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「THIS IS IT」

要するにコンサートのメイキング映像を映画にしただけだろ、と思ってスルーしていた「THIS IS IT」
しかし聞く人すべてが「素晴らしかった」と言う。
えーっ、ホント?
たしかに、映画館に行くたびに「THIS IS IT」はほぼ満席状態だった。

極めつけは、会社で目の前に座っている2年目のK君だ。
『THIS IS IT』、聞く人がみんな褒めてるんだよね」と私が何気につぶやいたところ、「そりゃそうですよ、督誌さん!」といきなりアツい口調で食いついてきた。
「僕は全盛期こそ知りませんが、マイケル・ジャクソンのファンなんです!」
あ、ああ、そうですか、そりゃ存じ上げませんで・・・。
「きっといい作品に決まってます! 僕も近いうちに観に行きます!」
そして数日後、「THIS IS IT」を観てきたK君によると、やはりたいそういい作品であったそうな。

そんな事が昨秋あったのだが、わずか1ヶ月のみ公開という事で、ついつい観そびれてしまった。
すぐにブルーレイで発売されるとの事だったが、我が家にはブルーレイを再生するプレイヤーがない。
ちょっと後悔していたのだが、なんと再上映されるとのニュースが。
という事で、いろいろな事よりも優先順位を上げて早速観に行った。

で、感想はというと、たしかにいい作品だ。
マイケル・ジャクソンを堪能すると言うよりも、マイケル・ジャクソンをはじめとした「THIS IS IT」に掛けるコンサートスタッフ全員の情熱を堪能する映画と言えるだろう。

作品はオーディション風景から始まる。
スタジオでのレッスン、コンサート会場で流す映像の収録と続き、最後はステージを使ってのリハーサルへと移る。
この構成がとても巧い。
間には楽曲のほか、スタッフがアツい思いを語るインタビューも差し込まれる。
歌い、踊るマイケルの姿を追うカット割りも絶妙だ。
ステージリハも少しずつ本番に近くなり、だんだんとコンサートが完成に近づく臨場感が伝わってくる。
映画を観ているうちに、ああ、オレもこの「THIS IS IT」というコンサートを観たかったな、と思わされてしまう。

もしマイケルが急逝せず、無事コンサートが行われていたと仮定する。
それでも十分評価された作品に違いない。
再上映されて、本当によかったよ。
80年代に「ベストヒットUSA」やFM TOKYOの「POPS BEST10」が好きだった人なら共感できるんじゃないかな。

6.THIS IS IT




by ksato1 | 2010-01-13 22:23 | 映画 | Comments(0)