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「しんぼる」

松っちゃんの監督作品第2弾「しんぼる」
すでに各方面で言われている事だが、内容的に映画にするにはちょっと無理がある。

「大日本人」は、エンディングにつながるラストのオチ以外は結構好きだった。
ただ「大日本人」が海外で受け入れられなかったため、今回はできるだけセリフを少ない作品にしたらしい。
それはそれでいいと思うが、謎の部屋からの脱出というワンテーマで押し切るのはやはり苦しかったか。

映画自体約90分と長くはないのだが、それでも間延びしている。
例えば前半の寿司のシーン。
もう最後は醤油のオチってわかっているのに、延々寿司を食べるシーンが流れる。
時間的には数分かもしれないが、オチが見えているだけに観る方はかなりツラい。

また、松っちゃんが様々なアイテムを与えられそれを駆使して脱出を試みるのだが、どう考えてもそれじゃなくてあっちでしょ、というアイテムが画面に映る。
ズバリ言って盆栽なのだが、それに気付かないのもボケの一つで最後には使うのかなー、と思いきや、思いっきりスルー。
中には面白いアイテムの使い方もあるし、細かいボケには笑えるものもあるのだが、間延びしている事も含めて観ているうちにイライラしてくる。

ラストのオチは、想像の範囲内で、まあそれほど悪いものではない。
しかし伏線が1本しかなくしかも非常に弱いため、オチも生きてこない。
せっかくなら最後のオチのための伏線で、もっと時間をたっぷり使えばよかったのに。

そうそう、タイトルを「しんぼる」にしているのは、ちょっと好きかも。


81.しんぼる





by ksato1 | 2009-10-21 09:23 | 映画 | Comments(0)