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最強馬伝説はすでに始まっているのか

今年のメンバーは本当に豪華である。
出走15頭中G1勝利がある馬が10頭、海外のレースも含めると10頭でG1を20勝している。
しかもここ2年の国内2000m以上の主要G1の勝ち馬が、ほとんど顔を揃えた。

皐月賞:ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル
ダービー:エイシンフラッシュ、オルフェーヴル
菊花賞:オルフェーヴル
天皇賞春:ジャガーメイル、ヒルノダムール
宝塚記念:アーネストリー
天皇賞秋:ブエナビスタ、トーセンジョーダン
JC:ローズキングダム、ブエナビスタ
有馬記念:ヴィクトワールピサ

いないのは昨年の宝塚記念を勝ったナカヤマフェスタと昨年の菊花賞馬ビッグウィークだけ。
有馬記念を過去2年と考えてドリームジャーニーまで入れても、ドリームジャーニーとナカヤマフェスタはすでに引退しているので出走できる訳がない。
エ女王杯を連破したスノーフェアリーもいないが、まあこれも仕方がない。

いやー、すごい豪華なメンバーが集まったねー、とも考えられるが、冷静に考えると抜けて強い馬がいないのでみんなでG1をかわりばんこに獲っている、と言う見方もできる。
ヴィクトワールピサがドバイWCを勝っているから出走メンバーのレベルが低いとは思わないが、どの馬も連勝する底力に欠けるのかもしれない。

その中で、唯一の例外はやはりオルフェーヴルだ。
これまでの成績は10戦6勝、2着と3着が1回ずつで、10着が1回だ。
10回中7回は上がり最速を記録し、2番目のタイムも2回ある。
末脚がさく裂しなかったのは、10着に敗れた京王杯2歳Sだけで、春以降はすべてのライバルを蹴散らしている。

では、オルフェーヴルの同期が弱い世代だったのかと言うと、そうでもない。
きさらぎ賞を含めて4回負かしたウインバリアシオンは、JCでブエナビスタの0.5秒差5着だ。
早めに動いて勝ちに行っての着順なので、ウインバリアシオンが弱いと言う事は決してない。
最近で言えばレッドデイヴィスが勝った鳴尾記念は、1~4着までを出走した3歳馬が独占した。
先週の阪神Cも、グランプリボスが2着でマルセリーナが4着だった。
黄金世代と呼ばれている現4歳世代よりも、ひょっとしたらレベルが高いかもしれない。

今考えてみると、ウインバリアシオンは菊花賞の後すぐにJC出走を決めていた。
そしてJC後は早々に休養入り宣言しているが、現時点ではオルフェーヴルに敵わないと考え、有馬記念を回避した可能性もある。
登録してもファン投票なので出走できるかどうかわからないという面もあるが、オルフェーヴル以外の3歳馬で登録してきたのはただ1頭しかいない。
オルフェーヴルを負かした事のあるレッドデイヴィスだけである。

なおオルフェーヴル以前の三冠馬は6頭いるが、戦前のセントライトの時代はまだ有馬記念がなかった。
それ以外の5頭では、シンザン、ミスターシービーは三冠を獲った年には有馬記念は出走していない。
シンボリルドルフとナリタブライアンはその年の有馬記念を獲っている。
最後のディープインパクトはハーツクライに敗れて2着だったが、連帯率は100%だ。
以上から、やはりオルフェーヴルは間違いなく強いと考えていいだろう。

あのオグリキャップも、古馬との初対戦の毎日王冠から、歴戦の勇士をことごく蹴散らしてきた。
古馬と初対戦となるオルフェーヴルだが、最強馬伝説はすでに始まっている可能性が高い。
by ksato1 | 2011-12-22 00:35 | 競馬 | Comments(0)