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「ATARU」一気見

劇場版の予習として、再放送された「ATARU」を一気見する。

正直、ミステリーという部分だけで言えば、同時期に放送されていた「鍵のかかった部屋」の方が断然面白かった。
「ATARU」はシリーズの前半は、異常な絶対音感とか帯電体質とかかなり強引な設定が多く、ミステリーとしてはイマイチ感が否めなかった。
だが後半になると、サヴァン症候群というATARUの設定と家族の絆という部分がうまくリンクして、かなり面白くなった。

登場人物も、「鍵のかかった部屋」にかなり酷似している。
主人公はかなり変人(しかもどちらもジャニーズ)で、そこに行動的でちょっとやり過ぎてしまう若い女性とお調子者の上司と絡むというトリオ編成だ。
そして「鍵のかかった部屋」の方がドラマとしての完成度は高いと思うが、話の広がりとしては「ATARU」の方が奥が深い感じがした。
「鍵のかかった部屋」の主人公榎本(大野智)もいいキャラだが、ちょっとこじんまりまとまってしまった感がある。
一方「ATARU」のチョコザイ(中居正広)は、サヴァン症候群という「なんでもアリ」な卑怯な設定ではあるものの、途中から自己を主張する展開が強引すぎずに巧かった。
その部分が面白かった要因だろう。

劇場版も、まずまず期待できそうな感じではある。


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by ksato1 | 2013-09-07 08:07 | 日記 | Comments(0)