ラーメンと競馬と映画がたまらなく好きです
2024-03-18T00:09:15+09:00
ksato1
戯言・たわごと・ざれごと
Excite Blog
「映画 マイホームヒーロー」
http://ksato.exblog.jp/242112173/
2024-03-18T00:05:00+09:00
2024-03-18T00:09:15+09:00
2024-03-15T22:00:12+09:00
ksato1
映画
後編が映画化される事が最初から発表されていたため、前編のドラマから頑張って見た。
感想は、前編のドラマは30分×10話で後編の映画が2時間弱、ボリュームの差が大きい事もありドラマの方が面白かったように感じた。
自分でも小説を書くミステリーマニアのサラリーマン鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)は、妻の歌仙(木村多江)との間に一人娘の大学生零花(齋藤飛鳥)がいた。
零花は一人暮らしをしていたが、久しぶりに会うと顔に傷を負っていた。
付き合っていた延人と言う男にDVを受けていたのだ。
哲雄はその男と零花の部屋で会うが、揉み合っているうちに殺してしまう。
娘を護るために哲雄は、ミステリーの知識を使って歌仙と男の死体を処分する。
だが延人は半グレグループの一員で、しかも反社組織間野会の幹部の麻取(吉田栄作)の息子だった。
麻取の命令を受け、間島恭一(高橋恭平)が麻取の延人の行方を捜し始めるが、すぐに哲雄に殺されたのではないかと感づき、接触してくる。
恭一と行動を共にしながら、哲雄は娘を護るために延人殺しを恭一に擦り付けるべく策を考える。
ここまでがドラマパートだ。
ドラマのラストは、恭一は延人殺しの犯人と思われ逃げ出すが、その後麻取が真犯人が哲雄だという事に気づき、哲雄に罪を着せるために自分で自分を刺す。
だが哲雄は麻取の死体を山奥に埋めてしまい、無事哲雄は家族を護りきる。
しかし7年後、麻取を埋めた山が崩れ、麻取の死体が発見されてしまう。
麻取の死体が発見されたニュースを見て、まず間野会の会長志野(津田健次郎)が、当時の関係者を呼び出す。
麻取は組のカネ10億円を持ち逃げしていたはずだが死んでいる、じゃあ誰が持っているんだ、と志野が尋ねると、その関係者は恭一と鳥栖哲雄が怪しいと言った。
一方哲雄はニュースを見て、山崩れの現場を見に行った。
するとそこで、刑事の安元(立川談春)と再会する。
哲雄の父はかつて警察官で、安元は父の部下だったため小さい頃から顔見知りだったのだ。
安元に何をしているのかを尋ねられたため、哲雄は苦し紛れにバードウォッチングをしていると答えた。
しかしその答えで、安元は哲雄が山崩れの現場を確認しに来たのだと直感で判断する。
安元は暴力団対応の捜査二課所属だったが、その部下の同期に捜査一課の零花がいた。
大学を卒業した後警察官になっていたのだ。
零花は自分のために父が殺したことを知らず、麻取殺しの捜査班に加わる。
ストーリーはこの後、志野と彼の部下の殺し屋の窪(音尾琢真)が哲雄に10億円を返せと迫り、かつ安元と娘の零花が哲雄を捜査する。
二組に挟まれる形の哲雄だが、今回は5歳になる息子の明がいるため、歌仙もなかなかアシストができず、どんどん窮地に追い込まれて行く。
ドラマ版の1/3くらいの長さしかないため、ストーリー展開はやや捻り不足な感じもする。
しかし、哲雄が窮地を迎えるもののなんとかしのぎ、後からその種明かしがなされるのがこの作品の面白さで、映画版でも哲雄が追い込まれるヒリヒリ感はドラマ同様であった。
ドラマ版の吉田栄作の麻取と映画版の津田健次郎の志野がほぼ同じキャラで、そこはややくどいかなとも感じたが、全体的にはまずまずまとまった作品だと思った。
46.映画 マイホームヒーロー
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「ゴールド・ボーイ」
http://ksato.exblog.jp/242112153/
2024-03-17T00:05:00+09:00
2024-03-17T00:09:17+09:00
2024-03-15T21:20:00+09:00
ksato1
映画
そのリメイクとなるのだが、たしかに日本人ではちょっと書けないようなストーリー展開だった。
舞台は沖縄。
東昇(岡田将生)は妻の静(松井玲奈)の両親を崖から突き落とした。
静はその時同行していなかった。
昇は事故を装い、泣き叫びながら崖を降りて助けを求めに行った。
中学生の安室朝陽(羽村仁成)が自宅にいると、かつて近所に住んでいた上間浩が女の子を連れてやってきた。
女の子は夏月(星乃あんな)と言い、浩の父の再婚相手の連れ子、つまり義理の妹だった。
浩の父はクズ男で夏月をレイプしようとし、逆に夏月に刺されていた。
そのため、浩と夏月は逃げてきたのだった。
朝陽の両親も離婚しており、母の香(黒木華)は少し離れたリゾートホテルで、昼はベーカリー、夜はホテルの夜勤のダブルワーキングをしていた。
そのため、日によってはホテルに泊まりこむこともあった。
その日も母がホテルに泊まりこみだったため、朝陽は二人を匿った。
翌日、朝陽の自宅の外壁一面に「人殺し」などと書き込まれ、チラシもべったり貼られていた。
自殺した同級生アキの家族が、原因は朝陽にあると言い立てているのだ。
そこに、離婚した朝陽の父一平(北村一輝)がやってくる。
自殺したアキは、一平の再婚相手の連れ子なのだ。
一平は朝陽に「なんとかする」と言い、数万円のカネを置いて帰って行った。
朝陽たちは、ニュースで夏月が義父を刺したニュースが流れていないことを確認し、一平からもらったカネを持って街に出た。
そこで夏月が欲しがったデジカメを購入する。
死んだ夏月の父が、毎年命日に夏月の写真を燃やして欲しいと言ったからだ。
3人はそのまま、香が勤めるホテルまで行く。
そこで香にランチを用意してもらい、その後浜辺に出る。
朝陽がデジカメでアキを撮影したのだが、誤って動画モードになっていた。
その動画を再生すると、後ろの崖から人が落ちるところが映っていた。
朝陽は動画を見て、すぐに殺人事件であると判断した。
そしてこの殺人事件をネタにして、犯人からカネを脅し取ろうと計画する。
朝陽は昇に接触して現金6000万円を要求するが、昇が「すぐには用意できない」と言ったため、しばらく待つことにした。
静と昇の仲はすでに冷え切っていて、不倫相手もいた静は離婚を望んでいた。
静の父は沖縄経済に大きな力を持つ一族の一人で、両親が死ねば静に莫大な遺産が入る
そのため、両親は事故ではなく昇に殺されたのではないかと疑っていた。
静は従妹の刑事の厳(江口洋介)に、両親が殺されたかもしれないと相談する。
だがすぐに、静は運転する車が暴走して事故死した。
その時昇は、二日前から大阪に出張中だった。
朝陽は昇の部屋に来ていた。
その部屋で、昇がかつて数学コンテストで獲った銀メダルを見かける。
そして昇に、僕は去年このコンテストで優勝したと告げ、さらに奥さんをどうやって殺したのかを尋ねる。
