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ジャパンカップ

国際競争とは名ばかりで、今年はイギリスから4頭、フランスから1頭の参戦のみ。
北米、オセアニアはおろか、香港からの参戦もない。
だがWSJSが同時開催される事もあり、ジョッキーの方は豪華絢爛になった。
過去10年を見ても、連対馬20頭のうち外国馬は3頭しかいないのに、外国人ジョッキーは半分以上ののべ11人が連対している。
そのあたりも含んで予想をしたい。

さて、主役の馬の方を見ると、今年は三冠馬対決と言われている。
言わずと知れた、昨年の牡馬三冠馬のオルフェーヴルと今年の牝馬三冠馬ジェンティルドンナだ。
斤量差が4kgあるこのレースでは、ジェンティルドンナの最大のチャンスと言う人も多い。
しかし私は2頭とも本命、対抗にしない。
今回の本命はフェノーメノだ。
これまで8戦して4勝、連対を外したのは中山の2回だけである。
天皇賞でも重い印を打ったが、出れば必ず勝ち負けになった菊花賞をスルー、最後の三冠タイトルに見向きもせず悠然と古馬相手に戦いを挑んだ。
そしてその結果も、エイシンフラッシュに出し抜けをくらったものの、正攻法で事実上この馬が一番強い競馬をしている。
前走は究極の仕上げだったようだが調子落ちは見られないとの事だし、今回は初タイトルの可能性はかなり高いと見た。

対抗はルーラーシップだ。
前走は休み明けでさらに致命的な出遅れがあったものの、直線エイシンフラッシュと同じ上がり最速タイムを記録して3着に食い込んだ。
1度叩いて体調は確実に上昇しており、状態に関しては角居師がかなり強気のコメントを出している。
メンディザバルは肩の脱臼で帰国したが、ウィリアムズは宝塚記念で2着に来た時のジョッキーだ。
昨年の有馬記念4着の後は香港のクイーンエリザベスC優勝を含めて、4着以下に沈んだ事も無い。
2頭の三冠馬の陰に隠れて目立っていないが、現時点ならオルフェーヴルを負かしてもまったく不思議は無い。
POG指名馬でもあるので、なんとか頑張ってもらいたい。

三番手はオルフェーヴルだ。
実力は認めるものの、とにかく今年のレースが不安点である。
宝塚記念は7割の状態と言われていたが完勝、しかし春の阪神大章典で逸走し、天皇賞では不思議な惨敗、前走の凱旋門賞もラスト50mで内に寄れて栄冠を逃している。
まともに走ればおそらく現時点で世界一である事は間違いないが、レースをする精神状態になっているのか、遠征帰りと言う事もあり不安の方が大きい。
なので今回は印を落として三番手評価にする。

四番手はエイシンフラッシュだ。
JCは昨年、一昨年とも8着。
前走も勝ったとはいえ、下がってくるシルポートをカレンブラックヒルがかわした時に、うまくインがぽっかり空いてそこを突いている。
運に恵まれた感も強いが、そもそもが実力馬だけにここで一気に復活する可能性もある。
鞍上も、デムーロも内田もいたのにわざわざ昨年の有馬2着の時のルメールにスイッチ。
陣営の勝負気配がうかがえる。

五番手はジェンティルドンナだ。
8戦して連を外したのはわずかにチューリップ賞の1回のみ。
すでに史上最強の女王伝説は始まっているのかもしれない。
しかし正直、3歳牝馬がこのメンバーに入って勝ちきれるとは思えない。
残り1Fまではいい勝負をしても、ラストで力尽きるような気がしてならないのでこの評価にした。
もしここでアッサリ勝ちきるようであれば、素直に自分の負けを認めよう。

最後はちょっと迷う。
まず外国馬だが、気になったのはマウントアトスとソレミアだ。

マウントアトスは今年4戦3勝、前走のメルボルンCは5着だが、レース中に不利を受けたと聞いている。
鞍上のムーアは当初ダークシャドウに騎乗予定だったのが、結局こちらを選んだと聞くと、ちょっと食指が動く。
しかし勝った3戦はすべて2700m以上で、前走のメルボルンCも3200mだ。
日本の軽い馬場も含めて考えると、ちょっと距離が足りないような気がする。

凱旋門賞のソレミアは、レース根性と日本を知り尽くしたペリエ鞍上と言う部分が怖い。
しかしヨーロッパ以外の遠征は初めてという事なので、無印にする。

日本馬ではビートブラック、ジャガーメイル、ダークシャドウ、ローズキングダムあたりが気になる。
ローズキングダムは鞍上が復活の武豊だ。
一昨年繰り上がりで優勝した時の鞍上でもあるが、馬自体はまだ良化途中らしいので、POG指名馬だが涙を飲んで無印にする。

ダークシャドウは鞍上を福永からスイッチ、ムーアに逃げられたもののデムーロを確保した。
現時点の日本人ジョッキーでは内田、岩田、福永あたりが一番信頼度が高いと思うが、その一角の福永からスイッチすると言う時点で陣営の本気度が伝わってくる。
体調も叩き3戦目の今回が一番良いだろう。
しかしこの馬は勝ち鞍が2000mまでしかない。
今回はスローペースで直線ヨーイドンの可能性も高いが、本質的に2400mは少々長い気がする。

確たる逃げ馬がいないこのメンバーでは、ビートブラックの逃げ残りも怖い。
トーセンジョーダンが本調子ではないうえ、1枠1番に入ったのでラクに先手を取れるだろう。
3角からペースを上げてスタミナ勝負に持ち込めば、勝ち負けまであるかもしれない。
だがこの馬は東京の成績が1.1.0.4で、中山も0.0.0.1だ。
東京で連対したのは2年以上前の500万下条件戦で、その後は関東に遠征して結果を出せていない。
輸送競馬に難があると見て、今回は無印だ。

最後に残るのはジャガーメイルだ。
この馬はすでに8歳だがここに来て体調が急上昇、週中の追い切りでは抜群の動きを披露した。
2年半前に天皇賞を勝った時も追い切りの動きが非常によかったし、追い切りの動きがレースに直結すると考えていいだろう。
ジャパンカップは過去2年で、4着、3着と相性がよく、鞍上も来日中のビュイックを確保した。
勝ちきるまではいかないかもしれないが、3着あたりに食い込んでくる可能性は十分ある。


◎フェノーメノ
○ルーラーシップ
▲オルフェーブル
△エイシンフラッシュ
×ジェンティルドンナ
×ジャガーメイル

馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。
今回は取れそうな気がする。
by ksato1 | 2012-11-25 13:06 | 競馬 | Comments(0)