「舞妓Haaaan!!!」
予想としては、最初から最後までハイテンションで引っ張る映画。
でも実際はそうではなく、各所にメリハリが効いていた。
宮藤官九郎についてはそれほど詳しくないのだが、カミサンが観ていた横からほんのちょっとだけ観た「マンハッタン ラブストーリー」に似た印象を受けた。
もちろん面白いという事だ。
途中途中で話があり得ない方向に展開するのだが、その「あり得なさ」と展開の仕方のバランスがいい。
細かいギャグも笑えるし、それを演じる役者も曲者揃いだ。
堤真一も決して下手ではないと思うが、この中に加わるとやや見劣りがしてしまう。
とにかく阿部サダヲが縦横無尽に飛ばしまくり、柴咲コウ、伊東四郎、生瀬勝久がきっちりと脇を固めている。
全編通して大爆笑、というわけではないのだが、要所要所で大人の笑いを見せてくれた。
舞妓さんについても、私は特にファンではないが観ているうちに、「たしかに舞妓さんって綺麗だよなー」と思ってしまった。
だけどまわりの観客がなぁ・・・。
クドカンファンらしき20代の女性の二人連れが私の後方に座っていたのだが、うるさいこと、うるさいこと・・・。
「お前ナニモノだよー!」
「××だって、信じられねー!」
いちいち画面に向かって、お前らが声に出して突っ込み入れなくていいから!
ここ、お前らの部屋じゃねーから!
「信じられねー!」のはお前らだから!
作品は楽しかったが、少々げんなりしながら劇場を後にした。
68.舞妓Haaaan!!!