昇が話をそらそうとしていた時に、厳が部屋のチャイムを鳴らした。
それでもしつこく問いかけてくる朝日に、昇は「改めて説明する」と言い、厳を部屋に入れた。
一言で言えば、妻とその両親を殺して財産を奪う昇と、目撃者である中学生の朝日の心理戦であるが、この二人がかつて数学コンテストで上位成績を収めるほどの知能を持っている、と言う設定が巧くハマっている。
昇は緻密な殺人の計画を立てるのだが、中学生に偶然現場を目撃され、しかも自分と同等かそれ以上の知能を持っている。
そのため歯車が少しずつ狂わされてしまう。
お互い、そう簡単には相手がこちらの思惑通りに動かないことをわかりながらの駆け引きとなるのだが、岡田将生と羽村仁成の演技力が巧いため、どんどんストーリーに引き込まれてしまった。
羽村仁成の演技はやや過剰なようにも見えるが、逆に頭の切れる中学生は、こういう芝居掛かった仕草をするものかな、とも思った。
冒頭にも書いたが、昇と朝陽がなんの躊躇もなくどんどん突き進んで行く展開、そしてラストシーンは、あまり日本人には発想できない容赦のない展開である。
頼る者がいない夏月が、朝陽に抱く淡い恋心も切ない。
監督は金子修介であるが、そう言えば天才同士の駆け引きだった「デスノート」も、金子修介が監督であった事を思いだした。
45.ゴールド・ボーイ
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「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」
http://ksato.exblog.jp/242111415/
2024-03-16T00:05:00+09:00
2024-03-16T00:07:31+09:00
2024-03-14T18:44:09+09:00
ksato1
映画
リチャード・ギア、ダイアン・レイン、スーザン・サランドンなど往年の名優が出演しており、イタリア映画の「おとなの事情」のように、不倫がバレないように辻褄合わせをする会話で笑わせる作品かと思って期待して観に行ったのだが、まったく異なる大スベリの作品だった。
同棲中のカップルのミシェルとアレンは、友達の結婚パーティに出席していた。
女性参加者の間では、新婦の投げるブーケをミシェルが受け取る段取りが取られていたが、それを知ったアレンはブーケを無理やりキャッチしてしまう。
アレンはまだ結婚を前向きに考えられなかったのだが、そんな煮え切らないアレンに嫌気がさして、ミシェルは実家に戻ってしまう。
夜の小さな映画館。
鑑賞中に音を立ててポップコーンを食べていたサムは、まわりから顰蹙を買って席を移った。
それを見ていたグレース(ダイアン・キートン)は、サムを気遣って声を掛ける。
なんとなく意気投合した二人はカフェに行き、そこから安ホテルに行く。
しかし二人ともそんな状況になった事は初めてで、気まずい雰囲気の中で買ってきたチキンを食べるだけ。
やがてサムの提案で二人は夜の街を散歩して、自分たちの事を語り合った。
一方ハワード(リチャード・ギア)とモニカ(スーザン・サランドン)は、ホテルのベッドの上にいた。
モニカは関係を求めるも、ハワードにはその気がない。
4か月もお預けのままだとモニカは怒るが、もう関係を解消しようとハワードは部屋を出てしまう。
ハワードが自宅に戻ると、グレースがテレビを見ていた。
そして娘のミシェルが戻ってきて、両親にアレンに対する不満を打ち明ける。
アレンも自宅に戻って、どうしたらいいかを両親のサムとモニカに相談していた。
翌朝、グレースが提案してアレンの家族を食事に招くことになった。
まず、両家の両親が顔を合わせ、お互いの不倫相手だと気づくまでの前段階が長い。
90分強の作品で、両家が顔合わせするのは全体の2/3くらいが経過してからだ。
ここまででかなり飽きてしまうのだが、一番の笑わせどころである、お互いの不倫相手だという事がバレないように行動するシーンは、10分くらいしかない。
大肩透かしであきれてしまった。
そもそも、カップルが仲直りするための両家の顔合わせ、という部分で設定が破綻している。
両親の不倫が発覚する前に、アレンの家族がミシェルの家に着いた段階でもう、腫れ物に触るような微妙な空気になっている。
幸せいっぱいのカップルが、両親がそれぞれ不倫している事に気づいて一転ショックを受ける、という図式なら面白いのだが、すでにカップルの仲が危ういために両親の不倫はあまり重要ではなくなってしまい、若い二人を仲直りさせるという事が映画の主題になっていた。
それゆえ笑える箇所がほとんどない。
また、何十年もずっと付き合っているというならわかるが、70歳前後で付き合い始めた不倫カップルは少々気持ち悪いな、と思っていた。
制作者もその部分は同感だったらしく、サムとモニカの間には何もないのだが、そうなると不倫カップルとは言えない状態だ。
真面目で小心者の二人はそれでもおどおどするのだが、それを不倫カップルと言うのはさすがにちょっと無理がある。
ハワードとモニカも、一般的な不倫カップルのイメージとはほど遠かった。
コメディではなく、両親の4人が自身の人生観を自らシニカルに批判するという作品なのかもしれないが、セリフがどれもホンネではなくコンプライアンスを意識したかのようにタテマエだけで、深みがまったくなかった。
元々は1970年代に上演された演劇で、演出家が自ら監督をしたらしいが、個人的には観た後に説教臭ささだけが残る作品であった。
44.アバウト・ライフ 幸せの選択肢
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「DOGMAN ドッグマン」
http://ksato.exblog.jp/242111414/
2024-03-15T00:05:00+09:00
2024-03-15T00:09:17+09:00
2024-03-14T18:43:00+09:00
ksato1
映画
予告編を観た段階では、犬を操る闇の仕事人的なイメージだったが、そうではなく「JOKER」に近い作品だった。
ある晩、警官がトラックを止めた。
運転席には女装した男が座っていて、荷台いっぱいに犬が載せられていた。
男が負傷していた事もあり、警官は男を拘留した。
事情聴取を担当したのは精神科医のエヴリンだった。
男は下半身不随で車いすを使っており、ダグラスと名乗った。
ダグラスは少年時代、両親、兄と暮らしていた。
父は多数の犬を飼っていたが餌を与えず、かわいそうに思ったダグラスがこっそり餌を与える。
それを見ていた兄が父に告げ口すると、父は激怒しダグラスを犬のゲージに放りこんだ。
その後ダグラスは、何年もゲージの中で暮らすようになる。
やがて母は横暴な父に愛想を尽かし、ダグラスに詫びを入れて家を出て行った。
しばらくすると子犬が産まれる。
それを知った父と兄は子犬を散弾銃で射殺しようとするが、ダグラスは身を盾にして庇う。
しかし父は発砲、ダグラスの右手の小指が弾け飛び、さらに跳弾が腰に当たって倒れこんでしまった。
