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「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ第3部、「ダイヤモンドは砕けない」編の実写映画である。
映画用に細かい部分の変更はなされているようだが、大枠では原作通りのストーリーとなっていた。

広瀬康一(神木隆之介)はM県S市の森王町に引っ越し、ぶどうヶ丘高校に転校をしていた。
ある朝不良に絡まれているところに同級生の東方仗助(山﨑賢人)が現れ、不思議な力で不良を倒してくれた。
仗助は男気があり後輩の女子からもモテるのだが、髪型を馬鹿にされた時だけ手がつけられないほどキレてしまう。

仗助は母の朋子(観月ありさ)、祖父の良平(國村隼)と暮らしていた。
良平は実直な警察官で、常に森王町の平穏を願っていた。
しかしある日、良平が目を掛けていたかつての不良がコンビニ強盗を起こしてしまう。
偶然現場に居合わせた仗助は彼のスタンド「クレージー・ダイヤモンド」で応戦するが、強盗はクレージー・ダイヤモンドの攻撃とは無関係に死亡してしまった。
強盗は、連続殺人犯でかつ脱獄犯の片桐安十郎(山田孝之)、通称アンジェロのスタンドに取り憑かれていたのだ。
仗助に強盗を邪魔されたアンジェロは、仗助に復讐しようと近づく。
その結果、祖父の良平が殺されてしまった。

仗助はアンジェロのスタンドを見て、空条承太郎(伊勢谷友介)に連絡を入れた。
承太郎は年上ながら仗助の甥にあたり、年老いた承太郎の祖父の子どもである仗助に会いに来ていたのだ。
二人は協力してアンジェロを撃退、その時になぜスタンドになったかを聞き出した。
アンジェロによると、ある夜に矢で射ぬかれてからスタンドの能力が発動したと言う。
仗助は良平の葬儀に居合わせた男が怪しいと思い、彼の後を康一とともに追った。

原作ファンなら、かなり納得の出来である。
タイトルに「第一章」と銘打たれているので、この後は岸辺露伴たちが登場し、吉良吉影との戦いになるのだろう。
ちなみに第一章までで登場している主要キャストは、虹村形兆(岡田将生)、虹村億泰(新田真剣佑)の虹村兄弟と山岸由花子(小松菜奈)である。
少々ネタバレになってしまうが、この作品では山岸由花子のスタンドは登場しない。
原作ではこの後のストーリーに音石明、重ちー、ジョセフ・ジョースターなどが登場するが、シリーズ全体が何作になるかによって、これらの主要キャストも登場しない可能性もある。
宇宙人と名乗っていた支倉未起隆や鉄塔の男などもなかなかいいキャラであるが、おそらく登場はしないだろう。
杉本鈴美に関しては、良平がスクラップしていた事件記事中に記載があったので、VS吉良吉影編を中心にもう1~2作品制作する予定と思われる。

クレージー・ダイヤモンドをはじめ、スタンドのCGとそのバトルは原作のイメージを損なわない出来であった。
唯一、形兆のスタンド「バッド・カンパニー」だけが、実際の兵器や兵士のミニチュア版ではなく、プラモデルのように見えてしまっていたが、難点と言えばそれくらいだろう。
外れも少なくない三池作品だが、この作品に関して言えば世界観が三池色にマッチしている。
ただし、原作に興味がない人にはちんぷんかんぷんな作品に見えるかもしれない。

岸辺露伴、吉良吉影に誰がキャスティングされるかも含めて、次回作が楽しみである。



96.ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章



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by ksato1 | 2017-08-16 07:29 | 映画 | Comments(0)