2018年 09月 07日 ( 1 )

最近は、良くも悪くも作品を重々しくする原田眞人が監督だ。
昨年の「関ヶ原」は悪くないと思ったが、この作品はちょっと重すぎるのではないかと感じた。

沖野(二宮和也)は検事となったばかりで、東京地検のエース最上(木村拓哉)の下で研修していた。
そして二人は、大田区の老夫婦殺害事件を調べる事になった。
調べを進めるうちに、容疑者の中に松倉重生と言う男の名前があがった。
松倉重生は23年前、北海道出身者向けの学生寮「北豊寮」の管理人の娘を殺害した疑いを持たれていた。
しかしその時は証拠不十分で釈放、事件はそのまま時効を迎えていた。

最上は学生時代「北豊寮」に住んでいて、同じく「北豊寮」に住んでいた丹野(平岳大)、そして管理人の娘で中学生だった由季とも親しくしていた。
しかし最上たちの卒業後、高校生になった由季は何者かに殺害されていたのだ。
最上は当時の事件資料を集めていて、松倉が犯人に違いないと思っていた。
松倉はさらに少年事件で殺人を犯しており、由季が殺害された時の担当刑事も犯人は松倉だと考えていた。
最上は松倉を老夫婦事件の参考人として呼び出し、沖野に取り調べを行わせる。
そして沖野は、松倉から由季を殺害したのは自分だという証言を引き出した。
しかし由季の事件はすでに時効で、この事で松倉を裁くことはできない。
最上は松倉を、老夫婦殺害事件で裁くと決意する。
だが捜査が進むうちにに新たなる容疑者である弓岡(大倉孝二)が浮上し、さらに弓岡の犯行を裏付ける証言者が現れてしまった。

全体のストーリーは悪くないと思う。
しかし最上に焦点をあて過ぎているため、バランスが悪くなってしまった感じだ。
原作を読んでいないので確かなことは言えないが、この物語の主人公は、本来沖野だと思う。
若く正義感に燃える沖野に対峙するキャラクターが、ベテランの最上と言う図式だ。
しかし、自分の考える正義に邁進する最上の比重が重くなりすぎているため、どちらが主役かわからなくなってしまっている。
青臭い正義感のキャラが多かった木村拓哉に、信念に固執する最上を演じさせた点は面白いと思う。
だが木村拓哉の存在感が逆に、裏目に出てしまったような感じだ。


105.検察側の罪人



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