手紙のシーンは、本当にちょっと涙がこぼれそうになった。
母のイザベルの強さと、家族の中でバランス役となっている父親の設定も機能している。
ラストは少々予定調和的なまとめ方ではあるが、それまでの構成が巧いため、あまり違和感はない。
想像していたよりも、満足度の高い作品であった。

続いて「悲しみに、こんにちは」。

カタルーニャ地方で生まれた少女フリダは父親がおらず、母親も死んでしまった。
そして都会から田舎に住む母の弟夫婦のところに預けられることになる。
だが生活環境が変わり、なかなか慣れることができない。
弟夫婦は自分の子供のように普通に接してくれるのだが、逆に大切に扱われないことにいらだちすら感じてしまう。
そして年下の従姉妹に意地悪をしてしまったりする。

突然母親を亡くし、身の置き所に困る少女の物語だ。
あまり説明的な演出を入れず、ドキュメンタリーであるかのようにストーリーは展開する。
演技指導をしているのかと思うほど、子役の演技は自然である。
だがステレオタイプなストーリーのため、あまり感情移入はできなかった。
展開にメリハリが少ないので、正直途中でやや飽きてしまった。


144.ワンダー 君は太陽
145.悲しみに、こんにちは


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昨日の土曜日は3場のメインレースをすべて3歳馬が勝った。
やはり今年の3歳馬はレベルが高いと言わざるを得ないだろう。

さて、今週は2歳女王を決めるレースだ。
この10年POGで指名した100頭のうち4頭がG1を勝ってくれているが、そのうちこのレースはジョワドヴィーヴル、ソウルスターリングの2頭が制している験のいいレースだ。
そしてこのレースはG1の中でも比較的展開が読みやすい。
2歳馬の阪神1600mという事でスローペースになりづらい。
その証拠に、過去20年で前半3Fが後半3Fよりも遅かったのは4レースだけである。
そしてこの10年の勝ち馬で、レースの上り最速を記録したのが5頭、2位だった馬が3頭、3位だった馬が1頭で、唯一例外なのは先行してそのまま押し切ったメジャーエンブレムだけだ。
そしてメジャーエンブレムが勝ったレースは、前半3Fが後半3Fより1秒も早かった。

そうなると、上りの脚を持つ馬が候補となる。
本命はPOG指名馬のシェーングランツだ。
3戦2勝、勝った2レースはどちらも上がり最速の脚を使っているが、前走は出遅れながら直線だけでレースレコードを記録した。
姉はこのレースを勝っているソウルスターリング。
血統的にはフランケルからディープインパクトに変わってややスケールは小さくなったが、むしろ国内の切れ味勝負のレースなら妹の方が有利と言えるだろう。
藤沢和厩舎は牝馬でもう一頭グランアレグリアという有力馬がいるが、こちらを来週の朝日杯に回してきた。
という事は、シェーングランツで十分勝負になると判断したのだろう。

対抗はクロノジェネシスだ。
2戦2勝でどちらも上り最速だったが、前走のアイビーSは32.5でこれは2歳牝馬のレコード記録だ。
血統的にはパゴと地味だが、半姉には今年の紫苑Sを勝ったノームコアがいる。
鞍上の北村友の初G1制覇のチャンスでもある。

三番手はビーチサンバにする。
母はフサイチエアデールで、全兄は朝日杯を勝ったフサイチリシャールとこちらも良血。
前走のアルテミスSは、直線追い出しが早かった分シェーングランツに切れ負けたが、力負けとはまだ言えない。
展開次第では抜け出してくる可能性もあるだろう。

四番手はダノンファンタジー。
前走ファンタジーSは楽に抜け出して上り最速を記録し、楽勝。
これまでに先着を許したのは、新馬戦のグランアレグリアだけだ。
ただ、ここ2走はスローペースを楽勝しており、本当に厳しいレースを経験していない。
激しい展開になったときに対応できるかが未知数なので、評価を少々下げた。

五番手はタニノミッションだ。
母ウオッカは引退後ヨーロッパに渡り、シーザスターズの子を3頭、フランケルの子を1頭送り出しているが、これまではあまりぱっとした成績ではなかった。
父がインヴィンシブルスピリットに変わり、ウオッカの最高傑作と言われているのがこの馬だ。
だが正直、インヴィンシブルスピリットという馬の事をまったく知らない。
産駒は日本でも何頭か走っているが、目立った活躍はない。
しかもまだ経験は1戦のみ。
母のウオッカが3戦目でこのレースを制しているので、この馬も血の力で激走しても不思議ではないのだが、今回は力量も未知数なので連下の評価とする。

