劇場や公式サイトのティザーを見ると、ややコメディに寄っているものの原作が半村良という事で観に行く事にした。
内容は、本当に半村良が原作なのか、と言うほふどブッ飛んでいたが、決して嫌いな作品ではなかった。
ドライバーの田所(前田旺志郎)は、事故を起こして仕事をクビになる。
落ち込む田所を、安アパートの住人たちが励ましてくれた。
そんな夜、アパートの目の前に何かが落下する。
中から出てきたのは全裸の男だった。
男は自らを母船の事故から脱出してきた宇宙人と名乗り、集まった住人は不審に思ったが、宇宙人がケガをしていることもあり、田所は自分の部屋に泊めることにした。
宇宙人は自分を宙さん(宇野祥平)と呼ぶように言った。
そして残りの仲間も一緒に脱出したが、バラバラになってしまいどうなったかわからない、とも言う。
そこで田所たちは、宙さんの仲間を探す事にした。
アパート住人の長老と田所たちは、橋の下のホームレスの「神様」のところに行く。
神様はなぜかエロ用語しかしゃべらないが、一枚の壁ポスターを見せてくれた。
そこには「宇宙人カラオケ大会」と書いてある。
宙さんの仲間も集まってくるかもしれないので、田所たちは宙さんにカラオケの練習をさせることにした。
一言で言って、下品でユルい映画である。
田所の隣にはモテ男の貞さん(猪塚健太)が住んでおり、貞さんの彼女の淳子(吉村優花)が田所と宙さんの世話をしてくれる。
宙さんの宇宙人っぷりを見せながら、田所が淳子に横恋慕すると言う展開だ。
アパートのその他の住人に加え、近隣の住人のしょうもないエピソードも差し込まれるが、作品の本筋にかかわるものはなく、ハッキリ言ってあってもなくてもどうでもいいようなエピソードばかりである。
モテすぎる貞さんを、淳子以外の彼女と別れさせると言うエピソードが唯一、モテない田所の嫉妬につながってはいるが、それすらもなくても問題にならないレベルだ。
上映時間は103分だが、30分ぐらいの作品を無理やり水増しして3倍にした、と言っても過言とは言えないだろう。
ただ、それでもまずまず面白いと思ったのは、やはり宇野祥平の演技力だ。
トボけた宙さんを見事に演じているが、ラストのお別れのシーンはおそらく宇野祥平のアドリブ連発で、前田旺志郎も若干吹き出し気味であった。
とは言え、あまりにも馬鹿馬鹿しすぎるうえにかなり下品な作品で、とても半村良の原作に忠実だとは思えない。
原作がどういう内容かが気になるが、そう思わせるほどしょうもない作品に仕上げている事も、ある意味監督の力量なのかもしれない。
81.となりの宇宙人
by ksato1
| 2025-07-07 00:05
| 映画
|
Comments(0)

