この作品も、Netflixで配信開始前に劇場で期間限定公開された作品だ。
ギレルモ・デル・トロによるゴシックホラーの王道「フランケンシュタイン」である。
船が氷海に捕まり動けなくなったスウェーデンの北極探検隊は、氷原で爆音を聞く。
そして一人の男を救出した。
男を船に上げて船長たちが介抱していると、外が騒がしくなった。
銃で何度撃たれても倒れない大男が、探検隊員を襲っているのだ。
大男は、助けた男を渡せと言いながら船に乗ってくる。
探検隊はなんとか大男を追い払うが、助けた男が船長に、あの大男は殺すことはできない、今度大男が襲ってきたら、自分を氷原に置いて逃げるようにと告げた。
助けられた男はヴィクター・フランケンシュタイン、イギリス人の医師だった。
ヴィクターの父も医師で、ヴィクターは幼少の頃から父の後を継ぐべく厳しく医学を教え込まれていた。
だが弟のウィリアムが生まれたときに母は死亡してしまい、母を助けられなかった父を、ヴィクターは信用しなくなっていた。
時が流れ、父の死亡後にヴィクターはイギリス王立大学で教鞭を取り、そこで人類を死の恐怖から救うべく、死体を蘇生する研究を行っていた。
教授たちの前で蘇生について発表するものの、死体をつなぎ合わせたその異形から、その場にいた全員からバッシングされてしまう。
ヴィクターは大学を離れ、ウィリアムの婚約者の伯父で、武器商人のハーランダーの支援を受けて研究を続けた。
そしてヴィクターは、ついに人造人間を造りあげる。
しかし人造人間には知性がなく、唯一覚えた言葉は「ヴィクター」だけだった。
ウィリアムの婚約者のエリザベスは、哲学的な考えを持っていた。
その部分でヴィクターとエリザベスは共感する部分があり、ウィリアムがヴィクターの研究施設を離れると言った時も、自分だけ残ると言う。
しかし人造人間に関しては、ヴィクターとは考えが異なっていた。
ヴィクターは知性がない人造人間に苛立ちを覚えるが、エリザベスは人造人間を擁護しようとする。
すると人造人間は、少しずつ知性を習得し始めた。
しかしヴィクターは、人造人間を失敗作として焼却しようと考え、研究施設を爆破しようとする。
メアリー・シェリーの原作は読んだことがなく、これまで制作された映画も観たことがない。
それゆえ、この作品がどれだけ原作に忠実なのかもわからない。
ただ、デル・トロらしい作品であることは間違いない。
個人的にはデル・トロ作品は合う、合わないの差が激しく、「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」や「シェイプ・オブ・ウォーター」は面白いと思ったが、「パンズ・ラビリンス」、「パシフィック・リム」、「ピノッキオ」はまったく合わなかった。
ではこの作品はどちらかと言うと、面白いと思った。
正直、序盤の大学での発表や、死体をつなぎ合わせるシーンはかなりグロい。
だが、演出としてグロさを強調しているのではなく、当時の医学技術に基づいたきちんと整合性が取れたシーンとなっていた。
そのため、観ていても嫌悪感を感じることはなかった。
ストーリーは2部構成になっており、1部はヴィクターが人造人間を造るまで、2部は人造人間が研究施設から抜け出した後が描かれている。
ただ、2部については少々冗舌な感じがした。
そもそもが配信映画だから上映時間が長くてもいいのかもしれないが、2部をもう少し縮めて2時間程度にまとめれば、もっと作品にテンポが生まれたようにも思う。
153.フランケンシュタイン
by ksato1
| 2025-11-06 00:05
| 映画
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