最後も迷う。
メイショウケイメイは2戦してどちらも上り最速だが、1200mしか経験がなく大外に回ってしまった。
グレイシアはアスターSを上り最速で勝利、しかし前走のアルテミスSが11着とやや負けすぎか。
レッドアネモスは2戦2勝だが、どちらもスローペースを先行して押し切っており、早いレースへの対応に疑問が残る。
となると、候補になるのはメイショウショウブか。
この馬がレース最速を記録したのはダート戦だ。
しかし前走のデイリー杯では、来週の朝日杯でも人気の一角となるアドマイヤマーズの2着。
着差はわずか0.1秒で、上りもアドマイヤマーズとは0.1しか差がない。
力量的には遜色ないだろう。
阪神を含め、すでに芝1600mを3戦している経験値も評価したい。

◎シェーングランツ
〇クロノジェネシス
▲ビーチサンバ
△ダノンファンタジー
×タニノミッション
×メイショウショウブ

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


香港4レースは、オッズ的に妙味のある以下の通り。

★香港ヴァーズ
クロコスミアの単勝とクロコスミア-リスグラシューの馬連。

★香港マイル
ペルシアンナイトの単勝と日本馬3頭の馬連ボックス。

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この冬のディズニーの実写作品だ。
アニメの「シュガーラッシュ」とこの作品で「ファンタスティック・ビースト」に対抗する作戦だろうが、家族向けと言う意味ではこの作品の方が向いていると思った。

クララは発明好きの女の子で、母親を亡くしたばかりだった。
父親クララを含む3人の子どもを気遣うものの、本人も気落ちしてしまって家の中は明るい雰囲気になっていなかった。
そしてクリスマスの夜、クララたちは発明家のドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)のパーティに参加する。
クララが、クリスマスプレゼントとして母が遺してくれたの卵の置物をドロッセルマイヤーに見せると、ドロッセルマイヤーは「お母さんはその箱をクララにプレゼントしたがっていた」と告げる。

その後、ドロッセルマイヤーが用意したプレゼントを受け取る時間になった。
クララは手に取った紐をたどると、屋敷の奥まで続いていた。
そして屋敷の奥にはなぜか森が広がり、そこには花の国、雪の国、お菓子の国、第四の国が存在していた。

元々は4つの国は仲良く暮らしていた。
そしてその世界の女王は、クララの母親だった。
しかし第四の国のマザージンジャー(ヘレン・ミレン)が世界を乗っ取るために反乱を起こそうとした。
そのために第四の国は、この世界から隔離されてしまったのである。
クララは自分が探すカギが、第四の国のネズミに持ち去られてしまったため、みんなが止めるのを聞かずに第四の国に乗り込んでしまう。

上映時間は100分と短く、ストーリーはテンポよく進む。
クララの母親が遺した卵の置物やカギなど、アイテム的には少々強引な部分もあるが、世界観がきっちり確立されているため子ども向けの映画としては完成度が高い。
特に色使いが素晴らしい。
クララの住む現実世界と森の中の王国の色使いを明確に使い分けているので、異世界に入った感覚が強く伝わってくる。
ストーリーもファンタジーの王道で、年末年始に家族で楽しむにはもってこいの作品と言えるだろう。


143.くるみ割り人形と秘密の王国



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前作で「なんでもアリ」の世界観にしてしまった後、どう言う展開にするのかと思ったのだが、さらに強引な展開に持ってきてしまった。
こうなると「ハリポタ」で作った世界観が台無しのだが、制作者も観ている側も勢いに引っ張られてそれに気付いてない。
おそらく10年後の人がこの作品を観たときには「なんじゃこりゃ?」と思うだろう。

前作で捕えられたグリンデルワルド(ジョニー・デップ)は、イギリスに移送される際にまんまと脱走してしまう。
一方アメリカからイギリスに戻ったニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、海外渡航の権利と引き換えに魔法省に入るように勧められる。
魔法省にはニュートの兄テセウスと彼のフィアンセのリタがいた。
リタとニュートはホグワーツ時代から親しくしており、テセウスとリタはニュートの入省を強く望んだ。
その理由は、オブスキュラスの媒介者でありニューヨークで消滅したと思われるクリーデンスが生きていて、脱走したグリンデルワルドが彼を捜しているからだ。
だがニュートは入省を拒否してしまう。
その後ニュートは、かつての恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会し、ダンブルドアからもグリーデンス捜しを依頼される。

