2018年 04月 03日 ( 1 )

リュック・ベッソンのSF映画という事で、「フィフス・エレメント」的な作品かと思っていた。
SFXを多用した予告編も、逆に中味が薄いからSFXでごまかしているのかな、とも思った。
しかし実際には、きちんと作りこまれたSF作品だった。

西暦2020年、地球は軌道上に宇宙ステーション「アルファ」を設立、各国から新設コロニーが増設されアルファはどんどん大きくなった。
そして月日が流れるにつれ、アルファには全宇宙から多種多様な種族が参加、巨大化したステーションを地球の軌道上で支えることができなくなり、アルファは外宇宙に旅立つことになった。
アルファには全宇宙のすべての種族が参加し、一つの惑星に近い巨大なコロニー群として宇宙を漂っていた。

そこから数百年が経過、美しい自然の惑星ミュールにはパール人が平和に暮らしていた。
彼らが海から採取する真珠には巨大なパワーが収められており、この真珠を変換機(コンバータ)と呼ばれる小動物でいくつも複製し、それを惑星にも変換して生活していた。
しかしある日、空から大型の宇宙船がいくつも墜落してきたため、ミュールは死の惑星となってしまう。
さらにパール人の王の娘が、その事故で犠牲になってしまう。
王の娘は死の直前、自分の想いを時空を超えて宇宙に放った。

アルファ政府の特別捜査官のヴァレリアン少佐は、ローレリーヌ三曹と共に任務に就いていた。
惑星間航行をしている際に、ミュールで起きた悲劇の夢を見る。
そしてその夢は、自分が王の娘の想いを受けてしまった事ではないかと予想する。
その後二人は闇市場に赴き、現地スタッフと共に闇取引されそうになっていた最後の変換機(コンバータ)を回収する。
その現場で変換機(コンバータ)を購入しようとしていたのはパール人であった。

ヴァレリアンとローレリーヌはアルファに赴き、司令官と合流する。
アルファの内部に放射能帯が発生し、その対応のために人型種族間での協議を行わなければならなかった。
ヴァレリアンとローレリーヌは司令官の護衛として協議についていく。
だがそこに滅亡したはずのパール人たちが現れ、司令官を連れ去ってしまった。
ヴァレリアンはパール人を追うが、そこで惑星ミュール消滅に関する秘密を知ることになる。

宇宙中から全種族が集まるとなると、かなり「なんでもアリ」の世界観になってしまう。
人型の種族のほかに、水棲生物の種族や機械のような種族もいる。
そうなると、ストーリーかなり都合のいい展開をして作品全体が大味になってしまってもおかしくないのだが、それほどとんでもない展開はない。
後からWikiで調べたのだが、そもそも原作があるらしく、きちんとしたストーリー展開になっているのはそれゆえかもしれない。
ただ、それを考慮にいれたとしてもまずまずの作品だ。
「なんでもアリ」の部分を巧く笑いや驚きとして取り入れている。
全体のストーリーは、スペースオペラとしては割とありがちな展開かもしれない。
しかし、有能だが女に手が早いというヴァレリアンと、良くも悪くも直情的ですぐ暴力をふるうローレリーヌと言うかなり個性の強いコンビを巧く使っているため、ストーリー全体にメリハリが効いている。

SF好きには、悪くない作品ではないかと思う。


52.ヴァレリアン 千の惑星の救世主


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