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「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」

飯田橋で年間会員になっていたギンレイホールが、ビルの老朽化のため移転することになった。
現在の場所での営業は11/27まで。
その後どこに移転していつから再開するのかは、まだ決まっていないらしい。
現在のオフィスから近かったため、2006年の2月から通い始めて16年半以上が経過した。
移転先は飯田橋以外になる可能性もあるらしいので、場所によっては次の更新はしないかもしれない。

それはそれとして、昨日まで上映のギンレイの2本。
「カモン カモン」はロードショウ公開時に観ているので「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」だけ観た。

マドレーヌは夫に先立たれ、娘と息子も独立していたため一人でアパルトマンで暮らしていた。
娘のアンヌは時折孫娘を連れて遊びに来るが、長年母親が浮気をしていた事疑っている。
実はマドレーヌには恋人がいた。
アパルトマンの向かいに住むニナだった。
マドレーヌは結婚して子どももいたが同性愛者で、ドイツから来たニナと若い頃から恋人同士だった。
そして現在のアパルトマンを売却し、ニナと二人でローマに移住する計画を立てていた。
すでに不動産会社に査定をしてもらい契約直前となっていたが、マドレーヌは子どもたちにその事を言い出せない。

一方ニナは独身で、一日でも早くマドレーヌとローマに移住したいと考えていた。
しかし子どもたちに切り出すことができないマドレーヌに、いら立ちを感じていた。
二人は言い争いをするのだが、その直後にマドレーヌは脳卒中で倒れてしまう。
マドレーヌの病状を気遣いニナは病院にむかったが、家族ではないため会う事はできない。
やがて、しゃべることができずに麻痺も残り、介護が必要な状態でニナが部屋に戻ってくる。
マドレーヌは自分がニナの介護を行いたかったが、母親とマドレーヌの関係を知らないニナは、住み込みの女性介護士を雇う。

何かにつけ様子を見て手を出そうとするニナに、事情を知らない介護士は不信感を抱き、なるべく近づかせないようにする。
ニナ自身も二人の関係を明かすことはできないのだが、介護士のそっけない態度にいら立ち始める。
そして、介護士が自身の車ではなくマドレーヌの車を使っていることを知ると、その車を傷つけて介護士の立場を悪くしようとした。
介護士が文句を言いに来ると、ニナは自分が給料を支払うので、マドレーヌの介護を任せてくれと介護士に交渉する。
その直後、介護士がシャワーを浴びている隙にマドレーヌが部屋を出て、行方不明になってしまった。
アンヌも呼び寄せみんなで捜したところ、マドレーヌはかつてニナとよく座っていた、街路樹のベンチに腰掛けていた。
そしてニナの姿を見つけると、手を強く握りしめた。
その事でニナは、マドレーヌが自分を欲していることを強く感じる。

その後、介護士は解雇され、ニナがマドレーヌの面倒を見るようになる。
アンヌも時間があれば部屋に来て二人は話をするようになるのだが、何も知らないアンヌは、母は浮気をしていたが父が最愛の人であったとニナに話す。
そしていつから母と知り合いになったのかと言うアンヌの質問に対し、ニナは嘘をつくしかなかった。
やがてある日、アンヌの娘がマドレーヌの結婚式の写真を見て、そこにニナが映っていることに気づく。
その指摘に驚いたアンヌは、母の若い頃の写真を調べるのだが、ほとんどの写真にニナが映っていた。
そこで二人の関係に気づく。
さらに、ある朝アンヌがマドレーヌの部屋に行くと、二人は同じベッドで寝ていた。
アンヌは激怒し、ニナに部屋を出ていくよう告げる。
そしてマドレーヌを介護施設に入れるように手配した。

独身を貫いてきたニナの狂気の物語と言っていいかもしれない。
物語の始まる前から、ニナはマドレーヌに一緒に暮らしたいとせっついていたことが、容易に想像できる。
子どもがいるマドレーヌをやっと説得したが、マドレーヌは子どもたちにローマに移住することを言い出せない。
その事にいら立ち始めた時に、最愛のマドレーヌが介護が必要になるものの、自分は何もすることができない。
そこからニナがどんどん異常な行動を始めるのだが、この描き方がなかなか巧妙でる。
ニナ役のバルバラ・スコヴァと言う人は良く知らなかったが、打つ手がなくなりいら立って、少しずつ異常な行動を始める演技は迫真の演技だった。

とは言え、ニナと介護士のトラブルなど激しい感情のぶつかり合いも多く、観ていてあまり気持ちのいい映画ではなかった。
観る人によって評価も大きく分かれそうな作品だ。


98.ふたつの部屋、ふたりの暮らし


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by ksato1 | 2022-09-23 21:06 | 映画 | Comments(0)