父を制して兄が家の中に入れると、ダグラスは小指を犬に託し、警官のところに持って行かせた。
駆けつけた警官に父と兄は逮捕され、ダグラスは施設に入る事になる。
跳弾で腰を撃たれたダグラスは車いすの生活となり、施設でも友達ができなかった。
そんなダグラスの心の拠り所となったのは、演劇の先生だった。
少し年上の先生にダグラスは恋心を抱くが、やがて先生は女優になるために施設をやめてしまう。
ダグラスも施設を出て、市の補助金を受けながら保護犬を引き取る施設を運営していた。
ある日ダグラスは、演劇の先生が出演する舞台を観に行く。
そこで先生がすでに結婚していることを知るのだった。
失恋を悲しむダグラスを犬たちが慰めてくれるが、その後市の担当者がやってきて、補助金が打ち切られ施設も閉鎖すると告げる。
ダグラスは犬たちと廃屋に移り住む事にした。
ダグラスは新しく仕事を探すがなかなか見つからない。
途方に暮れていると、ドラァグクィーンが歌う店の前を通りかかった。
ダグラスはそこで、自分も歌わせてほしいと交渉する。
店のマネージャーは断ったが、他のドラァグクィーンたちがダグラスに歌わせあげてほしいと言い出したため、ダグラスは週に一度ドラァグクィーンとして歌う事になった。
だがそれだけでは、犬たちを養う事はできない。
そこでダグラスは、犬を使って金持ちから窃盗することを考えた。
さらに、知り合いからギャングに脅されていると相談されると、犬にギャングを襲わせて知り合いを護ったりもした。
しかしその事が原因で、警察とギャングに狙われる事になってしまう。
面白くなりそうな設定ではあるが、ストーリー展開がかなり強引だ。
過酷な少年時代から、唯一の希望であった演劇の先生に失恋をするなど、追い込まれるダグラスの描き方は「JOKER」よりもいいと思う。
しかし少年時代、家を出た母親がなぜ父親を通報しなかったのかわからないし、そもそもどれだけ犬が人間に従順で賢かったとしても、あまりに人間に都合よく動きすぎである。
「JOKER」を意識しすぎているようにも見え、作品の出来のブレが大きい監督であるが、今回はダメな方に振れてしまったかなと思った。
43.DOGMAN ドッグマン
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「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
http://ksato.exblog.jp/242109745/
2024-03-14T00:05:00+09:00
2024-03-14T00:08:16+09:00
2024-03-12T10:32:17+09:00
ksato1
映画
しかし個人的には、欧米人が日本と中国をごっちゃにして世界観を考えた、かなり強引な作品の印象を受けた。
日本の中世らしき世界で、一人の女が赤ん坊と一緒に浜辺に流れ着く。
赤ん坊は左目を失っていた。
赤ん坊はクボと名付けられ、岸壁の洞穴で母のサリアツと一緒に暮らしていた。
クボは三味線を弾いて折り紙など自由に動かす不思議な力を持っており、近くの村でたびたび物語を演じ、人気になっていた。
クボの物語はサリアツから聞いているハンゾウと言う侍の物語だが、母は浜辺に流れ着いたときに心を壊してしまい、物語を最後まで語る事はなかった。
村の祭りの日、クボは仲の良い老婆のカメヨから、夜の灯篭を灯すイベントに参加するように誘われる。
心を病む母のために日暮れまでに帰宅していたクボだが、その日は灯篭を灯すために夜の祭りに参加した。
灯篭は死者をと話をするための儀式だと教えられたクボは、会った事のない父に話しかけようとする。
すると、謎の二人の女が現れ襲い掛かってきた。
二人は母の妹で、クボの右目を月の帝に捧げろと言う。
月の帝は母の父、クボの祖父で、父は月の帝と闘って命を落としていた。
戦闘中に母が現れ、父の形見の折れない刀、開かない鎧、割れない兜を捜せと言う。
母は最後の魔法を使い、クボが持っていたお守りとともにクボを遠くに飛ばした。
雪の中でクボは目覚める。
近くにいたのは、かつて久保が持っていたお守りのサルだった。
母がお守りを本物のサルにしたのだ。
クボとサルは刀、鎧、兜の三種の神器を求めて旅を始める。
ストーリーはこの後、父の家来であったと言うクワガタと出会う。
3人は冒険の中で三種の神器を捜し、ラスボスの月の帝と闘うと言う展開だ。
主人公のクボを、しっかり者のサルと天然キャラのクワガタが支えると言う構図だが、はっきり言って目新しさはない。
三味線で折り紙を操ると言うのも斬新なように見えるが、一般のアニメなどで似たような演出があったように思う。
三種の神器の発見、月の帝との対決も、どこかで見たようなエピソードで既視感がハンパなかった。
なぜこの作品が評価されているのかと言うと、やはりストップモーションアニメという部分か。
正直、見ていて3Dアニメかと思うほどの滑らかな動きで、とてもストップモーションアニメには見えなかった。ただ「JUNK HEAD」を観てからは、技術だけのストップモーションアニメを観てもあまり感動できなくなってしまった。
「JUNK HEAD」は動きはぎこちないが、逆にその部分をうまく利用して面白さを演出していた。
3D技術が進んでいる昨今、動きの滑らかさだけで評価されるのは難しいかな、と思った。
42.KUBO/クボ 二本の弦の秘密
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「ポーカー・フェイス/裏切りのカード」
http://ksato.exblog.jp/242109733/
2024-03-13T00:05:00+09:00
2024-03-13T00:09:16+09:00
2024-03-12T10:09:17+09:00
ksato1
映画
タイトルやティザーを見て「007/カジノロワイヤル」的な作品を想像していたのだが、まったく異なる薄っぺらい作品だった。
ジェイクは湖の近くのキャンプ地でポーカーで遊んでいた。
そこで掛け金のやり取りで揉めていると、地元の不良グループがやってくる。
不良グループはカツアゲしようとするが、ジェイクたちは機転を利かせて逃げ切った。
そこから彼らは親友となり、その後ジェイク(ラッセル・クロウ)はオンラインポーカーの開発で巨万の富を得る。
ジェイクは親友たちにも利益を分け与えるが、ここしばらくは連絡もなく疎遠になっていた。
そんな仲間を、久しぶりにジェイクが海辺の邸宅に招集した。
ジェイクの提案でポーカーをやることになるが、始めようとしたときに仲間たちの様子がおかしくなる。
ジェイクが仲間に毒を盛っていたのだ。
そしてジェイクは仲間が犯した罪を白状させようとする。
ポーカーは冒頭の少年時代以外、ほぼ登場しない。
「ポーカー・フェイス」も「裏切りのカード」もダブルミーニングで使われているのだが、どちらもかなりお粗末な使われ方である。
少々ネタバレになるが、妻と不倫している友人以外はハッキリ言って大した裏切りではない。
