2018年 11月 05日 ( 1 )

この9月に鬼籍に入った樹木希林が出演していることで注目されているが、樹木希林よりも黒木華の実力を見せつけられる映画だった。

大学生の典子(黒木華)は、同い年の従妹の美智子(多部未華子)と仲が良かった。
美智子は地方出身だがあか抜けていておしゃれ、東京出身の典子の方が地味で不器用だった。
ある日二人は、典子の母の勧めで茶道を習い始める。
教える武田先生(樹木希林)は、細かい部分まで指導するため二人はいつも注意されてばかりだったが、それでも茶道を嫌いになることはなかった。
特に典子は、自分でも気づかぬうちに茶道にのめり込んでいった。

ストーリーは、大学生だった典子が就職し、結婚直前で破断し、いつのまにやら40歳を超えるまでの話である。
最初は美智子とともに基礎を教えられ、その後は四季折々の茶道の風情を織り込みながら、典子が人生について考えていくのだが、その見せ方に監督のセンスが光っている。
まず、時間の移り変わりの表現が基本的に二十四節気である。
そして、登場人物の服装や茶室の掛け軸は当然の事、茶室の障子は冬は明かり障子、夏は風通しのいい簀戸と、稽古時の季節感がきちんと描かれている。
また典子の職場や彼をほとんど描いていない事で、茶道と言うテーマを浮き上がらせている。

そして、20~40歳までを演じる黒木華が素晴らしい。
序盤の大学生の頃はややぽっちゃりした感じでまだ迷いもなく、社会人になってからは迷いも多く表情も変わってくる。
そして40歳を過ぎショートカットの出で立ちは、本当に40過ぎではないかと言う色気と風格がある。
途中まで典子と一緒に過ごす美智子役の多部未華子、そして先生役の樹木希林がメリハリを付けているため、静かに淡々と流れるストーリーも、決して退屈ではない。

テーマも内容もやや地味ではあるが、映画の完成度は高く評価されるべき作品だ。


127.日日是好日



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