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「バイス」

息子の方のブッシュ政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーを、クリスチャン・ベールが演じている。
そのため題名の「バイス」は「vice-president(副大統領)」から来ているのかと思ったが、「VICE」単独で「悪」「悪習」「悪徳」などの意味があり、ダブルミーニングになっているようだ。

ディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)は恋人のリン(エイミー・アダムス)の紹介でイェール大学に入学したが、飲酒とケンカに明け暮れ大学を辞める事となった。
警察に逮捕され、リンにも愛想を付かされそうになったがそこから一念発起、ホワイトハウスのインターンシップに応募し、そこで後の大統領首席補佐官、国防長官を歴任するラムズフェルドと出会うと、メキメキ頭角を現す。
やがてチェイニー自身も、フォード政権下で史上最年少34歳の若さで首席補佐官に就任する。
フォード政権が終了し、カーター民主政権になるものの、その後レーガン政権時には国防長官に就任し、大統領候補とも噂されるようになる。
しかし彼はここで大統領の道をあきらめる。
次女のメアリーが同性愛者で、チェイニーが大統領選に立候補すれば必ずこの事が世間にさらされるからだ。
チェイニーは大統領の名誉よりも、家族を選んで政界の一線から姿を消す。

しかしその後、チェイニーは息子のブッシュが政権を握ると、自ら副大統領に立候補する。
それまで単なる飾りと言われていたアメリカ副大統領だが、チェイニーは副大統領にも権限を集め、実質的にアメリカを動かす地位に昇りつめた。
時はちょうど同時多発テロが勃発した2001年、対テロに対して強硬な手腕を発揮するなど、チェイニーは「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれるようになった。

チェイニーだのラムズフェルドなどの名前は、ニュースではよく聞いていたが実際にどのような人物かはよくわからなかった。
しかしこの映画でチェイニーが、なかなかに波乱万丈な人生を歩んでいることを知った。
彼の行った事についてすべてを称賛するわけではないが、危機を乗り切る発想と能力は、認めざるを得ないだろう。

ここのところ、アメリカ政権の内情を暴く的な映画が多いが、その中でもかなり興味を持って観る事ができた作品だ。


41.バイス


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by ksato1 | 2019-04-27 18:33 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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