不倫をしている友人も含めて、毒を持って殺すレベルとは到底言えない。
さらにクライマックスシーンでは、かつての不良グループがジェイクの資産を狙って襲撃して来たりする。
アクションシーンで盛り上げるための挿しこまれたのだと思うが、あまりにも強引な展開で逆にドン引きしてしまった。
一説によると、製作途中で監督が放り出したため、主役のラッセル・クロウが無理やり完成まで持って行った、と言う事らしい。
それを知っていれば初めから観に行かなかった、と言うレベルの作品であった。
41.ポーカー・フェイス/裏切りのカード
※こんな本書いてみました。
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「ソウルメイト」
http://ksato.exblog.jp/242109432/
2024-03-12T00:05:00+09:00
2024-03-12T08:46:09+09:00
2024-03-11T20:55:01+09:00
ksato1
映画
見終わった後の感想は、期待を遥かに上回る作品で、ただただ感動の一言だった。
アン・ミソ(キム・ダミ)は美術館から呼び出されていた。
彼女がモデルとなった絵画がコンテストで入賞し、美術館は作者に連絡を取ろうとしたがメールの返信もなく、仕方なくモデルとなったミソを捜して連絡してきたのだ。
絵を見たミソは古い友人だが今は連絡を取っていない、と答えるが、美術館員は作者のブログにあなたの事が書かれていると話した。
ミソは、プリントアウトされたブログを持ち帰って読む。
ブログのタイトルは「夏の銀河」、ミソが初めて出会った夏にハウン(河銀)の名前を「銀河」と言ったことに由来している。
ミソは小学生の夏に、母と済州島に引っ越してきた。
母が彼を代えるたびに引っ越すため、ミソは学校に馴染もうとしない。
そんな中、同じクラスにいたハウンとは意気投合し、一緒に子ネコを拾った事で親友となる。
ミソはハウンの両親にも可愛がられ、母が他の街に行くときも済州島に残ってハウンの家にやっかいになった。
やがて二人は高校生となる。
ミソはハウン(チョン・ソニ)の家を出て、ゲストハウスで住む込みで働きながら美術を学ぶ学校に通っていた。
だがミソの絵は印象派のように個性的で、先生からもデッサンを無視するなと怒られる。
逆にハウンは卓越したデッサン力で美術の道に進めそうでもあったが、普通の進学校に通っていた。
思春期の二人は毎日のように放課後顔を合わせ、ミソはハウンの誕生日の前にピアスを開ける事を提案した。
しかしピアスの店でひと悶着あり、ハウンは片方の耳にしか穴を開けられなかった。
そこでミソがプレゼントしたピアスを、二人は一つずつ付ける事にした。
その後、ハウンは同じ学校のジヌを好きになる。
二人は付き合い始め、ミソはジヌにハウンを大切にして欲しいと言うが、ハウンのいないところでジヌはミソにキスをしてしまう。
ミソは、ハウンとジヌから距離を取るようになり、直後に付き合った彼と一緒に済州島を出てソウルで彼が通う美術学校に自分も通うと言いだした。
ハウンがミソを見送った時、二人は微妙な空気になっていた。
ミソがソウルについてすぐに、彼が浮気をしたことが発覚し、彼と別れる。
ミソは一人で住む部屋を借りて絵を描き始めたが、アルバイトを掛け持ちして疲弊する毎日だった。
だがハウンに送った手紙には、自分は絵を描きながらシベリア鉄道に乗って旅をして、モロッコを目指していると書いた。
それは二人が小学生の頃に話した夢だった。
しばらくして、ミソはハウンの家に遊びに行く。
ハウンは地元の大学を出て教師になっていた。
ハウンの両親もミソを歓迎し、二人は泊りがけで釜山に遊びに行くことにした。
だが宿泊する時、ミソが安いモーテルに泊まろうとすると、ハウンはせっかくだからもっとちゃんとしたホテルに泊まろう、宿泊代は私が出すから、と言った。
ミソはハウンの提案を受け入れ、それならば夕食代は自分が出すという。
しかし久しぶりの再会を喜んだハウンは、レストランで高いステーキを選択した。
メニューを見て困ったミソは、同じレストランでパーティを開いていたグループに掛け合ってワインを調達する。
だがハウンは、そんなミソを苦々しく思い苦言を呈してしまった。
二人はケンカ別れをしてしまう。
数年後、ミソはソウルでたくましく生きていた。
ハウンはジヌと婚約したが、ジヌは医師の勉強をするためにソウルに来ていた。
そしてジヌは、二人を仲直りさせようとミソと合うのだが、事業に失敗したミソの彼が自殺してしまい、ミソは自暴自棄でボロボロになる。
そんなミソを見捨てる事ができなかったジヌは、一時的に自分の部屋にミソを住まわせるのだが、ちょうどハウンがソウルに来てその場面を目撃してしまう。
大の親友だった二人が、思春期の恋愛から少しずつ歯車がかみ合わなくなり、やがて完全に決裂してしまう。
だが表面上とは異なり、二人は常にお互いの事を一番に考えていた。
知り合った時からお互いが、自分が持っていない相手のいいところに憧れつつ、同時に自分が持っていないことに劣等感も感じてしまう。
特にミソは自分の境遇と、ハウンが両親と仲がいい事の差を実感しているが、大好きなハウンと両親に気を使わせたくないので、常に気丈に振舞う。
そんなミソの気持ちをハウンも気付いており、気を使わない家族と同じように接したいと考えていた。
この微妙な感情のズレが、成長とともにどんどん大きくなっていく。
二人の心情変化の描き方が本当に見事で、ストーリーにどんどん引き込まれてしまった。
二人の卓越した演技力、特にミソ役のキム・ダミの演技は素晴らしい。
それに加えてネコを使って時間経過を表現するなど、ディティールの演出もきめ細かく、非常に完成度の高い作品と言っていいだろう。
韓国映画の実力を見せつけられたようでもある。
誰にでもおススメできるが、特に女性に見てもらいたい映画だ。
元々は中国映画のリメイク作品らしいので、機会があればオリジナル作品も観てみたい。
また、キム・ダミは「梨泰院クラス」で、天才少女のチョ・イソ役だったらしい。
リメイク版ドラマの「六本木クラス」は見ているが、キム・ダミが天才少女を演じていると言うのであれば、オリジナルの「梨泰院クラス」も見てみたいと思った。
40.ソウルメイト
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「ARGYLLE/アーガイル」
http://ksato.exblog.jp/242106973/
2024-03-11T00:05:00+09:00
2024-03-11T00:08:15+09:00
2024-03-08T10:41:36+09:00
ksato1
映画
この作品でもキレキレのアクションシーン、先の読めないストーリー展開を見せてくれている。
エージェントのアーガイルは敵の拠点であるクラブに潜入し、キーとなる金髪女性と接触を試みた。
しかしアーガイルの潜入は敵側にバレており、店にいる全員から銃口を向けられてしまう。
