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昨日の韓国戦に思う

もう24時間近く経つけど、とにかく勝ってよかった。
正確には記録は引き分けなんで、「勝利」ではないんだけどね。

前半の早い時間は、やはり22番車ドゥリの突破をかなり許してしまっていた。
そちらに気を使っていると、今度は左サイドの12番から前線の10番と朴智星にいいボールを何本も通されてしまった。
とは言え、全体的には日本もいい攻撃だったと思う。
車ドゥリと12番の裏を取ってサイド攻撃ができたし、長友が抜け出して車ドゥリを振り切ったあの同点弾は、韓国を精神的にもへし折ったと思う。
実際、しばらく車ドゥリはあまり上がってこなかったしね。

前半終了間際では、韓国の脚が止まっていたので、これは後半かき回してかなり点が入るんじゃないかと思った。
しかしやっぱり韓国は凄いよ。
後半スタートと同時に巻き直し、気力でボールを追っていた。
逆に後半の終了から延長戦にかけては、日本の方がスタミナが切れていたよ。
誰が見ても、フィジカルでは韓国の方が上だよね。

よく、韓国は徴兵制があるから気合が違う、と言われる。
実際そういう部分もあるかと思う。
しかし、昨日の試合を見ていて、違うところに原因があるんじゃないかという気がしてきた。

たしか長谷部が(香川かもしれない)、「ブンデスリーガはシーズン中、ほとんどグラウンドがぬかるんだ状態でプレイする。だから足腰が強くなるし、きちんとボールキープしないとすぐに取られてしまうので、ドリブルも強くなる」と言っていた。
朴智星のとてつもないドリブルのキープ力と、そう簡単に倒れない強靭な足腰を考えると、プレミアリーグにも同じ事が言えるのかもしれない。
そしてそもそも韓国は、子どもの頃からやはりそんなに整備されていないボコボコのグラウンドでサッカーをしてるんじゃないかと言う気もしてきた。

韓国は日本よりも緯度が高いので、平均気温は低い。
冬場は毎日霜柱がたって、練習する放課後にはグラウンドはグチャグチャになっているんじゃないだろうか。
対して日本は、グランドが整備不良だと怪我をしやすいので、かなり整った環境である場合が多い。
私立高校だったら、下手すりゃ土じゃなくて芝のグラウンドで練習している事もあるだろう。
それが過保護なのか、あるいはやっぱり怪我がしにくい方がベストなのか、よくわからない。
でも、そのあたりが日本と韓国のフィジカルの差になっているような気がしてならない(って事は、過保護って事なんだろうけど)。

昨日PK戦で日本が勝てたのは、さすがに韓国のスタミナが切れて、集中力が持たなかった事が一番の理由だろう。
じゃなきゃあんなにポコポコPK外すなんて考えられない。
でも、無理もない、韓国は決勝トーナメント1回戦でイランと120分の死闘を繰り広げ、さらに日本と比べて試合の間隔が1日少なかったからね。
逆に日本と韓国の日程が入れ替わっていたらと考えると、背筋が寒くなる。

しかもこの後、昨日の若い韓国チームと何度も闘わなければならないのだ。
経験積んだら、間違いなく昨日以上に強くなるからね。
朴智星もそういうコメント出してるし。

日本はBK陣の駒がギリギリだったとは言え、割合ベストメンバーに近い。
攻撃はいいし、1点目もPKとは思えなかったからいいとして、やはり延長で守りきれなかった点は不安が残る。
昨日は長谷部の脚がつったため急遽本田拓也が出場したが、このあと似たような状況が何度も起こる可能性は十分考えられる。
もちろん選手もスタッフもわかっていると思うが、もう少し戦術上の確認が必要だろう。

決勝のオーストラリア戦も簡単には行かないだろうけど、ここはキッチリと勝利して、コンフェデレーションカップの出場権を取ってもらいたいものだ。
by ksato1 | 2011-01-26 21:38 | 日記 | Comments(0)