「アントマン&ワスプ」

アベンジャーズの一員であるアントマンの最新作だが、この作品は直接アベンジャーズシリーズの今後にかかわっておらず、かつ、シリーズによくある巨悪が出てくることもない。
イメージとしては、シリーズ内のブリッジ的作品と言ったところか。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、ドイツでアベンジャーズ同士の戦いに参加してしまったアントマンことスコット・ラングは、ソコヴィア協定違反のため2年間自宅に軟禁されていた。
もうすぐその軟禁期間も終了する頃、ラングは前作で体験した量子世界の夢を見た。
どうにも気になったラングは、接触を禁止されているピム博士とホープに連絡をしてしまう。
ピム博士とホープも、ラングにアントマンスーツを貸したことによりFBIに追われていたのだが、連絡を受けてすぐにホープがラングを迎えに来た。
二人によると、かつて地球を救うために量子世界にまで縮小したホープの母ジャネットがまだ生きている可能性があり、ラングはその意識とリンクしたために夢を見たのではないかと言う。
ピム博士はジャネット救出のため、量子レベルに縮小するトンネルを開発、最後のパーツを武器ブローカーのソニー・バーチから購入することになった。
しかし裏社会とつながるバーチは食わせ者で、取引の際に一悶着起きてしまう。
その場所に現れたのが、謎のゴーストだった。

ゴーストはまさに幽霊のように現れたり消えたり、物をすり抜るなど謎の動きを繰り返した。
バーチ一味、ゴースト、ワスプスーツを着たホープの三者はパーツを求めて争いを繰り広げる。
そこにアントマンスーツを来たラングが応戦に入るのだが、ゴーストにダウンサイズしたピム博士のラボラトリーを奪われてしまった。

ピム博士はかつての仲間で、今は犬猿の仲となり疎遠になっているフォスター博士を訪ねる。
フォスター博士の助言でラボの位置を突き止めた3人だが、取り返すために屋敷に侵入したところ、ゴーストに見つかり捕えられてしまう。
そこでゴーストの正体が、かつてピム博士の弟子であった研究者の娘で、ピム博士にクビになったあと独自で行った実験中に事故を起こし妻とともに死亡、巻き添えを食ったゴーストも事故の影響を受け、常に体の組織が量子レベルで分解、結合を繰り返しているという事実を知る。
しかもその事実を突き止めたのがフォスター博士で、かつ彼は量子トンネルからパワーを抽出すればゴーストの症状は治ると考えていた。
しかしトンネルでパワーを抽出すれば、量子レベルに縮小しているジャネットは死亡してしまう。
ピム博士たちは必死に他の方法もあるとゴーストを説得しようとするが、長年苦しみを味わい、もう寿命が近づいていることを知ったゴーストは、博士たちのいう事を聞かずにパワーの抽出を始めようとした。

アメリカン・ヒーローが主人公のマーベルシリーズは、そもそも物理的にあり得ない設定が多い。
その中でもこのアントマンは物理的にはあり得ない事ばかりで、今回はストーリーの根幹からして物理的な裏付けがまったくない話になっている。
そのため、一つ一つの事象に引っかかっているとストーリーに入り込めなくなってしまう。
楽しみ方としては、深く考えず親子愛がテーマのヒーロー物と割り切った方がいいのだろう。

ただそれにしても、アベンジャーズシリーズとしての位置づけも、イマイチはっきりしていない。
なんとなく今回出てきた新キャラクターが、アベンジャーズの一員として加わりそうな予感もあるが、いずれにしろやや消化不良が残る終わり方でもあった。


106.アントマン&ワスプ


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by ksato1 | 2018-09-08 00:05 | 映画 | Comments(0)