アーガイルは敵を倒してサポート役のキーラと逃亡を企てようとするが、店内にいた金髪女性にキーラが撃たれてしまう。
バイクで逃げる金髪女性を追うアーガイル。
激しいカーチェイスの末、先回りしていたアーガイルの相棒ワイアットがバイクに乗る金髪女性を素手でわしづかみにして捕らえる。
アーガイルとワイアットが金髪女性を尋問すると、彼女は自分に指令を出しているのがアーガイルの上司だと言い、毒を飲んで自殺してしまった。
これは、人気作家エリー・コンウェイのスパイ小説「アーガイル」の第4巻である。
エリーはすでに第5巻をほぼ書き上げ、母に内容をチェックしてもらうのだが、母はこの巻で完結させるためにもう1章必要だ、と言った。
母はエリーを手伝うためにシカゴからロンドンに行くと言うが、エリーは自分からシカゴに行くと告げ、愛猫のフィートと列車に乗り込む。
するとボックス席で向かいに座ったヒゲ面のヒッピー風の男が「アーガイル」を読み始めた。
その男が「ファンを装った男が襲ってくる」とエリーに言うと、男の言う通りに次々とエリーを襲撃する者が現れる。
そして男はエリーを護りながらパラシュートを開いて列車から脱出、エリーは気を失ってしまう。
ホテルでエリーが目覚めると、男はヒゲを剃ってさっぱりした姿になりエイダンと名乗った。
そしてディヴィジョンという組織がエリーを狙っているという。
理由は、エリーが書いた「アーガイル」が未来を予言しているためだ。
ディビジョンを潰すカギをハッカーのバクーニンが握っており、ディヴィジョンはそのカギを探していた。
エリーは執筆時の記憶をたどってエイダンとともにロンドンのバクーニンのアジトを訪ねるが、部屋はもぬけの空だった。
二人で捜索をするがそれらしき物は見つからない。
しかしエリーは、バクーニンが残したログブックがキーに行きつくヒントだと思い出す。
そこにディヴィジョンの追手が来襲、激しい戦闘の末二人はここでもなんとか逃げ延びる事ができた。
しかしその後、エリーはエイダンが誰かと電話をし、「(エリーを)必ず連れて帰るが今すぐにでも頭に銃弾をぶちこんでやりたい」と話しているのを聞いてしまう。
エリーはエイダンの隙を見て逃げ出し、両親と連絡を取ってロンドンの別のホテルで落ち合った。
両親に今までの一部始終を話すがにわかには信じてもらえず、バクーニンの部屋で見つけたログブックを見せる。
そこにエイダンが飛び込んでくるが、母はエイダンだけではなくエリーにも銃口を向けた。
この後、エリーは自分がエージェントのレイチェル・カイルで、かつてエイダンと相棒だったと知らされる。
ある事件がきっかけで記憶を無くした状態でディヴィジョンに捕らわれ、作家エリーの記憶を植え付けられていたのだ。
小説「アーガイル」はレイチェルが本当に行った行動をベースに書かれていたため、母に扮したディヴィジョンの幹部は、レイチェルに最後の1章を書かせようとしていたのだった。
ストーリーはここから、エリーが少しずつレイチェルの記憶を取り戻しながら、エイダンとともにディヴィジョンをつぶすカギを捜索する展開になる。
エリー=レイチェルと判明するまでのアクションシーンもなかなかだが、判明してからの展開はスピーディで最後までスクリーンに釘付けになってしまった。
キングスマンにつながるシリーズになるようだが、次回作ももちろん期待したい。
39.ARGYLLE/アーガイル
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「52ヘルツのクジラたち」
http://ksato.exblog.jp/242106359/
2024-03-10T00:05:00+09:00
2024-03-10T00:05:03+09:00
2024-03-07T17:31:02+09:00
ksato1
映画
作品のブレが大きい監督だが、主演が杉咲花という事で期待して観に行った。
三島貴瑚(杉咲花)は、空き家となっていた大分の祖母の家をリフォームして生活を始めていた。
祖母が派手な人だったこともあり、住民は貴瑚の事をあれこれ噂していた。
そんなある日、貴瑚は海岸で髪の長い少年と出会う。
少年はまったく口を聞かなかったが、雨に降られたため貴瑚は少年と自宅に戻り、自分と彼の服を乾かそうとした。
貴瑚が少年の服を脱がすと、少年の体は痣だらけだった。
その理由を尋ねようとすると、少年は上半身裸のまま雨の降る外に飛び出して行ってしまった。
家のリフォームを担当してくれた村中(金子大地)によると、少年はおそらく琴美(西野七瀬)の子供だろうという。
琴美は中学のときは学校でも人気者だったが、アイドルを目指して福岡に行った後、子供を妊娠して大分に戻ってきていた。
その後は食堂で働いてはいるが、子供をほとんど外出させず、学校にも通わせていないという。
貴瑚は琴美に会って話を聞こうとするが、琴美はそれを拒否、貴瑚が無理に話そうとすると、あの子はムシだ、あの子が生まれたために自分の人生はメチャクチャになったと吐き捨てて立ち去ってしまった。
貴瑚は大分に来る前、3年前のを思い出していた。
その頃貴瑚は、母(真飛聖)の夫である義父が寝たきりのため、高校卒業後ずっと介護をしていた。
自ら動くことはほとんどできない義父のために早朝から深夜まで、ほぼ24時間介護を行い、社会から断絶される生活が続いていた。
ある日、義父が危篤状態になると母から、「あんたが死ねば良かったのよ」と罵倒され殴られる。
貴瑚の少女時代から母はネグレクトだったため、貴瑚は絶望してトラックの前にふらふらと歩みだしてしまう。
そんな貴瑚を救ったのは、高校時代の親友の美晴(小野花梨)と美晴の同僚岡田安吾(志尊淳)だった。
岡田安吾は母親に縛られている貴瑚を心配し、実家から自立するために手伝いをしてくれた。
貴瑚は安吾を安さんと呼んで慕うようになり、安さんは貴瑚をキナコと呼んでいた。
ある晩、貴瑚は安さんに思いを告げるが、安さんはそれを断る。
その後貴瑚は、勤め先の御曹司新名(宮沢氷魚)と知り合って付き合うようになる。
新名からタワーマンションを与えられて幸せそうな貴瑚だったが、安さんは新名はきなこを幸せにできないから別れる事を勧めてきた。
ネグレクトによる児童虐待、ヤングケアラー、性同一性障害など、現代社会の問題点をテーマにした作品だが、途中までは正直ちょっと盛り込みすぎではないかと思った。
主役は貴瑚であるが、中盤は安さんの性同一性障害の方がクローズアップされる。
この貴瑚と安さんの関係もかなりうまく描けているので、こちらを主題にした方がよかったんじゃないか、とも思ったのだが、ラストで貴瑚が大分で知り合った少年を抱きしめるシーンで、貴瑚のそれまでの思いがすべて解放される。
貴瑚と美晴の偶然の出会いがご都合主義的であったり、貴瑚が独り立ちをした後実家がどうなったのかが描かれていないなど少々強引な部分もあるが、映像、音楽とも美しく、素直に感動した作品だった。
38.52ヘルツのクジラたち
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オレ的日本アカデミー賞予想2024 結果はっぴょー!
