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「BRAVE HEARTS 海猿」(再)

夏のドラマが大空振りで、視聴率的に相当ヤバいと言われているフジテレビが、なりふり構わず視聴率稼ぎに来た。
先週、今週と2週連続で「海猿」の3と4を放送し、来週は「踊る2」のインターナショナルバージョンだそうだ。

で、先週の「海猿3」はイマイチなのでスルーしたが、今週の「海猿4」は録画して見た。
映画の「海猿」シリーズでは、やはりこの4が一番好きである。

東日本大震災の後、一度は「3」でシリーズ終了と考えていたスタッフが、「『3』では描ききれなかった部分を表現したい」と言う事で作られた作品だ。
ハッキリ言って、航空力学を始めとしていろいろな物理学的な面でみれば、「トンデモ」な部分はかなり多いのだろう。
だが、航空機の爆発シーン、海面着陸シーンなど、CGもかなり気合い入れて作られており迫力満点だ。
冒頭の貨物船の沈没シーンも、貨物が崩れる質感などリアリティがあり非常によく作りこまれている。

また、特救隊の副隊長の嶋(伊原剛志)が、仙崎の心の師匠である池澤のような厳しさを持っている。
だが仙崎は池澤から教えられた通り、常に要救護者に「生きよう」と思わせながら励ます事により、冷静な嶋の心を動かす。
シリーズ全体のファンにとっては、あたかも仙崎が池澤に認められたようにも見える。

展開が強引だという見方もあるかもしれないが、この映画のテーマは「皆ができる事をして、心を一つに合わせて346人を救う」事である。
その事によって、冒頭に環菜が案じていた「こんな時代に生まれて来る子は幸せなのかな」と言う疑問に答えを出している。
一言で言って、制作者の気持ちが入った映画である。

先週台風の被害を受けた京都に、今週多くのボランティアが駆け付け復旧を手伝ったと言う。
合わせてそういうニュースを見ると、日本もまだまだ捨てたもんじゃない、と本気思ったりもした。

原作者は良い思いをしていないようだが、元気を与えてくれる映画としては非常に出来のいい映画だと思うし、若い人に何回でも観てもらいたいと思う。


63.BRAVE HEARTS 海猿(再)



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by ksato1 | 2013-09-24 20:58 | 日記 | Comments(0)