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「SUPER8/スーパーエイト」

J.J.エイブラムス監督の話題作だ。
でも、個人的にはイマイチだったかな。

タイトルから、「フィルムに映ったモノは、一体なんだったのか」と言う部分が主題で、撮影されたフィルムを巡って話が進むのかと思っていた。
もちろん、フィルムに何が映ったかという部分も重要な要素ではあるが、本筋は親子の再生の物語である。

主人公のジョーと、ヒロインのアリス。
ジョーの母親が死んだ事が原因で、どちらも父親との間がしっくり行っていない。
そんな状況の中、街に行方不明の事件が多発する。
趣味の8mmの撮影をするうちに、ジョーと仲間はその秘密に迫ろうとするが、そのうちにアリスが行方不明になってしまう。
アリスを助けに行くジョー。

いろいろな要素がかみ合って、なかなか面白いとは思う。
しかし肝心の、行方不明の原因となる「フィルムに映ったモノ」の正体を引っ張りすぎ。
そこは「クローバーフィールド/HAKAISHA」の手法を使っているのかもしれないが、だったら最後までその正体は隠しておくべきだった。
正体がわかった瞬間、「うーん」とうなってしまった。
引っ張るだけ引っ張った割りにちょっと作りがチャチくて、これなら最後までハッキリ映さなかった方が良かったんじゃないかと思った。

少年たちが、8mm映画に費やす情熱は非常によかった。
ゾンビ映画の制作と言う、子どもが考えやすい設定で夜中にこっそり抜け出して撮影するというのもいい。
最後のエンドロールは秀逸である。

でも、やっぱりイマイチという感想かな。
これだったら、「スカイライン -征服-」の方がわかりやすくて好きだな。


83.SUPER8/スーパーエイト
by ksato1 | 2011-07-11 22:19 | 映画 | Comments(0)