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「神様のカルテ」

現在「2」が公開されているが、その宣伝のために放送された「1」を録画して見る。

映画公開時にもほとんど気にならなかったし、今回もそれほど期待しないで見たのだが、TV用にカットされたシーンが多かったためかなんだかよくわからない作品になっていた。

主人公の栗原一止(櫻井翔)は、長野で本庄病院と言う救急医療の病院に勤める勤務医だが、まずこの病院の位置付けがよくわからない。
救急指定の病院でベッド数もそこそこありそうだが、民営なのか公立なのかわからず、医師の数がやたら少ない。
内科が専門の一止だが、そこでは救急医療も担当し、いつでもクタクタに疲れていた。

一止は御嶽荘というアパートだか下宿屋に住んでいて、榛名(宮崎あおい)と言う山岳写真家の妻がいる。
おそらく榛名ともこの御嶽荘で知り合ったと思われるのだが、そのあたりの経緯があまり語られていないため、二人の距離感もよくわからない。
そして御嶽荘には男爵と呼ばれる売れない画家(原田泰造)と、学士殿と呼ばれる信濃大学の大学院生(岡田義徳)も一緒に暮らしているのだが、ある日学士殿が郷里に帰る事になる。
このエピソードも唐突過ぎて、何がなんだかサッパリわからない。
人間の成長がテーマの映画なのに、尊敬とか愛情とか同情とか友情などの、主要キャストの関連性がまったく描かれていないのだ。

ストーリーのメインストリームは、一止が研修で訪れていた大学病院で診察した、安曇(加賀まりこ)にまつわるエピソードである。
教員であった夫を亡くし一人暮らしていた安曇は、胆のう癌を発症しておりいきなり余命宣告を受ける。
大学病院では終末医療を行っていないため、安曇は本庄病院に一止を訪ねてくる。
一止は安曇を受け入れるのだが、余命少ない彼女に何もできない事に悩んでしまう。

ハッキリ言って、医療モノのストーリーとしては、かなりありきたりで薄っぺらい。
普通の医師なら、こんな悩みは医大生の時に乗り越えている物ではないかと思う。
ただ、長野を舞台とした全体の雰囲気がいい。
また出演者も力量のある役者ばかりなので、映画全体としてはギリギリだがまとまっている。

オリジナルバージョンは面白くて、TV用にカットした編集者のセンスがないのか、あるいはオリジナルバージョンも面白くないのか。
どちらかの制作者、あるいはその両者がもうちょっときちんと仕事をしていたら、あるいは違った印象になっていたかもしれない。

50.神様のカルテ

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by ksato1 | 2014-03-26 20:48 | 映画 | Comments(0)