ギンレイの2本

今回のギンレイの2本。
「30年後の同窓会」を目当てで観に行って、もう1本は大したことないだろうと思っていたのだが、まったくその通りの2作品だった。

まず、大したことのない「さよなら、僕のマンハッタン」。
トーマス・ウェブは大学を卒業したものの就職できず、親戚にも将来を心配されていた。
母親は精神的に安定しておらず、父親はかつて小説家を目指し、現在は出版社の社長だ。
そしてトーマスはミミの事が好きだったが、ミミはミュージシャンの恋人がいた。
しかし二人は肉体関係になる。
ミミは一夜限りの関係だと言うが、トーマスは彼女を諦めることができなかった。
そんなとき、トーマスが一人で暮らす部屋の隣にジェラルドと言う初老の男が引っ越してくる。
なんとなくジェラルドが気に入ったトーマスは、時折彼に人生相談をするようになった。
ある晩、トーマスがミミとバーで飲んでいる時、若い女と一緒にいる父親を目撃してしまう。
トーマスは若い女に詰め寄るのだが、若い女は父親との関係を否定するだけではなく、あなたは私と寝たいのでしょう、と言い出した。

ハッキリ言って、意味がよくわからない男女関係が展開する。
舞台はニューヨークで、ニューヨーカーはこういう不思議な恋愛をしているのかもしれないが、私にはまったく理解できなかった。
一応ラストにオチは用意されているものの、何を描きたいのかさっぱりわからない作品だった。

続いて「30年後の同窓会」、こちらは期待通りの作品だった。

サルが経営するバーにある男が訪ねてくる。
その男はかつてベトナムで一緒に従軍した衛生兵のラリーだった。
飲み明かした翌日、ラリーはサルと一緒に車で出かけ教会に立ち寄る。
そこで牧師をしていたのは、二人と一緒にベトナムで従軍していたリチャードだった。
かつて荒くれ者だったリチャードはすっかり牧師が板につき、人格者として尊敬されていた。
そんなリチャードをサルは大笑いする。
リチャードの妻も含めて4人はディナーを共にするのだが、ラリーが最近息子を亡くしたことを打ち明ける。
イラクに派兵され、そこで戦死したのだ。
ラリーが二人に会いに来たのは、航空便で戻ってくる息子の遺体を引き取りに、同行して欲しかったのだ。
サルはすぐに引き受けるが、リチャードはあまり気乗りがしていない。
しかしサルは、リチャードが妻から、牧師は困っている人を助けるべきだと言われて必ず同行すると予言し、実際その通りとなった。
3人は遺体を引き取りにドーバー空軍基地に向かう。

基地で息子の遺体と向き合ったラリーは、息子が戦闘中に名誉の戦士を遂げたのではなく、物資の輸送中にゲリラに襲われ死んだと聞かされショックを受ける。
そして戦没者墓地への埋葬を拒んで、遺体を故郷に移送すると言い出した。
ここでもサルは賛成するものの、リチャードは戦没者墓地への埋葬を薦める。
ラリーの様子を見たリチャードは遺体を移送することには納得するものの、その手伝いはできないのでここで二人と別れると告げた。
だが、移送用のレンタカーを手配しているときに、窓口の女性がサルとラリーをイスラム教のテロリストと勘違いし、二人は現地警察に逮捕されてしまった。

サルは酒が大好きで陽気な性格、落ち込んでいるラリーを励ますのだがやや無茶が多い。
一方リチャードは常識人で二人をいさめる役割だが、時折かつての荒くれ者の部分が出てしまう。
そんな3人のロードームービーだが、ラリーがなぜサルとリチャードに遺体の引き取りに同行してもらいたかったのか、その部分が少しずつ明らかになっていく。
年代的には自分よりやや上の世代の3人であるが、それでも共感する部分が多く、ほろりとさせられるシーンもあった。
個人的には「マトリックス」シリーズで人格者のモーフィアスを演じていたローレンス・フィッシュバーンが、一見人格者のようで根は荒くれ者と言うリチャードを演じているのがツボだった。


137.さよなら、僕のマンハッタン
138.30年後の同窓会


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by ksato1 | 2018-11-26 22:20 | 映画 | Comments(0)