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うた魂♪

この映画だけは、どんなに仕事が忙しかろうが、腰が本当に痛くて痛くて死にそうだろうが、必ず観に行かなければならない。
夏帆主演の「うた魂♪」だ。

夏帆がかわいければ映画はつまらなくてもいいか、と思いながら観に行った。
実際「東京少女」は、映画というよりはSPドラマという感じだったし。

で、夏帆はかわいかった。
いい年こいて変態だとなじられようがなんだろうが、夏帆はやっぱりかわいい。
スクリーンから彼女の魅力が存分に伝わってきた。

しかしこの映画はそれだけで終わらない。
内容も十分見ごたえがあって面白かった。

七浜高校合唱部のエースだが自惚れが強く妄想入っている主役のかすみをはじめ、キャラが確立している。
親友の一人は生真面目で責任感が強く、いかにも合唱部の部長になりそうな子だ。
もう一人の親友は副部長で、部長をサポートしながらもみんなの調和を考えている。
そして悪役的なかすみのライバルには、お決まりどおり子分が二人いる。

そんな教科書的設定の学園生活に加えて、さらに見た目は不良だけど何事にも手を抜かない一生懸命な10代のヤツらが登場する。
これがゴリ率いる湯の川学院合唱部だ。

ストーリーは自惚れ屋のかすみが挫折して、でも自分はやっぱり合唱が好きなんだと気付き、仲間と全国大会を目指す、こちらもお決まりの青春モノである。

清純派の夏帆が鼻血を垂らしたり、何度も「フルチン」と連呼したり、笑わせる場面もセンスがいい。
そしてゴリの暑苦しい汗臭さが、なんともいえない力と感動を与えてくれる。
いや、マジで「15の夜」の合唱には感動したよ。
これから学校の合唱コンクールでは、みんなこの曲を歌おうよ。

監督の田中誠という人はよく知らないが、かなりの実力を持ち合わせた人だと思う。
元々夏帆は三井のリハウスガール出身なのだが、その時に父親役だった利重剛が今回も父親だったり、顧問の薬師丸ひろ子に「なんてね」と言うセリフを用意したり、笑いのセンスもさることながら細かい遊び心がここそこに用意されている。
「フルチン」に引っ掛けて、練習中のゴリの胸に「FULL TEEN」(おそらく一生懸命な10代の意味)と書いてあったのにも笑った。


いやいや、体調悪いけど非常にリフレッシュできた作品だったよ。
DVD発売されたら買っちゃお!



37.うた魂♪
by ksato1 | 2008-04-23 22:31 | 映画 | Comments(0)