ニュートが一度帰宅すると、そこにクイニーとジェイコブが現れる。
結婚に関して二人は揉めはじめ、クイニーはティナのいるパリに行ってしまう。
ニュートはジェイコブを連れてパリに向かった。

パリにはクリーデンスがいた。
そしてティナもグリーデンスを追いかけてパリに来ていた。
クリーデンスは自分の出生の秘密を知るためにパリに来ていたのだった。

とにかくストーリー展開が強引すぎる。
まずクリーデンスがニューヨークの事件の後、どこをどうやってパリにたどり着いたのか、その説明がない。
ひょっとしたらこの後のシリーズで説明があるのかもしれないが、パリのサーカスに突然グリーデンスが現れた時の唐突感は、映画としてはかなりお粗末である。
そしてこの作品での、グリーデンスにまつわるエピソードの展開も強引過ぎる。
前作ではグリーデンスのエピソードはほとんど語られておらず、この作品で強引に膨らませているから違和感がゴリゴリだ。
さらに強引なのが、ダンブルドアとグリンデルワルドの関係だ。
「ハリポタ」では親友として表現されていたが、まさかの恋人設定に変わっている。
しかもラストでさらなる因縁が明かされる。
なんでもかんでも過去の因縁で結び付けようとする手法は、大映の「赤い」シリーズを思い出させた。
もう本当に「なんでもアリ」の世界だ。

ここまで来るとこのシリーズのラストで、実はハリー・ポッターがニュート・スキャマンダーの子供だったというオチになったとしても、まったく驚かない。
ある意味、どこまでトンデモ路線を突っ走り続けるのか興味は尽きない。



142.ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生


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原作は「モーニング」で連載されたピカレスク作品だ。
遠い昔の青春時代に阿佐田哲也作品にハマって以降、この手の作品は大好きなのだが、まずまずの出来と言っていい仕上がりになっていた。

少年院で知り合ったサイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)の3人は、まともな職に就くこともできず、廃車となったバスで暮らしタタキ(強盗)を生業として暮らしていた。
しかもただのタタキではなく、狙うのは悪党専門。
その方があがりが大きく、被害を受けた方もスネに傷があるため警察に通報されない。
とは言え、むしろバレたときには問答無用で命を狙われる可能性が高く、決してラクな仕事ではなかった。

3人は情報屋の高田(林遣都)から情報を仕入れて仕事を行っていたが、運が向かずになかなか儲けることができない。
ある時、盗品工具をさばいている一味の根城に忍び込んで工具を盗むのだが、そこで見張りをしていた少女ヒカリを抱え込んでしまう。
修理担当のカズキは、かつて母親が幼い妹に売春させており、その客を殺して少年院に入っていた。
妹はその後養護施設に入って消息不明、ヒカリに妹の影を重ねて放っておけなかったのだ。
だがそのヒカリが持っていたSDカードには、何回も騙されるている詐欺被害者の名簿が入っていた。
カネを持っていて何度も騙される被害者は、詐欺グループにとっては太い客だ。
3人はこのSDカードの所有者がかなり儲けていると考え、そのグループをタタく事を考えた。
そして首尾よく被害者から詐欺グループにたどり着き、見張りの隙を縫ってあがりをタタく。
その後も3人は次々といろいろなグループをタタいてあがりを上げた。
目標は3000万円。
それを元手にまっとうな仕事を始める予定だった。

しかしある時、サイケとカズキは昼キャバでかつての少年院仲間と遭遇する。
その一味は少年院を出た後、加藤(金子ノブアキ)が取り仕切る詐欺グループに所属していた。
加藤のグループもSDカードのリストを使って詐欺を重ねていたのだが、3人がSDカードを持っていることが一味にバレてしまう。
それまで稼いだ金もすべて取り上げられ、その後も月に100万円上納金を収めることを約束させられる3人。
このままでは骨の髄までしゃぶられて殺されると考えた3人は、加藤の詐欺グループをタタこうと計画する。
高田に頼んで加藤のバックを調べてもらったのだが、そのバックはここ数年で一気にのし上がった半グレグループ六龍天と、そのリーダー安達(MIYAVI)がいることがわかった。

