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スターウォーズ一気見からの考察

年末年始で日テレ系で放送された「スターウォーズ」のEP1~6を、年始から3連休に掛けて見た。
ついでにBS11で放送された映画版「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」も見てみた。
で、今回は年代を追ってEP1から見始め、2と3の間に「クローン・ウォーズ」も入れた。
その結果、いろいろと忘れていた事とか、改めて気付いた事があった。

まず一番大きな点は、ライトセーバーはフォースを持たない者でも使用できる事。
EP1~3のジェダイの異常な強さがあったり、EP7でレイがルークのライトセーバーを持って何かを感じるシーンがあったりで勘違いをしやすいが、ライトセーバーは単なる武器で、ジェダイやシスなどフォースを持つ者が使用するとその効果は計り知れないものになる、という設定のようだ。
一番ビックリしたのはEP5の冒頭、氷の惑星ホスでルークが雪原で遭難するのだが、助けに来たハン・ソロがルークのライトセーバーを起動し、自分が乗ってきた動物の腹を裂いてそこにルークを押しこんだ事だ。
その時はハン・ソロは、苦もなくライトセーバーを起動していた。

それ以外でも、EP3ではグリーバス将軍がライトセーバーの4刀流でオビ=ワンと戦っている。
グリーバス将軍はシスと思われがちだが、彼はサイボーグでジェダイキラーと呼ばれており、倒したジェダイのライトセーバーをコレクションするのが趣味だ。
オビ=ワンと戦った時も過去に倒した相手のライトセーバーを使用しているだけで、彼自身はフォースを持つわけではない。

またライトセーバーの色だが、操る者のフォースに依存してジェダイが青、緑の寒色系、シスが赤、オレンジの暖色系かと思っていたが、これも違った。
前述のグリーバス将軍は、青、緑各2本のライトセーバーを操っていた。
つまりライトセーバーの色は、ライトセーバーが出来た段階で決まっており、それを持つ者とは一切関係がないのだ。

そこから推測すると、EP7のフィンは、ジェダイではなく「タダの人」という可能性がある。
アナキンやルークはジェダイの修行をする前か、パイロットとしての非凡な能力を持っていたが、フィンはそれにあたる能力が見当たらない。
となるとEP7~9において、フィンはハン・ソロ的な役割になるのかもしれない。

また、EP2をよくよく見てみたら、アナキン・スカイウォーカーは弟とは血縁関係がまったくない義理の兄弟である事がわかった。
EP1と2の間はおよそ10年、2でアナキンは義理の父親クリーグ・ラーズと会い、同時にその息子のオーウェン・ラーズと会う。
オーウェンはどうみても20歳前後で、かつ彼女までいた。
名前も「スカイウォーカー」ではなく、二人は「ラーズ」を名乗っている(アナキンの母は死ぬまでシミ・スカイウォーカーを名乗っていた)
そさらに台詞中でも、二人は初めて会う義兄弟として挨拶している。

となると、なぜルークに「スカイウォーカー」を名乗らせたのかがさらにわからなくなってくる。
EP3のラストで、レイアはオーガナ議員にもらわれて「オーガナ」を名乗る事になる。
だがルークは、ヨーダの「親類に預けよう」の一言でタトウィーンのオーウェン・ラーズ夫妻に預けられる。
アナキンの故郷のタトウィーンで「スカイウォーカー」を名乗る人物がいたら、ダース・ベイダーが不審に思わないわけがない。
それなのになぜ、ルークに「ラーズ」ではなく「スカイウォーカー」を名乗らせたのか?

ひょっとすると、ダース・ベイダーとオビ=ワンは暗黙の了解で、そこにアナキンの息子がいる事をわかっていたのではないだろう。
ルークをダース・シディアスから護るために、ヨーダとオビ=ワンはあえてダース・ベイダーのわかりやすいところにルークを隠した。
ダース・ベイダーはシディアスの近くにいるため、何なりと理屈を付けてシディアスをタトウィーンに近づけないようにする事は容易なはずだ。
そして、いずれルークが自分とシディアスを倒す事を希望していたのではないか。

こういう妄想的な希望的観測もできるが、残念ながらEP4~6には、全体の流れの中で整合性の取れない細かい間違いも結構あった。
例えばEP4でベン(オビ=ワン)・ケノービはルークに、「オビ=ワンと言う名前はお前が生まれるかなり前に捨てた」と言っているが、ルークと一緒にタトウィーンに逃げ落ちて来た時もまだオビ=ワンを名乗っていた。
またEP6でルークがレイアに「お母さんの事覚えてる?」と聞くと「小さいころの記憶だからおぼろ気だけど」と答える。
アミダラは二人を生んだ直後に死んでいるから、これも間違いだ。
その他にもEP4で、ベンは何も感じる事もなく、R2-D2に向かって「おチビちゃん」とか言っている(原文では「shorty」か?)
翻訳ドロイドのC-3POと戦闘機に搭載される事が多いR2-D2のコンビと言うのは、通常では考えられない。
EP1~3であれだけ一緒に戦ったその珍しいコンビが目の前に現れれば、「これってまさか、あのC-3POとR2-D2じゃね?」と思うのが普通だろう。

EP4から作られたため、どうしても細かい部分で整合性が取れない部分が出てしまうのは仕方ない。
EP3と4の間も20年近く経っているのだから、登場人物の記憶が薄れていても不思議はないと言う見方もできる。
ただそれでも、ルークが「スカイウォーカー」として育てられた事は、どう考えても整合性が取れない。
しかもアナキンの生まれ故郷のタトウィーンで、である。
この辺りは、やっぱりシリーズ全体のキモとなるのではないかと言う気がする。


2.スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(再)
3.スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(再)
4.映画版スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(再)
5.スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(再)
6.スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(再)
7.スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(再)
8.スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(再)


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