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「電子書籍、プラットフォームはそろった!ところで読者の本音は?」

続いて元光文社、メディアタブレットの山田氏による「電子書籍、プラットフォームはそろった!ところで読者の本音は?」である。

すでに現状で、日本の電子書籍プレイヤーは出そろった、では今後はどうなるのか?

要点は以下の通りだ。

日本電子書籍市場は期待されているほど伸びない。アメリカでもすでに電子書籍リーダーは行きわたってしまい頭打ちと思われている。
日本の出版業界は毎年1千億円以上売り上げが下がっているが、電子書籍の売り上げはそれを埋めきれていない。
それは日本の人口が減少しているからである。
アメリカでは30億ドル市場になっているが、リアルの本のライバルとは考えられていない。
アメリカでは電子書籍読者の90%は、紙の本も買い続けているという調査がある。

そして、電子書籍は紙とは異なる進化をする。
リソースはブログ、メルマガ、特集だけなどなんでもアリ。
セルフパブリッシングが進展し、プロ、アマの壁がなくなる。
ただしそれに伴いコンテンツの劣化の可能性も
そして価格の下落は続く。
ちなみに4月のKindleStoreでの売上1位は0.99ドル、2位も0.99ドルだったそうだ。

それ以外にも、マンガ、学術書、教育書は必ず紙から電子書籍になる、アマゾンとアップル2社の寡占状態が続くなどの興味深い話もあった。

そしてさらに面白かったのが以下の話。

日本の電子書籍市場は、そもそもリアルの本に興味のないガラケーでBL、TLなどを読んでいた人たち。
一言で言えば「偏差値55の人」(結構な暴論?)
そして今後も、以下の人たちが支えるとおもわれる。

・腐女子:15~30台の女性→BL、TL好き
・腐男子:20~35歳くらい→「カネ」「成功」「人間関係」など儲ける話しや自己啓発好き

これまたなかなか説得力のある講演だった。

漠然と明るい未来を語る講演よりも、現実を直視した講演の方がやっぱり身になるね。

※こんな本書いてみました。
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by ksato1 | 2013-07-06 00:05 | 日記 | Comments(0)