原作は未読だが、映画とはかなりストーリーが異なるようだ。
だが映画は映画としてきちんと完結している。
ピカレスク作品だけにやや強引な部分はあるが、裏社会の描き方は巧いと思う。
特に、社会から爪弾きにされ、行き場をなくした3人のもがき方がいい。
サイケ役の高杉真宙はやや美形すぎる気もしたが、長髪にしてちょうどいいヨゴレ加減であった。
加藤の金子ノブアキは言わずもがな、川合役の勝矢もいい感じで、安達のMIYABIも予想以上にハマっており、キャスティング面でも成功していた。
そしてヒカリ役の伊東蒼は「湯を沸かすほどの熱い愛」で鮎子を演じていたが、子役なのにもう哀愁漂う演技が板についている。
この先が楽しみだ。
ピカレスク作品が好きな人にはお勧めである。


141.ギャングース


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原作は東野圭吾だが、カテゴリーとしてはミステリーでもサスペンスでもなく「手紙」のようなヒューマンドラマに近い感じがした。

播磨薫子(篠原涼子)は小学校入学前の娘、息子と暮らしていたが、夫の和昌(西島秀俊)とは夫の浮気が原因で別居していた。
ある夏の日、実母の千鶴子(松坂慶子)が子供二人と姪っ子をプールに連れて行ってくれた。
だがそこで事故が起こり、娘の瑞穂は脳死してしまう。
現実が受け入れられない薫子と和昌は、医師から臓器提供のための脳死判定の説明を受けるが、当然それを拒否する。
そして薫子は、意識の戻らない瑞穂を自宅で介護することにした。

和昌は引退した父の後を継ぎ、父の起こした医療機器メーカーの経営を行っていた。
そして自社の中に、電気信号を使った補助機器の研究をしているチームがあったことを思い出す。
和昌はそのチームの中心人物だった星野(坂口健太郎)に、意識のない娘が動けるようなシステムの構築を依頼した。

星野は優秀で、瑞穂の体が動くシステムを少しずつ開発していく。
事故の事を悔やみ、自分を責め続けていた薫子と千鶴子にとっては、それはうれしい出来事だった。
しかし星野が開発する技術は予想以上に精巧で、薫子以外はだんだんその技術が本当に瑞穂のためなのかと疑問を抱きだす。
一方薫子は、周りの微妙な反応を察知し、それまでよりいっそう瑞穂が生きているのだという事を強調しようとした。
そして瑞穂をことあるごとに車椅子で外に連れ出し、弟である生人の小学校の入学式にも瑞穂を出席させてしまった。
さすがに周囲の人間はドン引きし、そこから家族との関係が壊れ始めてしまう。

ストーリーはやや強引だが、篠原涼子と西島秀俊の演技が素晴らしい。
我が子の脳死を受け入れらない、いや受け入れようとしない薫子。
そして自分の浮気を負い目に感じ、娘と妻の心をなんとか救いたいと考える和昌。
娘の事故をきっかけにこの二人の気持ちが戻るのかと思いきや、星野のシステムが予想以上に優秀すぎたため、事態は思わぬ方向に進んでしまう。
二人のこの心の葛藤の描き方が見事だ。
また、終始自分を責める祖母の千鶴子役の松坂慶子、そして姉と母を気遣いながらも異常性に違和感を感じる薫子の妹役の山口紗弥加も良かった。
特に子供を持つ身であれば、薫子と和昌、そして千鶴子の気持ちに思わず共感してしまうだろう。

その一方で、星野とその恋人の真緒(川栄李奈)の描き方は中途半端だったかな、という気もする。
研究に没頭する星野を描くことは、進化するシステムを表現する上で重要なのだが、この二人の関係がややステレオタイプな描き方なので、ちょっとインパクトが薄かった。
川栄李奈はいい演技ができるのだが、少々もったいない使い方になってしまった。
彼女が感情的ではなく正論で厳しく、星野の研究が異常であることを指摘していたら、いいアクセントになっていたんじゃないかとも思った。


140.人魚の眠る家


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本シリーズの「ハリポタ」は5作目の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」がピークで、その後の2作は広げた風呂敷を強引にまとめるために一気に劣化し、尻すぼみで終了してしまった。
新シリーズもどうかな、と懐疑的に考えていたが、世界観だけに頼った非常に微妙な感じになっている。
原作が児童文学で、そもそも原作者がプロの作家ではなかったのだから仕方ないのかもしれない。
そしてその新シリーズの2作目が公開されるため、番宣として1作目がTV放送されたので、念のため復習として録画して見た。

