2018年 03月 12日 ( 1 )

あまり話題にもなっておらず、男女入れ替わりのコメディと言うありきたりなテーマの作品なので、それほど期待せずに観に行ったが、なかなかの傑作であった。

美人でナイスバディだが自分に自信がなく地味な派遣OLの小鳥遊玲音(たかなしれお、知英)は、初めて付き合った彼にも捨てられてしまう。
その男は日下(山崎育三郎)と言う会計士だが、社内でも人気があるものの、女遊びが酷いことでも有名だった。
落ち込んでいる玲音はさらに、派遣切りにあってしまう。

玲音が勤める会社は、無農薬野菜で一気に大きくなった会社だった。
社長の朝比奈玲男(あさひなれおん、竹中直人)が若いころに一念発起、一代で大企業まで育て上げた。
ある晩、玲男が車を運転しているときに、ハンズフリーのイヤホンマイクから電流が流れた。
玲男は運転操作を誤り通行中の玲音を事故に巻き込んでしまう。

玲男が病院で目覚めると、体が玲音に入れ替わっていた。
そして玲男の体は意識不明の重体であった。

慌てた玲男は、玲音の体のまま会社に戻ろうとするが、誰も玲男の話を聞こうとしない。
仕方なく玲音として会社に戻り、玲男の片腕である甥の政夫(斉藤慎二)とコンタクトを取ろうと試みた。
しかし政夫と日下の二人が、玲男の事故を画策していたことが発覚する。

前半、玲男の体である竹中直人の演技はほとんどない。
ワンマン社長となった知英の演技だけである。
ちょっともったいない感じもしたが、この知英の演技が素晴らしい。
そして時折「実際にはこんな感じ」とテロップを入れて、竹中直人の演技を差し込んでくる。
この演出も巧みだ。
後半は、玲男の体が目覚めて竹中直人が自信のないOLの演技をするのだが、こちらはいわずもがなで面白かった。

悪役である日下を、ナルシストの面白キャラにしている点も秀逸。
この演出で、単純な「会社乗っ取り物」ではなく、かなりアクセントの効いた作品となっている。
その日下に山崎育三郎を抜擢している点にもセンスを感じた。

ハッキリ言って、設定と全体のストーリーはありきたりである。
それを脚本、演出、役者の演技で見事に面白く仕上げている。
監督の塚本連平は、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」ではちょっとスベっていたが、この作品では実力を発揮している。
笑える映画を観たいときには最適な作品だろう。


34.レオン


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