「君の名前で僕を呼んで」

「モーリス」のジェームズ・アイヴォリーが脚本で、今年のアカデミー賞の脚色を受賞していると言うことで観に行ったが、正直退屈な映画だった。

エリオは大学教授を父に持つ青年で、自身はピアノを得意としていた。
毎年夏休みは北イタリアの別荘で両親と過ごしていたが、その夏は父と同じく考古学を研究するオリヴァーが別荘を訪れていた。
エリオは地元の女の子たちと触れ合うが、次第にオリヴァーにも興味を持つようになっていった。

昨年の米アカデミー賞受賞の「ムーンライト」に続く、ゲイをテーマにした作品である。
ただ日本人である私には、「ムーンライト」同様まったく作品の良さを理解できなかった。

同じくゲイをテーマにした「モーリス」は、二人がこの後どこまで堕ちてしまうのかと言う不安を巧く表現していた。
そして、かつて同じくアカデミー賞を受賞した「ブローク・バック・マウンテン」も同様に、ストーリーの後に二人が社会的に完全に抹殺されてしまうのではないかと言う状況を表現していた。
未来がないことがわかっていながらも、登場人物たちは自分の気持ちを封じ込めずに同性愛に落ちていく、その危険な香りが観ている者を引き込んでストーリーに引き込んでいった。

しかし「ムーンライト」もこの作品も、登場人物たちは同性愛に落ちていくものの、それほど社会的なダメージを受ける予感がしない。
むしろ、ひょっとするとパートナーと幸せな生活を送ってしまうのではないかと言うハッピーエンディングの匂いさえする。
そのため、観ていて非常に気が抜けた感じになってしまう。

北イタリアの美しい夏が描かれており、情緒的な映画ではあるが、ストーリーのメリハリはほとんどない。
「モーリス」を期待して観に行ったが、ハッキリ言ってガッカリした。



64.君の名前で僕を呼んで



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by ksato1 | 2018-05-09 23:07 | 映画 | Comments(0)