2018年 10月 04日 ( 1 )

企画・原作・脚本が筒井ともみで、監督が生野慈朗、なんだかずいぶんと懐かしい名前が並んだ作品だ。
タイトルの「食べる」は文字通りの食事に加え、SEXの「食べる」も兼ねている。
名の通った女優8人を抜擢したオムニバスドラマだ。

作家の餅月敦子(小泉今日子)は一軒家で一人暮らしをしている。
小麦田圭子(沢尻エリカ)は敦子の担当編集者で、鴨舌美冬(鈴木京香)が切り盛りする小料理屋の常連仲間でもある。
美冬は20歳以上離れた年下の男にも積極的に手を出すほどの肉食系、そして彼女の店の常連にはアシスタントプロデューサーの白子多実子(前田敦子)も常連で、4人は女子会を行ったりもしている。
豆乃・リサ・マチルダ(シャーロット・ケイト・フォックス)は料理が不得意な事が原因で、夫(池内博之)別居を言い渡される。
そして敦子の家に居候をしながら、美冬に料理の手ほどきを受けることになった。
米坂ツヤコ(壇蜜)は二人の子供を抱えるが、夫がほかに女を作ったことで離婚をしている。
マチルダが敦子の家を出た後、上の娘が居候する事を希望したため、家族3人で敦子の家に転がり込むことになった。

圭子はある日偶然料理が得意のタナベ(ユースケ・サンタマリア)と知り合い、なんとなく男女の関係になってしまう。
茄子田珠美(山田優)が店長のバーで、その事を常連たちに指摘されるが、タナベを恋人と言っていいかどうか、圭子にもわからなかった。
本津あかり(広瀬アリス)も珠美のバーの常連だが、彼女は酔うと簡単に男と寝てしまう。
自らを、安くてお手軽なひき肉に例えてみたりもする。
だがある日営業マンの友太(小池徹平)を紹介され、本当の愛に目覚めていく。

ハッキリ言って、ストーリーらしいストーリーは何もない。
シャーロット・ケイト・フォックスと池内博之の夫婦間のエピソードはかなり陳腐だし、弁当を作って元旦那の家に押しかける壇蜜の演技はかなりシュールでちょっと引いてしまった。
唯一、きちんとしたストーリーになっていたのは広瀬アリスと小池鉄平のエピソードくらいだ。
それでも見ていて飽きることはなかった。
メリハリの少ない不思議な雰囲気の映画ではあるが、女優たちがその不思議な雰囲気を、いい感じに力を抜いて演じているからかもしれない。
昨今ブームになっているグルメドラマのように、食べ物に寄りすぎていないのも良かったのかもしれない。

ただ個人的には、男女の関係を綺麗に作りすぎているかな、と言う気もした。
女が全員「サバサバ系」で、恋愛へのこだわりがほとんどない。
結婚しているシャーロット・ケイト・フォックスと壇蜜も、揉めている夫への不満をほとんど見せない。
山田優、広瀬アリスあたりは、男から見れば完全に「都合のいい女」である。
そういう意味では、リアリティに欠けた作品だ。
正直、20世紀のトレンディドラマっぽい作品だなと思った。


118.食べる女


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