2018年 06月 05日 ( 1 )

「後妻業の女」の鶴橋康夫が監督、脚本と言う事で期待して観に行ったが、やや期待はずれであった。
理由は、短編の原作を3本寄り合わせてストーリーを作っているからかもしれない。

長岡藩の勘定方小林寛之進(阿部寛)は、ある日藩主の怒りを買い藩士の任を解かれてしまう。
それでも生真面目な寛之進は、「猫ののみとりになって暮らせ」と言う藩主の言葉を実践するため、のみとり屋を探してそこで働かせてくれと頼みこむ。
のみとり屋の主(風間杜夫)は面倒見のいい男で、侍がのみとり屋に来たという事に意気を感じ、住む場所を含めて寛之進の面倒を見ることにした。
だが寛之進は、肝心ののみとりの仕事が何なのかよくわかっていない。

その翌日、仕事初日に寛之進は、初めてのみとりの仕事内容を知る。
猫ののみとりは建前で、実際には女性と寝る男娼が主な仕事だった。
寛之進は戸惑いながら街に出るが、仲間が次々と客を捕まえて消えていくので、一人ぼっちになってしまう。
だがその寛之進に声を掛けた女(寺島しのぶ)がいた。
女は亡き妻千鶴(寺島しのぶの二役)にそっくりで、寛之進は誘われるまま女と寝てしまう。
だが、事が終わった後に女から「へたくそ」となじられ、寛之進の自尊心は思い切り気づ付けられてしまった。

その後寛之進は、小間物問屋の婿養子清兵衛(豊川悦司)と出会い、彼からテクニックを教わることになる。
やがて寛之進は立派なのみとりとなるのだが、老中田沼意次(桂文枝)の失脚によりのみとりの罪で捕われてしまった。

寛之進が清兵衛にテクニックを教わるシーンまではなかなか面白い。
だがそこから先がグズグズになってしまう。
田沼意次と寛之進の関係の布石が希薄なので、ストーリーの転換となる二人の邂逅シーンに唐突感が出てしまっている。
また藩主の思惑の描き方も、非常にわかりづらい。

もう少し脚本を練り込んで、わかりやすい布石を前半に打っておけば、印象もかなり変わったんじゃないかと思われる。
役者のキャスティングも豪華だったが、作品としてはイマイチな感じになってしまった。


70.のみとり侍



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