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ギンレイのカード更新

年間会員が切れる当日に、ギンレイホールに更新に行く。
調べたら今年2回目だった。
今年はあんまりいい映画がかからないので、いっその事更新やめちゃおうかと思ったが、もう1年様子を見る事にした。
せっかくオフィスの近くにあるしね。

で、ついでに映画を観る。

1本目は「バンク・ジョブ」
1971年にイギリスで起きた強盗事件を基にした映画だ。
小さな銀行の貸し金庫を狙ったこの事件は、被害額300万ポンド以上と言われているが、実数は把握できていない。
なぜかと言えば被害者が皆、被害届のリスト提出を拒んだからだ。
そして数日間トップニュースとして取り扱われた後、この事件は突如報道されなくなった。
イギリス政府から「D通告(国防機密報道禁止令)」が出たからだ。
第二次世界大戦後、数回しか発令され事のない「D通告」、その一つがこの事件であった。

当時の関係者が匿名で事実を話したとの事で、映画は9割が事実に基づいているものらしい。
最初は素人ギャングが金庫破りをやらかすドタバタ喜劇モノかと思ったが、盗み出した「モノ」を巡って、その関係者が激しい駆け引きを繰り広げるクライム・サスペンスだった。
事実を基にしているだけに痛快などんでん返しなどは用意されていないが、関係者それぞれの思惑をうまく表現していて最後まで楽しめる。
まってく期待していなかったのだがかなり面白かった。

2本目は「その土曜日、7時58分」
監督はシドニー・ルメットだ。
巨匠の作品だが、個人的にはちょっと好きになれない。

カネに行き詰った冴えない弟ともに、両親の小さな宝石店に押し入ることを計画するアンディ。
この宝石強盗計画が失敗し、事態は最悪の状況へと転がり続ける。
その中で、家族がそれぞれにずっと思っていた感情をぶつけ合う。

途中まで進んだストーリーをうまく巻き戻し、それぞれの感情を表現する手法は、絶妙だと思う。
また題材としても非常に面白い。
だが、いかんせんストーリーが重すぎる。
最初から最後までほとんど光が見えないので、観ているのがとてもつらかった。
安易な展開、結末にしなかったのは、リアリティを追求した結果だとは思うのだが、「生きるってなんてつらい事なんだろう」と、暗い気分で劇場を出る事になってしまった・・・。
ストレートにはオススメできない映画だ。

41.バンク・ジョブ
42.その土曜日、7時58分




by ksato1 | 2009-05-27 21:02 | 映画 | Comments(0)