「白夜行」一気見

重い、重すぎる!
GW後半は撮り貯めていた「白夜行」を一気見した。
お互いを守るためお互いの親を殺した二人の切ない物語、という部分は知っていたが、ここまで重いとは思わなかった。

1991年、お互い誰にも相手にされず寂しい思いをしていた11歳の二人は、図書館で淡い初恋をはぐくんでいたのだが、前述の通り、亮司は雪穂を守るために自分の父を、雪穂は亮司を守るために自分の母を殺害する。
事件の真相は闇の中に葬り去られ迷宮入りするが、二人はその事件以降会う事ができなくなる。
だが7年後に偶然二人は再会し、いつか二人で太陽の下を歩こうと約束する。

しかし事件をしつこく追う刑事笹垣(武田鉄矢)の執念により、その後何度も事件が明るみに出そうになる。
二人はそれぞれを守るため、次々と罪を重ねる。
やがて亮司は雪穂のために自分を消し去り、完全に裏の世界に入って行く。
自分を守って裏社会に入った亮司のために、雪穂は表の世界で成功しようと画策する。

大人の亮司が山田孝之、雪穂が綾瀬はるか、脚本は森下佳子、主題歌は柴咲コウで、スタッフも「セカチュー」と同じである。
だから「切ない」と言っても「セカチュー」に近く、二人の明日の見えない逃避行がメインなのかと思っていた。
が、中盤はかなりドロドロしている。
特に、雪穂が憧れの先輩を親友に取られたので、亮司にその親友をレイプしてくれと頼み、亮司がその先輩に嫉妬するあたりは、かなり見ていて辛かった。
二人が若く、この感情のブレを乗り越えてお互いを守るためにすべてを賭ける、と言う流れの中では重要なエピソードだが、何しろ雪穂が綾瀬はるかなので、ちょっとダークな部分が強すぎるんじゃないかと思った。
綾瀬はるかって、優等生のイメージしかなかったからなぁ・・・。

迷いながらも自分の運命を達観し、次々と犯罪に手を染める亮司。
亮司の身を案じながらも、もう引き返すことができないので、自らも危ない橋を渡ろうする雪穂。
最初の事件の前のピュアな二人があるからこそ、この出口のない二人の迷走に感情に移入できるのだが、それでもちょっと途中でかなり暗い気分になったよ。
そして最初から最後まで登場するのは亮司、雪穂の他、刑事の笹垣と図書館書士の谷口(余貴美子)だけだが、この谷口の存在がとても効いていて、彼女がいなければ本当に最後まで見続けることができなかっただろう。

初回の放送を2時間にして、そこで小学校時代のエピソードをすべて放送するという手法は、非常に巧い見せ方だと思う。
ここを2週にまたいで分けてしまうと、ピュアな二人だからその後に犯罪を重ねてしまうという説得力が薄まってしまったと思う。

ある意味、14年間の大河的なドラマのため、登場人物も途中でかなり出入りがある。
でもどの役者も、みんないい演技をしてるんだよな。
ラストシーンは結構感動したし、頑張って最後まで見る価値はあったと思う。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください


●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
[PR]
by ksato1 | 2012-05-07 00:10 | 日記 | Comments(0)