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2019年 02月 07日 ( 1 )

タイトルの「ナチス第三の男」とは、ナチス親衛隊でヒムラーに次ぐNo.2だったラインハルト・ハイドリヒの事である。
ただ作品としては彼の生涯に加えて、彼の暗殺計画である「エンスラポイド作戦」までを描いた作品と言った方がいいだろう。
ちなみに原作のタイトルは「HHhH プラハ、1942年」で「ナチス第三の男」ではない。
2014年の本屋大賞翻訳部門で第1位になっているそうである。

カトリックの上流階級出身のハイドリヒは、海軍でも将来を嘱望されていた。
しかし海軍提督の友人の娘に手を出してしまい、それが原因で海軍を不名誉除隊することになる。
その後、代父であるエーベルシュタイン男爵の紹介でハイドリヒはナチス党のヒムラーと面談をする。
諜報部を設立しようしていたヒムラーはハイドリヒを気に入り採用、ハイドリヒは海軍を除隊させられた事もバネにして、ナチス党の拡大に心血を注いだ。
ハイドリヒはヒムラーの命令に忠実で、ユダヤ人を排除することはもちろん、ドイツ軍内でナチス党に反する勢力の排除も行った。
軍の上層部をスキャンダルで脅かし反乱者をあぶりだすなど手段を選ばず、血も涙もなくユダヤ人を殺戮し続けた。

その後ハインリヒは、ドイツに占領されたチョコ領であるベーメン・メーレン保護領の副総督に任命される。

英国に置かれていたチェコ亡命政府は、このハインリヒの暴挙を憂いていた。
そこで暗殺計画を立て、実行要員としてヤンとヨゼフを派遣する。

日本ではあまり聞いたことがない名前だが、ドイツではナチスの高官としてかなり有名な人物のようだ。
妻との婚約中にスキャンダルで海軍を追われたのだが、その妻はハインリヒを見捨てることをせず献身的に彼に尽くす。
しかしハインリヒは家族を顧みず、自分を拾ってくれたナチスの勢力拡大に注力した。
映画でもなかなかの残虐ぶりだったが、映画を観た後にWikiで調べてみると、映画のエピソードも彼の残虐履歴のごく一部のようである。

映画では、彼の暗殺のヤンとヨゼフについても描かれている。
ただ、「ナチス第三の男」と言うタイトルであるのならば、ヤンとヨゼフのその後についてはやや冗長だったようにも思える。
原題は「The Man with the Iron Heart」で、やはりハインリヒをフィーチャリングした作品的なタイトルだ。
邦題だけに問題がある訳ではないのだが、逆に邦題は内容に即したタイトルに変えてもよかったんじゃないかと思う。


13.ナチス第三の男


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