http://ksato.exblog.jp/242107602/
2024-03-09T09:10:00+09:00
2024-03-09T09:10:02+09:00
2024-03-09T09:10:02+09:00
ksato1
未分類
(ほぼだいたい)毎年予想をしているので、一応答え合わせ。
ただ、「予想」とは言っても最優秀を当てに言っている訳ではなく、自分の中での最優秀と合っているかどうかを確認することが主目的だ。
だから観ていない作品およびその出演者に印を打つことはない。
今回は9部門のうち7部門を一点予想して5部門で的中、一点予想的中は4部門だった。
外れた中で唯一納得できるのは、主演男優賞の役所広司。
ハッキリ言って、構成的には箸にも棒にもかからない「PERFECT DAYS」だが、それがそこそこ観られるようになっていたのは役所広司の存在感のある演技によるものだ。
ほとんどセリフのない役だったが、それでも行間に主人公の思いがにじみ出ていた。
個人的には、敗戦で落ち込んでいた日本中の思いを背負ってゴジラに立ち向かう神木隆之介の演技が素晴らしかったと思うが、カンヌでも役所広司は主演男優賞を受賞しているのでここは納得と言う感じだ。
その役所広司の演技を引き出したという事で、監督賞もヴィム・ベンダースが受賞したという事になるのだろうが、これは各映画会社の思惑が大きく働いたと思う。
週明けに発表される米アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされており、万一こちらで受賞した場合、「日本では受賞していないのか、やっぱりレベルの低い国だ」となるのが怖かったのだろう。
日本アカデミーの会員はほとんどが映画配給会社の社員なので、後々の海外との交渉も考えて、ビッグネームのヴィム・ベンダースに投票したと思われる。
監督賞も本来なら「ゴジラ-1.0」の山崎貴だと思うが、こちらは米アカデミー賞でノミネートされているのが視覚効果賞で、これはグリグリ二重丸でほぼ当確。
そのため「ゴジラ-1.0」は、脚本賞をはじめ撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞など制作側の賞をほぼすべて受賞している。
これで米アカデミー賞との整合性を取った、という事になるのだろう。
なお、制作側の賞で「ゴジラ-1.0」が唯一受賞できなかったのは音楽賞だ。
では何が受賞したのかと言うと、「BLUE GIANT」だった。
アニメ作品で原作を読んでいなかったためスルーしてしまったが、劇場公開時から作品の評価はかなり高く、正直スルーしてしまったのをかなり後悔している。
機会があったらどこかで押さえておきたい。
そして今回一番疑問なのは、安藤サクラの2冠だ。
もちろん、安藤サクラは演技力のある日本を代表する女優だが、今回受賞した2部門とも最優秀にはふさわしくない。
なぜなら、映画を観た人ならわかると思うが、主演女優賞を受賞した「怪物」の主演は子役の二人で、安藤サクラはどう見ても主演ではなかった。
もし「怪物」が助演女優賞の受賞だったら納得できただろう。
また、助演女優賞の「ゴジラ-1.0」は、安藤サクラが映っていたのはおそらく作品全体の1/4以下で、それほど重要な役どころと言うわけでもなかった。
それで助演女優賞と言えるだろうか?
演技力のある女優だけに、安藤サクラ自身が一番、今回の受賞を疑問に思っているのではないかとも思う。
予想した時にも書いたが、本来であればどちらも今回はノミネートされていないが、主演は「月」の宮沢りえ、助演は「キリエのうた」の広瀬すずだ。
それ以外はあり得ない。
なぜかこの2作品は、今回ほとんど優秀賞を受賞していないため、最優秀の投票も当たり障りのない安藤サクラに票が集まったのだろう。
ちなみに、「キリエのうた」はニッポン放送のリスナー投票で決定される話題賞の作品賞を受賞している。
毎年この賞はテレビ局が制作し、CMや特番などがメディアにバンバン登場した作品が受賞するケースが多い。
過去3年は以下で、すべてアニメ作品だ。
ONE PIECE FILM RED
シン・エヴァンゲリオン劇場版
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
今年受賞した「キリエのうた」はかなり色合いが異なる作品で、この作品こそ本当の映画ファンに支持された作品であることが証明された結果になった。
今年もかなり恣意的な受賞が多かった日本アカデミー賞であるが、予想した時にも書いたがいずれ、本当の映画ファンの思いが反映されるような賞になって欲しい。
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「落下の解剖学」
http://ksato.exblog.jp/242105648/
2024-03-08T00:05:00+09:00
2024-03-08T00:09:16+09:00
2024-03-06T15:58:02+09:00
ksato1
映画
予告編を観たときにはミステリーかと思ったが、基本は法廷劇で、ヒューマンドラマの部分も強い作品だった。
ドイツ出身の作家サンドラは、ロンドンでやはり作家でフランス人のサミュエルと知り合い結婚する。
現在はフランスのグルノーブル郊外の山荘で、盲目の息子ダニエルと3人で暮らしていた。
ある日サンドラは、学生の論文執筆のための取材を受けるが、夫が邪魔するかのように大音量で音楽を掛け始めたため取材を中断する。
ダニエルは盲導犬と一緒に散歩に出かけるが、帰宅すると家の前に誰かが倒れていることに気づく。
ダニエルはすぐに、それが父のサミュエルだとわかった。
警察の検死によると、サミュエルには頭部に傷があり、それが落下時に着いたものか、あるいは落下中に着いたものか判別ができなかった。
サミュエルは山荘を民宿に改装すべく、自ら屋根裏部屋を工事していた。
サンドラはその間2階の自室で執筆後に昼寝をしていたのだが、警察は物置の壁に残った血痕が自然落下ではつかない角度にあると判断し、サンドラがサミュエルを殺害したと考える。
サンドラの腕に着いたあざ、ダニエルの事件前後の記憶があいまいである事に加え、サミュエルのPCから事件前日に夫婦が激しく口論した音声データが見つかり、警察はサンドラの逮捕に踏み切った。
ストーリーはこの後法廷に移り、事件までの家族の過去が少しずつ明らかにされていく。
元々作家であったサミュエルがなぜ山荘を民宿にしようとしたのか、そしてなぜ自ら工事を行っていたのか。