魔法生物学者であるニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、希少の魔法生物を生誕の地に戻すためイギリスからアメリカに入国した。
そしてうっかり、鞄の中から魔法生物を逃がしてしまう。
その光景を見ていたのが、アメリカの魔法局に勤務していたティナ( キャサリン・ウォーターストン)だった。
彼女は降格されていたのだが、ニュートを捕らえることで復権したかったのだ。
だが、ティナに魔法局に連行されたニュートが持っていた鞄に入っていたのはパンだった。
途中で、パン職人志望のジェイコブ(ダン・フォグラー)の鞄と入れ替わってしまったのだ。
釈放されたニュートとティナは、ニュートの鞄を持ったジェイコブを探す。

その頃、ニューヨークの街では不思議な破壊が発生していた。
魔力を持たないノーマジ(ック)の人々には見えないのだが、魔法使いの子供に寄生する邪悪なるオブキュラスの仕業だった。

ハリポタシリーズは、学校が舞台で生徒は寄宿舎で生活していた。
そのため色々な制約があり、使ってはいけない魔法なども存在していた。
そのあたりが制約となり、ストーリーにアクセントをつけていたのだ。
だが舞台が変わり、さらにテーマが魔法動物。
はっきり言って、「なんでもアリ」の世界になってしまう。

そして実際この作品も、ニュートの鞄の中にいる魔法生物は「なんでもアリ」だ。
たしかに子どもが喜びそうな魔法生物ばかりなのだが、これだけ「なんでもアリ」にしてしまうと、ストーリーにも影響を与えて究極の「ご都合主義」な展開になってしまう。
この作品のラストも魔法で街を直して、人々の記憶を消す薬をサンダーバードがバラまいて一件落着してしまう。
記憶を消す薬によってジェイコブもニュートたちの記憶をなくしてしまう、と言う結末に落としてはいるものの、この後の作品では、どんな展開でどんな大暴れになっても最後は魔法で直して魔法で記憶を消せるのだから、「魔法でなんとかなっちゃうんだよね」ってことになってしまう。
逆に収束できない展開になった場合、「なんで1作目のように魔法で直さないの?」というパラドックスに陥ってしまう。
大河的な長編シリーズを作る場合、あらかじめ設定を細かく決めておかなければならないのだが、原作者のJ.K.ローリングスにはそれができないのだろう。

この後、すでに観ている最新作の感想も書くが、はっきり言って想像以上に強引なストーリー展開で、また風呂敷をたたみ切れなくなるんじゃないかな、という不安を感じた。



139.ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(再)



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先週はロードカナロア産駒のアーモンドアイが2400mの世界レコードで勝利。
調教技術の進歩により血統の重要性が薄れていく事には複雑な思いもあるが、事実として受け止めざるを得ないのだろう。

調教技術が進歩しても、相変わらずコース適正が大きく影響するのがダートレースだ。
元々地方競馬は小回りが多く、中央のダートコースも芝コースの内側にあるため直線が短いコースが多い。
その中でも芝内回りコースのない府中と中京はダートコースも直線が長く、かつ左回りという特徴がある。
アメリカの競馬場のほとんどが左回りコースで、アメリカ馬の参戦を増やすために中京開催に変えたのだと思うが、日本馬だけの戦いにおいても、コース適正を考慮する必要があるため面白くなったと言える。

そして中京ダ1800mは先行有利と考えられているが、実は過去4回の中京開催において、先行馬がそのまま押し切ったのは第1回のホッコータルマエだけだ。
2回目のサンビスタは直線向いたときに6番手だったが、2~4着馬はすべて10番手より後ろ。
一昨年、昨年と2年連続で、直線10番手より後ろにいた馬が追い込んで差し切っている。
意外と差しが決まるコースなのである。
今年は明確な逃げ馬がいないため、スローペースとなる可能性が高いのだが、カギを握るのは2年ぶりに参戦した外国馬のパヴェルだ。
脚を貯める競馬ではなく、ハナから飛ばして直線どれだけ持たせるかという北米を主戦場にしており、かつ春のDW杯で4着という実績もある。
この馬が先行して予想よりペースが早くなる可能性も考えられる。

1番人気のルヴァンスレーヴは7戦6勝だが、これまでハイペースのレースを経験していない。
2戦目のプラタナス賞はレースレコードだったが、これは不良馬場で砂が締まっていたためで、レースとしてはスローペースだった。
とは言え、デムーロ兄によればとても素直な馬なので、乱ペースになったとしてもデムーロ兄が慌てなければ影響を受けることはないだろう。
7戦中上り最速が5回、2位が1回、3位が1回で、むしろハイペースは望むところだ。
人気だが本命でも仕方がない。

