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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序


キサラギ 」と同じ日に鑑賞。

今回は4部作の1作目という事で、あんまり期待してなかった。
状況説明と主要キャラの顔見せ紹介で終始しちゃうんだろうと、軽い気持ちで観に行った。

だが、違う!
違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!
と、これくらい違う!

隅々まで非常に細かく製作されているので、この作品単体でも十分楽しめる。
もちろん次回の「破」に続くのだが、まずこの作品ではシンジがヱヴァに乗るまでの葛藤を、長すぎず短すぎず、本当に的確に表現している。
vsサキエル戦、vsシャムシェル戦と続いて、クライマックスはvsラミエル戦。

実は今回のヱヴァ、おそらくはパチンコとパチスロでの人気によって、新たに作られる事になったんじゃないかと思う。

ちなみに、2月にリリースされた第3弾「CRエヴァンゲリオン ~奇跡の価値は~」は、今でもホールの看板機種になっている。
1機種の寿命がだいたい1か月程度のパチンコ業界において(スロはもっと長いけど)、「海」、「北斗の拳」に並ぶ大ヒットシリーズである。

で、話を戻すと、今回の作品は、原作を知らずにパチ、スロからエヴァに入ったファンにもかなり「サービス、サービス」されている。
パチ、スロで使用された画面は新たに描き起こされたものが多いと聞いているが、特に映画の前半部分に、それを彷彿させるシーンが数多く登場する。
シンジがミサトの部屋の冷蔵庫を開けるシーンや、学校で生徒の机の上に赤いノートPCが乗っている部分がまさにそれ(ちなみに赤いPCは小役のチェリー対応だ)。

そしてクライマックスのラミエルとのバトルシーンを観て、パチとスロから入ったファンは映画を観て思うのだ。
「うわっ、ラミエルって本当はメチャメチャ強ぇえんだーっ!」と。
なぜならこの「vsラミエル戦」こそ、パチンコでエヴァ人気を確立した、激アツストーリーリーチなのだから。
(私は記憶がうろ覚えだが、どうやらTVバージョンのラミエルよりも強くなっているようだ)

そして、手に汗握る第6使徒ラミエルとの壮絶な戦いの末、シンジはヱヴァのパイロットとして成長する、ここまでが「序」のストーリーである。

ん?
第6使徒ラミエル?

ヲイヲイ、らみえるッテ「第5使徒」ダロ?

違う!
違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!

そう、この作品ではなんと、サキエルが第4使徒、シャムシェルが第5使徒、ラミエルが第6使徒なのだ。
そしてシャムシェルだかラミエルが攻撃してきたときに、碇ゲンドウがはっきりと言っている。
「我々は嫌でもあと8体の使徒と戦わなければならない」と。
つまりは、使徒の数が異なるのだ。

んで、さらにさらに!

うわっ、まだ「序」なのにもうアレを見せちゃうんですか?
どひゃー、それどころか、まだアスカも出ていないのに!
なんと、なんと!
第3使徒が!

私自身、TV版のエヴァは再放送された一度しか観ていない程度だが(旧劇場版はまだ観ていない・・・)、それでも全身の毛穴が逆立つほど興奮し、「どぅわーっ、早く『破』と『急』とサブタイトル未定の最終話を観せてくれー」と叫びそうになった。

そうこの作品は、「新世紀 エヴァンゲリオン」ではなく「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」なのだ。
(ちなみに庵野秀明は今作品を作るにあたり、旧作品を「旧世紀 エヴァンゲリオン」に改題したいと言っているそうだ)

はっきし言って、ちょっとでもエヴァを面白いと思った人ならば、観ておかないと絶対に後悔する作品だ。
後はシリーズが進むごとに尻すぼみにならないことを、祈るのみ。

まあこんだけ一生懸命書いても、興味のない人にはまったく伝わらないだろうけどね・・・。


97.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
by ksato1 | 2007-09-23 19:38 | 映画 | Comments(0)