スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
もう1本の「ジャンゴ」にも心を惹かれたが、すでに観ているのでスルーした。
アメリカ大統領の、民主党予備選に絡む政治的駆け引きのお話だ。
まず、大統領選ではなく党内の予備選という部分で、日本人の私には少しわかりづらかった。
まあ日本で言えば自民の総裁選のような話なんだろうけど、やっぱりちょっと日本とは感覚が異なる。
ジョージ・クルーニー扮するモリスは、ペンシルバニア州の知事である。
ライバルはプルマン上院議員だが、現時点ではモリスの方が有利で、次のオハイオ州予備選を制すれば民主党の候補となる事は確実であった。
そして今回は共和党に強力な候補がいないため、民主党の大統領選候補になる事イコールアメリカ大統領でもあった。
着々とプルマンとの差を広げるモリスだが、彼には腹心が二人いた。
ベテランマネージャーのポールと若き広報官のスティーヴンだ。
この映画はスティーヴンが主役であるが、若くて有能な彼は選挙事務所のインターンにも手を出してしまう。
まあ、若いから仕方のない事だろう。
そしてさらに、プルマン陣営から引き抜きされそうにもなる。
一度は固辞するスティーヴンだが、自信過剰な事もありついついプルマン陣営のダフィーの話を聞きに行ってしまう。
その事を懇意の新聞記者に嗅ぎつけられてしまった。
忠誠心を第一と考えるポールとモリスは、スティーヴンを裏切り者と考える。
実際にはスティーヴンは裏切っていないのだが、選挙スタッフの有力者がライバル陣営とつながっていた事がわかれば大きなイメージダウンになると考え、ポールとモリスはスティーヴンにクビを言い渡した。
仕方なく敵陣営に寝返ろうとするスティーブンだが、新聞記事になった後に寝返られるとこちらのイメージダウンになると、敵陣営からも拒否される。
その上スティーヴンの彼女が自殺を図ってしまった。
ショックを受けるスティーヴンだが、彼女の自殺の理由を武器にして、彼は自分の地位を取り戻そうとする。
映画としては「ややウケ」と言ったところか。
スティーヴンの逆襲劇が、正直痛快とは言えず、2時間ドラマあたりだったら十分楽しめたかもしれない。
43.スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
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