対抗も差し足勝負の馬にした。
候補はノンコノユメとサンライズノヴァだ。
サンライズノヴァは昨年12月の師走Sから8戦して3.4.0.1で、唯一連対を外したのはフェブラリーSの4着。
この時はハイペースを追いかけたため、直線で差し切られてしまった。
しかし6月のアルハテケSを勝ってから3連勝、前走の武蔵野Sはハイペースを鮮やかに差し切った。
血統的にもゴールドアリュールにサンダーガルチというバリバリのダート血統だ。
一方ノンコノユメは、今年のフェブラリーSを上り最速の脚を使って戴冠。
その後は3戦してすべて4着だが、末脚に衰えはまったくない。
前走のJBCクラシックは久しぶりの右回りだったが、昨年のフェブラリーS以降一貫して左回りを使われているサウスポー。
このレースと来年のフェブラリーSにきっちり照準を合わせている。
どちらを上に取るかは非常に難しいが、ここ5戦すべてレース最速の上りを記録しているサンライズノヴァがやや上か。

四番手は3歳馬のオメガパフュームにする。
前走のJBCクラシックはケイティブレイブの2着。
そのレースは斤量差が2kgで、今回は1kgに縮まったことを考えるとやや苦しいか。
しかしこの馬の戦績は4.2.1.0で4着以下に沈んだことがない。
どんなコース、レース展開でも直線着実に脚を伸ばしてくる。
まだ成長途上の感があるので今回は4番手評価にしたが、来年はこの馬もダート戦線の主役となるだろう。

五番手はケイティブレイブだ。
前走のJBCクラシックで中央コースのG1をやっとゲット。
完勝だったとは言え、今回よりもかなり落ちるメンバー構成だった。
昨年のこのレースでも4着だったので、大崩れはないと思うが、まだ絶対の信頼は置けないため連下候補が妥当か。

ラストは迷う。
調教の動きが抜群だったウェスタールンド、北米からの刺客パヴェルあたりも人気があまりないので妙味があるが、ここは今シーズンの日本のG1ラストランとなるモレイラ騎乗のサンライズソアか。
前走のJBCクラシックもそうだが、毎回先行して二の脚を使う味のある競馬をする。
さすがにこのメンバーでは楽々逃げ切らせてもらう事はないだろうが、それでも逃げ粘っての3着なら十分考えられる。


◎ルヴァンスレーヴ
〇サンライズノヴァ
▲ノンコノユメ
△オメガパフューム
×ケイティブレイブ
×サンライズソア

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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今回のギンレイの2本。
「30年後の同窓会」を目当てで観に行って、もう1本は大したことないだろうと思っていたのだが、まったくその通りの2作品だった。

まず、大したことのない「さよなら、僕のマンハッタン」。
トーマス・ウェブは大学を卒業したものの就職できず、親戚にも将来を心配されていた。
母親は精神的に安定しておらず、父親はかつて小説家を目指し、現在は出版社の社長だ。
そしてトーマスはミミの事が好きだったが、ミミはミュージシャンの恋人がいた。
しかし二人は肉体関係になる。
ミミは一夜限りの関係だと言うが、トーマスは彼女を諦めることができなかった。
そんなとき、トーマスが一人で暮らす部屋の隣にジェラルドと言う初老の男が引っ越してくる。
なんとなくジェラルドが気に入ったトーマスは、時折彼に人生相談をするようになった。
ある晩、トーマスがミミとバーで飲んでいる時、若い女と一緒にいる父親を目撃してしまう。
トーマスは若い女に詰め寄るのだが、若い女は父親との関係を否定するだけではなく、あなたは私と寝たいのでしょう、と言い出した。

ハッキリ言って、意味がよくわからない男女関係が展開する。
舞台はニューヨークで、ニューヨーカーはこういう不思議な恋愛をしているのかもしれないが、私にはまったく理解できなかった。
一応ラストにオチは用意されているものの、何を描きたいのかさっぱりわからない作品だった。

