「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」

前作で「なんでもアリ」の世界観にしてしまった後、どう言う展開にするのかと思ったのだが、さらに強引な展開に持ってきてしまった。
こうなると「ハリポタ」で作った世界観が台無しのだが、制作者も観ている側も勢いに引っ張られてそれに気付いてない。
おそらく10年後の人がこの作品を観たときには「なんじゃこりゃ?」と思うだろう。

前作で捕えられたグリンデルワルド(ジョニー・デップ)は、イギリスに移送される際にまんまと脱走してしまう。
一方アメリカからイギリスに戻ったニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、海外渡航の権利と引き換えに魔法省に入るように勧められる。
魔法省にはニュートの兄テセウスと彼のフィアンセのリタがいた。
リタとニュートはホグワーツ時代から親しくしており、テセウスとリタはニュートの入省を強く望んだ。
その理由は、オブスキュラスの媒介者でありニューヨークで消滅したと思われるクリーデンスが生きていて、脱走したグリンデルワルドが彼を捜しているからだ。
だがニュートは入省を拒否してしまう。
その後ニュートは、かつての恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会し、ダンブルドアからもグリーデンス捜しを依頼される。

ニュートが一度帰宅すると、そこにクイニーとジェイコブが現れる。
結婚に関して二人は揉めはじめ、クイニーはティナのいるパリに行ってしまう。
ニュートはジェイコブを連れてパリに向かった。

パリにはクリーデンスがいた。
そしてティナもグリーデンスを追いかけてパリに来ていた。
クリーデンスは自分の出生の秘密を知るためにパリに来ていたのだった。

とにかくストーリー展開が強引すぎる。
まずクリーデンスがニューヨークの事件の後、どこをどうやってパリにたどり着いたのか、その説明がない。
ひょっとしたらこの後のシリーズで説明があるのかもしれないが、パリのサーカスに突然グリーデンスが現れた時の唐突感は、映画としてはかなりお粗末である。
そしてこの作品での、グリーデンスにまつわるエピソードの展開も強引過ぎる。
前作ではグリーデンスのエピソードはほとんど語られておらず、この作品で強引に膨らませているから違和感がゴリゴリだ。
さらに強引なのが、ダンブルドアとグリンデルワルドの関係だ。
「ハリポタ」では親友として表現されていたが、まさかの恋人設定に変わっている。
しかもラストでさらなる因縁が明かされる。
なんでもかんでも過去の因縁で結び付けようとする手法は、大映の「赤い」シリーズを思い出させた。
もう本当に「なんでもアリ」の世界だ。

ここまで来るとこのシリーズのラストで、実はハリー・ポッターがニュート・スキャマンダーの子供だったというオチになったとしても、まったく驚かない。
ある意味、どこまでトンデモ路線を突っ走り続けるのか興味は尽きない。



142.ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生


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by ksato1 | 2018-12-07 22:20 | 映画 | Comments(0)