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「アス」

「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督作品だ。
この作品も「ゲット・アウト」同様、ホラーと言っても人間同士の戦いなので、それほど怖くはない。
ヒゲ面50代のくせに本格的なホラーがサッパリ苦手なおっさんでも、十分観る事ができるレベルである。

1986年、少女だったアデレードは誕生日に両親とサンタクルーズの遊園地に来ていた。
夜のため両親とはぐれたアデレードは、何かに導かれるようにビーチに降り、そこに建っていたミラーハウスに迷い込む。
そして鏡に映った自分ではなく、アデレードそっくりの実在する少女と出くわした。
アデレードはその後PTSDで失語症となり、コミュニケーションがうまく取れなくなる。
だがバレエに打ち込むことで克服し、大人になって夫、二人の子供と幸せに暮らしていた。

ある夏、アデレードたちは家族でサンタクルーズを訪れていた。
夫の親友のタイラーとその家族にビーチに誘われるが、トラウマのあるアデレードは反対をする。
だが夫に説得され、昼間の間だけという約束で家族でビーチに遊びに行く事にした。
ビーチに行く道すがら、アデレードたちは救急搬送される老人を目撃する。
その老人は、アデレードがミラーハウスに迷い込んだ夜、遊園地にいた男だった。
アデレードは嫌な予感を覚えるも、ビーチでは事なきを得て帰宅する。

しかし夜になると、家の外に赤い作業服を来た4人連れの家族が無言で立っている事に気付く。
怖くなったアデレードは911通報をするものの、到着には14分掛かると言われてしまう。
夫が武器を持って表に出て4人を確認すると、なんと全員がアデレードたちの家族とそっくりであった。
そしてその4人は、アデレードたちを鋭利なハサミで襲い始めた。

自分たちにそっくりな家族が襲い掛かってくるという発想は面白い。
自分たちを殺して入れ替わるつもりなのかと思うと、そういう目的ではなさそうだ。
ではいったい彼らの目的はなんなのか。
ズバリ、ネタバレになってしまうが、彼らの目的は最後まではっきりしない。
ストーリーのクライマックスで、アデレードにそっくりな女が自分たちの正体を証し、目的も説明するのだが、その説明が、科学的にもかなりトンデモなこじつけで、今いち理解できない。
観終わった後にそのあたりのモヤモヤ感は残るのだが、赤い服の家族から襲撃を受けて戦い、なんとかなるかと思いきや次の展開になる、と言う構成は悪くない。
そしてこれもネタバレになってしまうが、地下であたかも遊園地で遊んでいるかのような動きの演出も見事だった。
赤い服の家族が誰であるのか、最後まで説明をしない方が、余韻も持たせられて面白く感じたかもしれない。


99.アス


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by ksato1 | 2019-09-18 07:14 | Comments(0)