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「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」

この映画はかなり面白かった。

そもそも原作の三銃士は遠い遠い昔に、ほとんど絵本に近い本で読んだ内容しか知らない。
記憶もおぼろげで、ダルタニアンと三銃士が悪いお坊さんをやっつけるって話だと記憶していた。
昭和40年代の本だから、おそらく枢機卿をお坊さんって訳してたんだろうね。
そしてこれは私の記憶違いかどうかも定かではないが、ダルタニアンがリーダーで一番年上だと思っていた。
もし誰かと三銃士の話をしてたら、大恥かいていたところだった、ははは(^_^;;

映画の「三銃士」は、少なくともあまり三銃士に思い入れがない人にとっては、かなり面白く仕上がっている。
キャッチコピーの「伝説よりも、ハデにいこうぜ。」そのままに、ド派手な冒険活劇作品である。

物語はヴェネチア、三銃士とミレディが、サブタイトルにある「ダ・ヴィンチの飛行船」の設計図を盗み出すシーンからスタートする。
もうこの段階でメチャクチャだ。
予告編でも流されていたが、あり得ない仕掛けの廊下を強引に突破して、地下の壁を爆破して逃走路を無理やり作る。
「インディ・ジョーンズ」シリーズを観ているかのようでもある。
しかし、ただ派手なだけではない。
調度や服装、人々の所作など細かい部分にも気が配られており、当時の世界観がきちんと再現されている。
もちろん剣での戦いも迫力満点だ。
きちんと当時の状況が描かれたうえで、大胆にド派手シーンを盛り込むバランスが絶妙なので、まったく違和感を感じずに楽しめる。
ひょっとしたら原作のファンだとこういう見せ方はイメージが壊されてゲンナリするのかと思ったが、少なくとも一緒に観に行ったカミサンは、原作も好きだけどこういう映画もアリだと言っていた。

冒頭は「インディ・ジョーンズ」シリーズみたいだと書いたが、実は展開やアクションシーンは、宮崎アニメが参考になっているんじゃないかという気もした。
繋がれた鎖を引きちぎっちゃうのは「未来少年コナン」、飛行艇でのバトルシーンは「ラピュタ」、屋根の上での一騎打ちは「カリオストロの城」など。
鎖の「コナン」はちょっと強引かもしれないけど、あとの2つのかなり近いと思うんだけどねぇ。

映画を観た後調べたら、「三銃士」って日本ではあまり知られてないけど、10年後と20年後の後日談を含めた3部作で「ダルタニアン物語」って言うんだね。
映画の制作者が原作の後日談を参考にする気があるのかどうかわからないが、ダルタニアンと三銃士、そしてミラディ、ルイ13世と王妃を登場させれば、いくらでも続編が作れそうな感じだ。

家族で見ても楽しめるので、DVDが出たら買ってもいいかな。


131.三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
by ksato1 | 2011-11-22 19:45 | 映画 | Comments(0)