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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

メル・ギブソンの前3作は1本も観ておらず、予告編も見ていなかったので最初はまったく興味がなかったのだが、主演がトム・ハーディという事で観に行く事した。

世界は核戦争の影響で荒廃していた。
元警官のマックス(トム・ハーディ)は改造車で一人さまよっていたが、イモータン・ジョーの軍団に捕らえられてしまう。
イモータン・ジョーは汚染されていない地下水を押さえ、それにより民衆を支配、さらにウォーボーイズと言う武装集団に自分を崇拝させ、警護させていた。

フェリオサ(シャーリーズ・セロン)はウォーボーイズの大隊長で、ガソリン運搬のためウォータンクに乗り砦を出発した。
しかし彼女はイモータン・ジョーを裏切り、ジョーの妻を引き連れ脱走を図るのだった。
フェリオサと妻たちの裏切りに気付いたジョーは激怒、大軍を率いてフェリオサの後を追う。
その中に、ウォーボーイズのニュークスがいた。
捕らわれたマックスはウォーボーイズへ血液を提供する「輸血袋」としてとらえられていたが、ちょうどニュークスに血液を提供していた。
輸血管に繋がれたまま、マックスはニュークスと一緒に出動することになる。

映画全体は120分だが、おそらく3/4はカーアクションシーンである。
しかもそのカーアクションがハンパなくド迫力だ。
そもそも2作目が核戦争後と言う設定で、「北斗の拳」の世界感もこの映画に影響されている。
そしてこの作品でも、期待は裏切られていない。
イモータン・ジョー以下、ウォーボーイズたちも「いかにも」という出で立ちで登場する。
ウォーボーイズの追走軍団には、意味のよくわからないドラムとギタリストを乗せた車も登場する。
弾を射出する兵器よりも火炎放射器系の兵器の方が多い。
なぜジョーの妻たちが砦から逃げ出すのか、なぜフェリオサが彼女たちに手を貸すのか、そのあたりの整合性も説得力がある。

見終わった後冷静に考えると、人から人に輸血なんかできるのかとか、いくらなんでもウォータンク頑丈すぎだろう、とか突っ込みどころはいくらでもある。
しかし映画を観ている間にはそんな事考える余裕もないほど、圧倒的な迫力のカーアクションが繰り広げられる。

すでに3部作構想が発表されてもいるが、今回マックスの事はほとんど語られない。
ストーリー中何度かマックスが幻覚に襲われるのだが、その事は次回作以降で語られるのだろう。

暴力シーンがほとんどなので好き嫌いは分かれるとは思うが、「北斗の拳」が好きな人なら満足できる作品である。


58.マッドマックス 怒りのデス・ロード


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by ksato1 | 2015-06-27 22:26 | 映画 | Comments(0)