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「バトルフロント」

麻薬潜入捜査官のフィル(ジェイソン・ステイサム)は、任務を遂行して組織を壊滅させた後、捜査官をリタイアして一人娘とともに亡き妻の故郷で暮らそうとしていた。
しかしその小さな田舎町は、昔ながらの保守的な街で新参者に対して冷たい視線を浴びせてきた。

フィルは娘に護身用の格闘術を教えていたが、学校で嫌がらせをされた娘が相手の悪ガキをボコボコにしてしまう。
悪ガキの両親もチンピラ同様で、特に母親はジャンキー、さらにその兄ゲイターはドラッグをさばき、保安官とも結託して地元を仕切る大ボスだった。
妹からフィルに仕返しするように頼まれるゲイターは、あまり気乗りはしなかったものの手下二人にフィルの様子を身に行かせた。
しかしフィルはその手下をボコボコにしてしまう。
フィルがタダのものではないと感じたゲイターは、フィルの家に忍び込んでかつて彼が麻薬捜査官であった事を知る。
さらに、以前潰した組織のボスが、刑務所からフィルに対して復讐しようとたくらんでいる事も知っていた。
そこでゲイターは娼婦を通じて組織と連絡を取り、フィルの居場所を教える代わりに自分の作ったドラッグを大量にさばく権利を手に入れようと考えた。

一方フィルは、家の修繕を頼んでいる地元の友達から、この街で暮らすならできるだけもめ事を避けるようにアドバイスを受けていた。
フィルは娘を護るためにそのアドバイスを受け入れ、悪ガキの父親に謝罪に行く。
悪ガキの父親はその謝罪を受け入れるのだが、フィルは自分の家に忍び込んだのがその父親だと勘違いをして、再度父親に自分達に関わるなと警告しに行く。
しかし家の修繕を行っている時、友達から家に忍び込んだのはゲーターではないかと言われる。
今度はフィルがゲーターのアジトに忍び込み、そこで麻薬精製の器具を見つける。

最初は子ども同士のケンカが原因だった。
しかしそこから大人同士の引くに引けないメンツの話になり、さらには組織の復讐までどんどん話が大きくなって行く。
このあたりの話の広げ方が自然で巧みであり、脚本、監督の力量を感じる。

「バトルフロント」なんてタイトルだと、最新兵器や「なんでもアリ」的な武器なんかが登場するアクション映画かと思いきや、出てくるのはせいぜいスマホでPCすら登場しない。
ある意味、清々しいくらいのアナログなアクション映画で、この時代からこそ、あえて新鮮に観ることができた。
個人的には割と好きな作品である。


114.バトルフロント


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by ksato1 | 2014-09-02 07:08 | 映画 | Comments(0)