そして、二人が激しく口論するようになったのはなぜか、などが、法廷の証言で明かされていくのだが、すべての原因がダニエルが視力を失ったことにつながっていく。
この、過去に何があったかを明らかにする見せ方が秀逸だ。
何も知らなかったダニエルは、自らが関係する両親の赤裸々な過去を知らなければならなくなる。
父を失った直後の少年にはかなりハードな内容で、ダニエルに感情移入して心が潰されそうになった。
クライマックスまでのヒリヒリ感に比べ、ラストはやや拍子抜けの感もあったが、それでもかなり満足した作品だった。
盲導犬の演技が話題になっているが、個人的にはそれに加えて挑発的に振舞う検察官の演技力も、作品全体に大きく機能していたと思う。
37.落下の解剖学
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「コット、はじまりの夏」
http://ksato.exblog.jp/242105485/
2024-03-07T00:05:00+09:00
2024-03-07T00:10:17+09:00
2024-03-06T10:32:34+09:00
ksato1
映画
セリフが少なくとても静かな作品だった。
1981年のアイルランドの田舎町。
コットは両親、ティーンエイジャーの二人の姉、幼い弟と一緒に暮らしていた。
家族はとても幸せとは言ない状況で、父はまともに仕事をせず、愛人がいて昼から酒を飲み、賭けに負けて飼っていた牛を取られてしまったりしていた。
そして子供たちにも威圧的に振舞う。
母は弟がまだ小さいうえに、5人目の臨月だった事もあり、コットを含めた女の子3人の面倒に手が回らない。
学校に持っていくランチも作れないときがあった。
姉二人は年が近かったこともあり仲が良かったが、少し年が離れていたコットは家族の中でも孤立していた。
自分の意見を主張することはなく、学校でも友達がいなくて孤立している状態だった。
そして夏休みがやってくる。
母が臨月という事もあり、コットは母の親戚夫婦に夏休みの間預けられることになった。
何も言わずに父に連れられ、ショーンとアイリン夫妻の家にやってくる。
父は夫妻に素気なく挨拶をして、すぐに帰ってしまった。
ショーンとアイリンの間にも必要以上の会話はない。
だが、アイリンはコットに優しく接してくれた。
父がコットの荷物を降ろし忘れて帰ってしまったため、アイリンは家にあったお古の子供服をコットに着せてくれる。
アイリンは言葉数は少なかったが、常にコットに寄り添ってくれて家事や牛の世話の仕事を一緒に行った。
コットは少しずつアイリンに心を開くようになる。
しかしショーンはコットはおろか、アイリンにもほとんど話をしない。
そのためショーンには父と同じイメージを持っていた。
アイリンはコットに「家族で隠し事をしてはいけない」と言うが、実はアイリンはコットに話していいないことがある。
それは夫婦がかつて、子供を失っている事だ。
ストーリーとしてはこの部分がカギとなりネタバレにもなってしまうが、序盤でコットがお古の子供服を来た時にだいたい想像がつくので問題はないだろう。
おそらく子供を失ったことが原因で、夫婦間は微妙な関係になって会話も少ないのだ。
コットも最初から薄々感づいていたのだと思うが、中盤でわざわざその事をコットに教えてくれるおせっかいがいる。
コットが二人にそのことを確かめた夜、ショーンがコットを海辺に誘って話をする。
そのシーンがとても胸に沁みる。
最初から最後までストーリーは想像通りに展開するが、ラストは感動した。
コットだけではなく、極力出演者オンセリフを減らす演出が、逆に一つ一つのセリフをくっきりと浮き上がらせている。
そして終始戸惑う演技を見せる、コット役のキャサリン・クリンチの演技が素晴らしかった。
こういう映画の作り方もあるのかと、勉強させられる作品だった。
36.コット、はじまりの夏
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「弟は僕のヒーロー」
http://ksato.exblog.jp/242104791/
2024-03-06T00:05:00+09:00
2024-03-06T00:09:17+09:00
2024-03-05T10:25:33+09:00
ksato1
映画
ダウン症の弟を恥ずかしいと思った思春期の兄の話である。
ジャックの家族は両親に連れられて、大型スーパーの駐車場に来ていた。
両親はいつも家族間の重要な話をするときは、この駐車場で行う。
そこで両親が子ども3人に伝えたは、新しい家族ができる事である。
二人の姉を持つジャックは、新しい家族が弟と聞き男が増えると大喜びする。
やがて弟のジョーが生まれた。
両親は子ども3人に、ジョーは染色体を少し多く持って生まれた特別な子供だと告げる。
弟に期待していたジャックは、ジョーが特別なスーパーヒーローではないかと思った。
しかし弟はちょっと変わった行動を取るが、ジャックが思っていたようなスーパーヒーローではなかった。
ジョーは染色体を持つダウン症で、社会的には身体障がい者となるが、ジャックにとってジョーはステキな弟だった。
やがてジャックは成長し、実家を離れた学校に進学することになる。
そこで憧れの女の子と仲良くなるチャンスを得るが、ついついジョーの存在を隠してしまい、「弟は死んだ」と嘘をついてしまう。
そしてこの最初の嘘が、次々と新しい嘘を生み出していくことになってしまう。
図式としては、ジャックがダウン症の弟を恥ずかしく思い、それをみんなに隠すために嘘を付く、というストーリーだ。
だが、実際には誰一人ダウン症の障がい者を馬鹿にする者はおらず、単純にジャックの思い込みだけ、と言う展開になっている。
思春期に恋する人にカッコよく見られたい、と言う心情もたしかにわかる。
ただ現代においては、「大変じゃない?」と心配はされる事はあっても、障がい者を馬鹿にする者などいないと思う。
昨年、やはりダウン症の弟のエッセイを元にした「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」がドラマ化されたが、そこでも主人公は周囲から心配されることに違和感を感じ、弟は特別じゃない、と思う事がテーマだった。
「家族だから愛した~」は、ダウン症の弟についてはすぐに違和感を感じなくなるが、父が亡くなり母が車いす生活になる、など次々と家族に関する問題が発生するのだが、主人公が行動力で一つずつ乗り越えていくと言う作品だった。