続いて「30年後の同窓会」、こちらは期待通りの作品だった。

サルが経営するバーにある男が訪ねてくる。
その男はかつてベトナムで一緒に従軍した衛生兵のラリーだった。
飲み明かした翌日、ラリーはサルと一緒に車で出かけ教会に立ち寄る。
そこで牧師をしていたのは、二人と一緒にベトナムで従軍していたリチャードだった。
かつて荒くれ者だったリチャードはすっかり牧師が板につき、人格者として尊敬されていた。
そんなリチャードをサルは大笑いする。
リチャードの妻も含めて4人はディナーを共にするのだが、ラリーが最近息子を亡くしたことを打ち明ける。
イラクに派兵され、そこで戦死したのだ。
ラリーが二人に会いに来たのは、航空便で戻ってくる息子の遺体を引き取りに、同行して欲しかったのだ。
サルはすぐに引き受けるが、リチャードはあまり気乗りがしていない。
しかしサルは、リチャードが妻から、牧師は困っている人を助けるべきだと言われて必ず同行すると予言し、実際その通りとなった。
3人は遺体を引き取りにドーバー空軍基地に向かう。

基地で息子の遺体と向き合ったラリーは、息子が戦闘中に名誉の戦士を遂げたのではなく、物資の輸送中にゲリラに襲われ死んだと聞かされショックを受ける。
そして戦没者墓地への埋葬を拒んで、遺体を故郷に移送すると言い出した。
ここでもサルは賛成するものの、リチャードは戦没者墓地への埋葬を薦める。
ラリーの様子を見たリチャードは遺体を移送することには納得するものの、その手伝いはできないのでここで二人と別れると告げた。
だが、移送用のレンタカーを手配しているときに、窓口の女性がサルとラリーをイスラム教のテロリストと勘違いし、二人は現地警察に逮捕されてしまった。

サルは酒が大好きで陽気な性格、落ち込んでいるラリーを励ますのだがやや無茶が多い。
一方リチャードは常識人で二人をいさめる役割だが、時折かつての荒くれ者の部分が出てしまう。
そんな3人のロードームービーだが、ラリーがなぜサルとリチャードに遺体の引き取りに同行してもらいたかったのか、その部分が少しずつ明らかになっていく。
年代的には自分よりやや上の世代の3人であるが、それでも共感する部分が多く、ほろりとさせられるシーンもあった。
個人的には「マトリックス」シリーズで人格者のモーフィアスを演じていたローレンス・フィッシュバーンが、一見人格者のようで根は荒くれ者と言うリチャードを演じているのがツボだった。


137.さよなら、僕のマンハッタン
138.30年後の同窓会


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日本のG1馬が6頭揃ったとは言え、そのうち3頭は今年未勝利。
それどころか、地方馬のハッピーグリーンを含めても、日本馬12頭のうち今年勝鞍があるのは6頭だけ。
春秋の天皇賞馬、宝塚記念馬、牡馬クラシック馬、いずれも勝ち馬が異なるのにそのすべてがいない、例年になくちょっとスカスカ感の強いジャパンカップになってしまった。

こうなると、2頭の外国馬にも出番があるかもしれない。
その2頭を先に検証する。
まずカプリだ。
昨年はアイルランドダービーを勝ち、その後のセントレジャーも勝った。
今年は4戦して1勝だが、その他のレースも掲示板を外していない。
凱旋門賞は5着だったが勝ったエネイブルと1.5kg差、2着のシーオブクラスとは4.5kgも斤量差があった。
海外馬はもう10年以上3着以内に入った事がないが、このカプリは格が違う。
今の府中の高速馬場への対応がカギだが、上位に食い込んできても不思議はない。

続いてサンダリングブルー。
注目は3走前のインターナショナルSだ。
ここでは3着だったが、今年2000ギニーを勝ち、英ダービー4着、愛ダービー3着で話題となった、ディープインパクト産駒のサクソンウォリアーに先着している。
しかもこの時サクソンウォリアーと斤量差が3.5kgもあった。
前走は、府中と馬場状態が似ているといわれる、カナダのウッドバイン競馬場で行われたカナディアンインターで惜しい2着。
いろいろ考えるとちょっと狙いたくなるが、過去のジャパンカップでも、ウッドバイン競馬場で好走したから無視できない、と言われた馬を狙っていい結果だった記憶がない。
しかもこの馬は4月から休みなく走って、今年すでに8戦を消化している。
2か月間でスウェーデン→カナダ→日本と転戦していることを考えても、今回は無印でいいだろう。

