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2012

いやスゴイ、スゴイよ。
もうスゴイの一言しかない。
上映が終わった後も、出口に向かう人々はみな「凄かったねー」「凄かったなー」と話していた。
カタストロフィー物もそんなに多く見ているわけではないが、この映画を観てしまったら他の映画が本当に大したことなく見えてしまうだろう。

ニュートリノによって地球の核が異常に熱せられるというのはともかくとして、それにより地殻が崩れるという設定がイマイチ理解できない。
核が熱せられたら地殻が崩壊するよりまず、地上、海底、すべての火山が噴火するでしょう。
だから最初の1時間くらいは、地球がどういう形で破滅の危機を迎えるのか想像できなかったりする。

だがいざ崩壊が始まったらすごい。
息をもつかせぬ展開とはまさにこの事だ。
もう火山と崩壊のどっちが先かなんて、どうでもよくなってしまう。

主人公のジャクソンは大金持ちの運転手をしているので運転が巧い、という設定なのだろう。
このジャクソンが運転する車は、もう道が崩れて後輪が落っこっちゃってるだろー、て言うくらいギリギリのところで逃げまくる。
なんか宮崎駿のアニメによくあるようなシーンだ。
そして「いくら運転手でもこんな運転はできんだろう」というツッコミを入れる隙もないほど、激しい展開になる。

車だけでなく飛行機が飛び立つシーンも手に汗握る「ギリギリ感」で、まるで「インディー・ジョーンズ」か「ダイ・ハード」を観ているようだ。
もちろんこの映画では笑いはほとんどないんだけど。

それでいて細かい辻褄を結構合わせている。

取り急ぎ逃げたのは小型機で、それじゃ逃げ切れないだろうと思っていたら、途中でなんとか大型機に乗り換える。
陸地が壊滅状態で給油ができなくてどうするんじゃと思ったら、とある理由で目的地にたどり着く。
大金を払えるものだけ助かる仕組みである事にも、正当な理由がある。
その仕組みを開発するために莫大な資金がかかっており、それを捻出する必要があるからだ。
誰かがこの機会に大儲けをしているわけではない。
そりゃそうだ、地球がなくなっちゃたらお金なんて持ってても意味ないんだからね。

みんなが目的地にたどり着いてからも、全然安心させてくれない。
ああこれでこういう結末か、と思わせておいてまだまだ引っ張る。
登場人物もバンバン離脱していく。

その上さらに、ここそこに家族愛、人類愛も散りばめられている。

実は観に行ったのは公開翌日の夜だ。
この間、いろいろと書くことを考えたものの、結局いい言葉が浮かばなかった。
だからとても安っぽい説明になってしまった。

でも2時間半を超える作品だが、観て損はない。
と言うより、時間を作ってでもぜひ観に行くべき作品だ。


91.2012





by ksato1 | 2009-12-03 19:32 | 映画 | Comments(0)