整理して考えると、この作品も主題は「ダウン症の弟」ではなく、ジャックが「友達に知られたくない事を隠して嘘を付いた」という事になる。
「知られたくない事」が、「自宅がいまだに汲み取り式便所」でもよかったのだ。
そのため私は、「弟がダウン症である事を隠さなくてもいいのに」と思いながら観てしまったので、主人公のジャックにあまり感情移入できなかった。
実話をベースにしているために、感動を引き出すための演出を「盛る」事もしていないのだとも思う。
ラストはホッとしたものの、ちょっとストレートに展開し過ぎて、期待したほどの感動はできなかった。
35.弟は僕のヒーロー
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「梟-フクロウ-」
http://ksato.exblog.jp/242104118/
2024-03-05T00:05:00+09:00
2024-03-05T00:10:19+09:00
2024-03-04T10:14:22+09:00
ksato1
未分類
盲目の医師ギョンスは、ある日宮廷に関係する患者の病名を見事に言い当てたため、宮廷御用達の鍼灸師になれるチャンスを得た。
ギョンスは、病気の幼い弟のためにその命を受ける事にするが、1か月間住み込みで研修を受けなければならなかった。
ちょうど国王仁祖の長男ソヒョン世子夫妻が、人質となっていた清国から宮廷に帰国するタイミングと重なっていた。
ギョンスは王の侍従医であるヒョンイクにも気に入られ、ソヒョン世子夫妻からも信頼を得ていた。
しかし宮廷では陰謀が渦巻いていた。
仁祖は8年前、ソヒョン世子が人質となった丙子の乱で清に負けた屈辱を忘れていなかったが、当のソヒョン世子は8年間の清での生活で、西欧の文化も取り入れた清の社会に感化を受け、李も変革するべきだと主張した。
親子の仲は断裂し、仁祖の怒りは頂点に達した。
そして侍従医のヒョンイクに、ソヒョン世子の毒殺を命じる。
ヒョンイクは命令通り毒殺を実行するが、偶然ギョンスがその現場を「目撃」してしまった。
映画館の作品情報を見た段階では、盲目のギョンスが感じた音や匂いなどからソヒョン世子殺しの犯人に迫るミステリー作品かと思った。
しかしそうではなく、目撃者としての痕跡を残してしまったギョンスが、目撃者を捜索する仁祖から逃れると言う内容だった。
構成としては、キーとなる登場人物が前半でほぼ出そろっており、はっきり言って目撃者の捜索が始まるあたりから結末がわかってしまう。
そのため、仁祖と手下たちが目撃者を追い詰めるのがこの作品の見どころになるのだが、正直その部分がやや甘いかなと感じた。
もう少しギョンスの「盲目」と言う部分や、ソヒョン世子の妻カンビンと息子を巧く使うことができのではないかとも思った。
34.梟-フクロウ-
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「テルマ&ルイーズ(4K)」
http://ksato.exblog.jp/242102160/
2024-03-04T00:17:00+09:00
2024-03-04T08:47:36+09:00
2024-03-01T12:17:59+09:00
ksato1
映画
アーカンソー州のレストランで働くルイーズ(スーザン・サランドン)は、親友のテルマ(ジーナ・デイヴィス)と週末に旅行に行く計画を立てていた。
レストランのオーナーが別荘を手放すため、それまでは従業員が自由に使っていいことになっていたためだ。
テルマは若くして結婚した専業主婦だが、夫からモラルハラスメントを受けていたものの、恋愛経験もほとんどないため夫に言われるがままに暮らしていた。
ルイーズはそんなテルマを連れ出そうとしたのだ。
テルマは夫が怖くて、旅行に行くことを言い出せないまま二人は出発する。
夜遅く、途中のダイニングバーでテルマは自宅に電話をするが、夫はまだ帰宅していない。
好き放題をする夫にテルマは呆れ、ついつい羽目を外してダイニングバーで声を掛けられた男とダンスを踊り続ける。
ルイーズは会計をして出発しようとするが、テルマは見当たらない。
ルイーズが二人を探すために店の外に出ると、テルマは駐車場でレイプされかけていた。
ルイーズは思わず、テルマの荷物にあった拳銃で男を撃ち殺してしまう。
二人はその場から逃げ出すが、テルマは自分がレイプされそうだったと事情を話して自首しようと言う。
しかしルイーズは、あんたは一晩中店で男とチークを踊っていた、レイプされそうになったなんて話を誰も信用しないと、テルマの提案を却下した。
ルイーズはそのまま、メキシコに逃亡しようと考えていた。
ボーイフレンドのジミーに、後で返すから自分の預金と同金額を送金してほしいと連絡をする。
ジミーは詳しい事情を聞かず、送金を約束してくれた。
しかしその間、テルマが若い男(ブラッド・ピット)に引っかかっていた。
男はJ.D.と名乗り、自分は学生でオクラホマシティまで乗せてほしいと言う。
だがルイーズは当然拒否、テルマもJ.D.を気の毒そうに見ていたが、ルイーズの判断に従った。
その後ルイーズが、ジミーからの送金を受け取ろうとすると、ジミーがその場に現れた。
ジミーが指輪を出してプロポーズをするものの、ルイーズは今は別れなければならないと断る。
二人は一晩を一緒に過ごすが、その後ジミーは何も言わずに納得し、指輪だけは受け取ってほしい、ここで君と会ったことは誰にも言わないと言って去って行った。
その間テルマは、追いかけていたJ.D.と一晩を過ごしていた。
夫以外と寝たことがないテルマは、優しくしてくれるJ.D.に夢中になってしまう。
そしてテルマが隙見せた間に、J.D.はルイーズがジミーから受け取った虎の子のカネを持ち逃げしてしまう。
世間知らずのテルマの行動が原因で、二人はどんどん最悪の方向に追い詰められていく。
しかしルイーズは、決してテルマを見捨てようとしない。
テルマは自分がすべての原因であることがわかっているので、どうしていいかわからないのだが、ある瞬間から吹っ切れる。
そこから二人は、縦横無尽に駆け抜ける。
このあたりの描き方が秀逸で、さすがリドリー・スコットと言った感じだ。
リドリー・スコットは「エイリアン」や「ブレードランナー」、「ブラックレイン」、そして最近の「ナポレオン」など重厚な作品のイメージが強いが、こういう作品も撮っているのは意外だった。
33.テルマ&ルイーズ
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