「ガーンジー島の読書会の秘密」
第二次世界大戦時、イギリス領のガーンジー島はナチス・ドイツに占領されており、家畜や食料も没収され島民は満足に食事もできない状況だった。
そんなとき、アメリアが隠していた豚でパーティを開き、ドーシーや郵便局長のエベンをはじめとした近しいメンバーが招待された。
ベロベロに酔ったエベンとドーシーたちが夜中に帰宅しようとしていると、ナチス軍に見つかってしまう。
尋問に対しとっさに誰かが、読書会の帰りだと主張し、酔ったエベンが読書会の名前は「ポテトピールパイの会」だと言う。
そのことがきっかけで、パーティに参加したメンバーは「ポテトピールパイの会」と言う読書会を開催することになった。
終戦後、ロンドンの作家ジュリエットは新刊の宣伝のために編集者と書店を回っていた。
そんなとき、ガーンジー島のドーシーから手紙が届く。
以前ジュリエットが所有して本がガーンジー島にあり、それを見てその本の著者の入手方法を尋ねてきたのだ。手紙を読み、書店のないガーンジー島の読書会に興味を持ったジュリエットは、アポイントなしでいきなりガーンジー島を訪れる。
読書会のメンバーは快くジュリエットを迎えてくれたが、読書会を取材して記事にしたいと言ったとたん、読書会の場所を提供していたアメリアが表情を曇らせ、取材を拒否した。
他のメンバーの反応もよくない。
そしてジュリエットは、読書会の創設者でもあるエリザベスが島にいない事を知らされる。
さらにエリザベスにはキットと言う娘がいて、彼女の面倒をアメリアとドーシーが見ていた。
冒頭にも書いたが、占領軍の目をかいくぐって読書会を開催する島民たちの苦労と喜びを描く作品かと思っていた。
しかしそうではなく、エリザベスを中心とした、読書会メンバーの戦時中、戦後の心情を描いた作品であった。想像してたよりも内容は重く、しかも戦争をテーマにした作品としてはストーリーはかなりありきたりである。
しかし冒頭緩やかに入り、中盤から一気に緊張感を盛り上げる見せ方が巧く、作品にのめりこんでしまった。
派手さはないが、映画好きにはお勧めの作品である。
108.ガーンジー島の読書会の秘密
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