2018年 03月 08日 ( 1 )

今回のギンレイの2本。

まずは「女神の見えざる手」。
ロビイストのスローンは、上司のデュポンから銃擁護派団体の仕事を受けるように言われる。
銃擁護派団体の代表サンドフォードは。銃規制法案に対して女性票を取り込みたいので、そのために行動してくれとスローンに言う。
しかしスローンはその話をまともに聞かずに戻ってきてしまった。
サンドフォードは怒ってデュポンにクレームを入れ、スローンは仕事から外されてしまう。

そんなスローンをスカウトしたのが、小さなロビー会社の経営者シュミットだった。
シュミットの会社は銃規制法案を支持する活動をしており、スローンはそこに移籍することにした。
スローンは旧知の部下を引き連れて移籍しようとしたが、ついてきたのは半分の4人、しかも右腕として頼りにしていたジェーンにも移籍を拒否された。
それでもスローンは強引に銃規制法案のロビー活動を開始する。
しかし相手の銃擁護派団体は何十倍もの資金を持ち苦戦する。
スローンは違法な活動に手を出そうとしてそれはさすがにシュミットに止められるが、仲間を危険にさらしてまで自分たちの優位を保とうとする。
あまりにも強引な手法に味方も及び腰になるうえ、銃擁護派団体はスローンの過去の仕事や身辺を調査し、違法行為でスローンを聴聞会に引きずり出した。
味方の弁護士さえ良策が見つからず、スローンは窮地に立たされる。

全体としては、なかなか面白いサスペンスである。
冒頭はスローン役のジェシカ・チャステインが早口でまくし立てるので、展開に追いつくのに大変である。
しかし設定を理解できると、非常に面白い駆け引きが繰り広げられていることがわかる。
ラストも本当に思いがけない展開で、映画としてもまずまずの完成度だ。
だが、結局スローンが何をモチベーションに行動していたか、最後の最後でちょっとわかりづらくなっている。
続いて「あさがくるまえに」。
映画館に飾られているポスターを見て、内容が薄そうな印象を持っていたが、ほぼ予想通りの作品だった。

シモンは仲間と3人で、早朝の海にサーフィンの練習に出かけた。
しかしその帰り道に交通事故にあい、シートベルトをしていなかったシモンだけ脳死状態になってしまう。
連絡を受けた両親は狼狽するが、担当医は臓器移植の説得を始める。

心臓移植の映画、と言えばいいのだろうか。
最愛の息子が死んだ直後に臓器移植を提案され、とまどう両親。
その説明をする担当医のチーム。
そして、移植を受ける患者。

それぞれの葛藤が描かれているのだが、物語があまりにも淡々と進みすぎる。
それがこの監督のテイストなのかもしれないが、ドナーとなるシモンの両親の描き方もそれほど掘り下げられていない。
医師たちがシモンの両親を説得して喜ぶシーンがあったりするので、全体のトーンもシリアス感が強くなっていない。
移植を受けるクレアの苦悩と喜びもあっさりしているので、観終わった後に残るものがほとんどない。

おそらく1年後には、タイトルを聞いてもほとんど内容を思い出せなくなっているだろう。


29.女神の見えざる手
30.あさがくるまえに


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