日本馬ではやはりアーモンドアイが優勝候補筆頭か。
新馬戦こそ追い込んで届かず2着だったが、出走した6戦すべてで上り最速の脚を使って5.1.0.0の戦績だ。
唯一の不安は、ロードカナロア産駒という事で距離の不安が残る点だ。
ただ、母のフサイチバンドラはオークス2着でジャパンカップ5着、エリザベス女王杯を1.1.0.0だった。
この馬自身、オークスでは55kgを背負って2:23.8のタイムで走破している。
ハッピーグリン以外の馬とは斤量差が4kgある事を考えると問題はないだろう。
そもそも、サクラバクシンオーの血を引くキタサンブラックが長距離レースを得意とするような時代であり、以前とは調教技術も異なる。
最内枠に入ったものの、出走頭数が14頭と少なめになった事でも運の良さを感じる。

対抗はかなり迷う。
内枠に入って復活の兆しを見せているサトノダイヤモンドか、前走は出遅れた直後にマカヒキにぶつけられてまったく競馬をしていないスワーヴリチャードか。
どちらもダービー2着馬で、その後G1を制している。
血統的にもディープ産駒とハーツクライ産駒で甲乙付け難い。
スワーヴリチャードは前走が10着だったとはいえ理由があるし、それ以外で4着以下に沈んだのは皐月賞と有馬記念の中山の2レースだ。
レイデオロが天皇賞秋を勝ったことを考えると、やはり4歳馬のレベルが高いように思えるが、何しろ前走受けた不利がかなり衝撃的だった。
デムーロ兄が精神的負担を考え、大事に乗りすぎて届かない、という事も考えられる。

一方サトノダイヤモンドは京都大賞典を勝っているものの、レースレベルが高かった訳ではない。
スローペースを追走し、直線向いてヨーイドンを勝っただけなので、展開に恵まれたと言えるだろう。
ただ、その後はこのレースを目標にしてきっちり調教されている。
そして鞍上はマジックマン・モレイラだ。
左回りは0.1.1.0と得意にしている事を考えると、ここでの完全復活も考えられる。
今回はサトノダイヤモンドを上に取り、スワーヴを3番手評価にする。

4番手はキセキだ。
昨年ドロドロの菊花賞を勝った後、香港遠征して9着。
春は日経賞9着、宝塚記念8着で精彩を欠いた。
ただし秋に復帰後の2戦が見どころがある。
毎日王冠は、アエロリット、ステルヴィオに続く3着。
アエロリットは馬群に沈んだが、ステルヴィオはマイルチャンピオンシップを勝った。
天皇賞は逃げ粘ってレイデオロ、サングレーザーに次ぐ3着。
4着に負かしたアルアインは、その後のマイルチャンピオンシップで3着だ。
鞍上は引き続き、英国遠征で飛躍した川田将。
武豊がいない今回、外国人ジョッキーに一泡吹かせるとしたら、この男しかいない。
天皇賞秋から有馬記念に直行したら、かなり重いしるしを打つつもりだったが、ここでもいい勝負になるだろう。

ここからも非常に迷う。
狙いたいのはやはり強い4歳勢、ミッキースワローだ。
ただ、今年は初戦のAJCCこそ2着だったが大阪杯が5着で札幌記念は13着。
気配は上昇しているらしいが、やはりちょっと狙いづらい。
血統的にもトーセンホマレボシ産駒なので、適距離は2000m前後だろう。

昨年の宝塚記念馬サトノクラウンは、鞍上にビュイックを迎えた。
この馬は外国人ジョッキーの時に良績を残しており、ちょっと面白い。
ただもう少し戦績をひも解くと、2000m以上の良馬場は、芝の深かった香港ヴァーズを勝っているだけだ。
外国馬よりこの馬の方が、良馬場のスピード決着に対応できるか疑問が残ってしまう。

となると、やはりシュヴァルグランか。
昨年の勝ち馬だが、前走の京都大賞典は斤量を背負っていたとはまったく言え見どころがなかった。
元々叩き良化型とは言え、まだ昨年の状態には戻り切っていないようだ。
今年はこのレースと有馬記念で引退、となるとすでにタイトルを持っているこのレースより本当の狙いは有馬記念か。
陣営は昨年の状態にあるとコメントしているが、おそらく本当の狙いは有馬記念で仕上げも8分程度だろう。
それでも連下に食い込んできてもおかしくはない。

ラストはカプリにする。
ひょっとするとこの後の香港が本当の狙い目なのかもしれなしが、名門Aオブライエン厩舎が送り込んできた馬だけに惨敗はないだろう。


◎アーモンドアイ
〇サトノダイヤモンド
▲スワーヴリチャード
△キセキ
×シュヴァルグラン
×カプリ


馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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