コッポラの胡蝶の夢
老いさらばえて、周りには誰もいない孤独な人生。
ドミニクは絶望して自殺を図るのだが、雷に打たれ病院に運び込まれると、なぜか体はどんどん若返って行った。
中年の男なら(女性も?)誰もが憧れる「人生のやり直し」がテーマという事で、勢いで観に行った。
人生のやり直しと言ってもタイムスリップではない。
だから、この後の歴史をあらかじめ知っていると言う訳ではないのだが、単純に若返るだけではなく超人的な頭脳を身に付けている。
前半は、ドミニクの復活した肉体と超人的頭脳に気づいて、それを戦争に利用しようとするナチスの手から逃げ延びるサスペンスタッチ。
そして後半は、恋愛と哲学がテーマになる。
前後半のテンポの違いにややとまどうが、全編を通してファンタジックな雰囲気が溢れていて非常にオシャレな作りになっている。
私のような「なんちゃって」ではなく、きちんとした映画ファンの人ならばきっと堪能できるだろう。
私もキライな作品ではないけどね。
96.コッポラの胡蝶の夢