人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エリザベス女王杯

先々週、天皇賞でこの秋一番難解なレースと書いたが、一転してこのエリザベス女王杯も難解になってしまった。
理由は回避すると思っていた馬が出走してきたから。

そもそもこのエリザベス女王杯、古馬混合2200mと言う現在の設定になってからも、3歳馬の方が有利である。
ここ10年で見ても3歳馬が6勝、連に絡まなかったのは3回だけである。
なぜこうなるかは、実ははっきりした理由がある。
JRAのプログラムでは、エ女王杯の翌週にマイルCS、その翌週にJCが組まれている。
したがって、牡馬と戦えるだけの力量がある有力馬は、エ女王杯を回避して牡馬混合のマイルCSかJCに向かう傾向が強いのだ。

実際、この10年で勝った古馬はトゥザヴィクトリー、アドマイヤグルーヴ、スイープトウショウ、クィーンスプマンテの4頭。
大逃げが決まった一昨年のクィーンスプマンテ以外は、牡馬混合のG1に出てもおかしくないメンバーだ。

なので通常であれば、G1級の古馬と3歳馬を比較すればいいレースである。

今年最大の有力古馬は、当然アパパネである。
しかし前走の府中牝馬Sで惨敗、距離適性と1週間多く調教ができると言う理由から、てっきりマイルCSに出走するものだとばかり思っていた。
しかしここを勝てば、史上初の牝馬限定G1の6レースを完全制覇となる。
陣営もギリギリで仕上げて出走にこぎつけてきた。

さらに昨年の覇者スノーフェアリーだ。

今年は海外で牡馬混合路線を選択し、勝てなかったものの非常に好成績を収めている。
凱旋門賞でも58kgを背負って3着。
ヒルノダムールやナカヤマフェスタは59.5kgで馬場適性などもあったかもしれないが、この2頭に大きく先着している。
そして凱旋門賞の後中1週で英チャンピオンSに参戦し、ここでも3着。
昨年は英愛オークスを勝っていたのでエ女王杯を勝てば付加賞金が得られたが、今年はローテーション的にもJCが狙いで、エ女王杯への登録はJRAへの義理立てだけだと思っていた。
しかしなんとこの馬も出走だ。

こうなると非常に難しくなってくる。

まず、海外からの参戦2騎。
どちらも実力馬であるが、今週両頭ともやや順調さを欠く報道があった。
スノーフェアリーは週頭にじんましんを発症し、ダンシングレインは木曜日に前足が発熱して調教を休んでいる。
調教の映像を見ても、どちらもキャンター程度で判断が難しい。
だが、もし本当に調整に遅れが生じたら、エ女王杯を回避してJCに回る事もできたので、両頭とも問題なしと判断する。
どちらを上位に取るかは非常に難しいが、逃げなかった愛オークス以外は連帯を外した事がなく、かつ勝てば付加賞金が獲れるダンシングレインの方が、本当の本気モードと見て上位に見る。

では日本馬はどうか。

まずアパパネの取捨だ。
そもそもこの馬の守備範囲は2000mまでと考えているが、本調子に戻っていれば2200mでも日本の馬に負ける事はないだろう。
週中の調教ではいい動きを見せていたので3番手評価にする。

その他の古馬はどうか。
重賞3連勝中のイタリアンレッドは、さらに上昇しているようにも思える。
しかし連勝前のマーメイドSでは、フミノイマージンに2kgの斤量差をもらって負けている。
前走は同斤量でフミノを降しているが、フミノは休み明けだった上に、上がり3Fは0.1秒フミノの方が速かった。
一度叩いた上がり目を考えたら、むしろフミノの方が上か。

その他では、実力馬のアニメイトバイオ、サンテミリオン、ブロードストリート、レディアルバローザあたりか。
アニメイトバイオは昇り調子にも見えるが、どの馬も絶好調とは思えず、ちょっと食指が伸びない。

だったらやはり3歳馬であろう。

秋華賞のアヴェンチュラは見事だった。
しかし小回りの京都2000mと言う事を考えると、3着のホエールキャプチャとは枠順の差のようにも思える。
今回は最内で、近くにはイタリアンレッド、ホエールキャプチャ、アパパネなどの実力馬がいる。
かなりのプレッシャーを感じながらのレースとなるので、あまり過度の信頼はできない。

そこで4番手はホエールキャプチャにする。
牝馬三冠は2、3、3着で、結局一つも獲る事はできなかった。
鞍上は乗れてる池添で、プレッシャーのなくなった今回こそ狙い目と見た。

5番手、6番手はギャンブルに出る。
素質馬の3歳2頭だ。

まずはレーヴディソールだ。
本来ならこの馬が今年の牝馬三冠を獲って、このレースも一番人気だったはずである。
休み明けでG1挑戦はかなり厳しいのも承知だが、能力の違いで3着は十分考えられる。

もう1頭はグルヴェイグだ。
回避馬が出たことでギリギリ出走に滑り込んだ。
母はエアグルーヴ、姉のアドマイヤグルーヴはこのレースを3、4歳時に連覇、その他の兄姉も春シーズンは間に合わなくても、3歳秋以降に大きなレースに出走している。

期待を込めて2頭を5、6番手にする。


◎ダンシングレイン
○スノーフェアリー
▲アパパネ
△ホエールキャプチャ
×レーヴディソール
×グルヴェイグ

馬券はいつもどおり◎○1着固定、◎○▲△2着固定、◎○▲△×3着の3連単フォーメーションで24点勝負。
by ksato1 | 2011-11-13 14:33 | 競馬 | Comments(0)