2018年 03月 11日 ( 1 )

「ラ・ラ・ランド」のスタッフが手掛けるという触れ込みであったが、内容的にまったくテイストが異なる作品だろうと思って観に行った。
結果はだいたい想像通りの内容だった。

19世紀初頭のニューヨーク、洋服の仕立て屋の息子として生まれたバーナム(ヒュー・ジャックマン)は、父の仕事先の富豪の娘チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)に恋をした。
チャリティは女子学校に入学し、バーナムは父が死亡して極貧の少年時代を送る。
しかし二人は文通を続け、そして大人になったバーナムはチャリティを迎えに行った。

二人の結婚生活は決して楽ではなかった。
しかもバーナムは勤めていた貿易会社が倒産して職を失うのだが、逆にそれを機会に「バーナム博物館」の運営を思いついた。
バーナムが考えた世界中の面白い物を展示するのだが、客はまったく入らない。
だがバーナムの娘が言った「動くものがあれば面白いのに」という言葉をヒントに、バーナムは博物館をサーカスとして再スタートする。
黒人兄妹の空中ブランコのほか、小人や巨人、髭の生えた美声の女性など、これまで社会から隠れて生きてきたいわゆる「フリークス」を集めてショウを行ったのだ。

ショウは大衆に大ヒットし、バーナムは一躍人気興行師となった。
しかし当時の社会は差別が横行しており、バーナムの興行は一流とは認められなかった。
バーナムはチャリティを迎え入れるとき、彼女の父から侮蔑されたこともあり、上昇志向が強かった。
そこで、劇作家のフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を仲間に引き込み、ショウの人気をさらに高めようとする。
するとバーナムのショウは、イギリスのビクトリア女王から招待を受けることとなった。

ヴィクトリア女王主催のパーティの席で、バーナムは当時ヨーロッパで大人気だったスウェーデンの歌姫ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を紹介してもらう。
そして、リンドのニューヨーク興行を思いついた。
リンドのニューヨーク興行は、大金を投じる大掛かりなものであったが大成功、アメリカの上流社会もバーナムに一目置かざるを得ない状況になっていた。
だがバーナムの上昇志向はまだ収まらない。
さらなる投資を行い、全米でリンドのツアーを行うことを計画した。
バーナムの右腕となっていたカーライルはさすがに反対するが、ニューヨーク興行の成功で舞い上がっていたバーナムは誰の意見も聞かず、強引にリンドのツアーを開始してしまう。

実在の興行師、バーナムの活躍と衰退を追った映画である。
事実からどれだけデフォルメされているのかはわからないが、物語としてメリハリが効いており、バーナムの強い意志と、彼への信頼と落胆などがきちんと描かれており、エンターテイメントとしてきちんと成立している。
ミュージカル部分も非常に見ごたえがあり、映画としての完成度は高いと思う。
個人的にはミシェル・ウィリアムズのチャリティが良かった。
バーナムを心から愛し、貧困時代も笑顔を絶やさず、裕福な生活よりも家族愛を望み、すべてを失ったバーナムにも優しく寄り添う。
チャリティがいたからこそ、バーナムの成功があったのではないかと思う。
そういうチャリティをミシェル・ウィリアムズが絶妙に演じていた。

「ラ・ラ・ランド」と同じ映画と思って観に行くと肩透かし状態になるかもしれないが、映画としてはきちんと完成された映画だと思う。


33.グレイテスト・ショーマン


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